投稿日: Nov 9, 2017
Redis 用 Amazon ElastiCache に、実行中のクラスターでシャードを追加および削除するオンラインクラスターサイズ変更が導入されました。必要性に応じて Redis クラスターのワークロードを動的にスケールアウトまたはスケールインして調整できるようになりました。ElastiCache によってクラスターがサイズ変更され、ハッシュスロットが新しいシャード構成に均一に分散されます。この間クラスターはオンラインでリクエストを処理し続けます。さらに、処理を最適化するために、シャード数を変更せずにクラスターを再分散してスロットスペースを均一に分散できます。
このお知らせのハイライトは次をご覧ください。
- サイズの適切化および効率の向上 – ElastiCache では、クラスターを動的にスケールアウトおよびスケールインすることで、ピーク需要に基づいてクラスターを過剰にプロビジョニングする必要がなくなり、クラスターのサイズを適切に保ち、効率を上げ、コストを削減できます。
- オンラインエクスペリエンス – ElastiCache のクラスターサイズ変更は、すべてオンラインエクスペリエンスで設計されているため、スロット移行全体で可用性、パフォーマンス、耐久性およびデータ整合性が保たれます。
- 可用性 – オープンソースの Redis とは異なり、ElastiCache のクラスターサイズ変更はソースシャードでのマルチスレッドオペレーションを実行するように設計されており、スロット移行でメイン I/O スレッドから個別のスレッドを実行できます。これにより、ElastiCache は完全なオンラインエクスペリエンスを提供でき、サイズ変更の進行中にクラスターが入力 I/O リクエストを処理できます。
- Redis コマンドのサポート – ElastiCache は、オープンソースの Redis が使用するアトミックなキー移行ではなく、アトミックなスロット移行を使用します。キーがターゲットシャードに移行される際、スロット全体とそのすべてのキーが移行されるまで、ソースシャードでコピーが維持されキーの所有権が保持されます。これによってパフォーマンスが改善されますが、マルチキーコマンド、トランザクション、LUA スクリプトなどのオペレーションを含む Redis API をすべて使用できる利点もあります。
- クライアント側の変更は不要 – クラスターサイズ変更ワークフローで使用される強化されたスロット分散は、Redis クラスタークライアントの動作に準拠しており、アプリケーションの変更は必要ありません。ElastiCache はクラスターの
エンドポイント を保持するため、既存のクライアントを変更せずに使用し続けることができます。
- 完全マネージド型 – ElastiCache は完全マネージド型エクスペリエンスを提供するため、クラスターサイズ変更をワンクリックのワークフローで開始できます。オンラインクラスターサイズ変更が強化されてパフォーマンス、耐障害性、および堅牢性が強化され、データ一貫性とデータ耐久性を維持するために手動で介入する必要がありません。
- 統合エクスペリエンス – オンラインクラスターサイズ変更には API、
CLI 、AWS マネジメントコンソールのサポートと、エンドツーエンドのモニタリングとレポート、およびなじみ深いタグ付け機能が付属しています。
こうした機能は最新バージョンである Redis 用 Amazon ElastiCache 3.2.10 で使用できます。オープンソース Redis の互換性を維持しながら追加料金なしでご提供しています。
詳細については、Jeff Barr のブログをご覧になるか、Redis 用 Amazon ElastiCache を参照してください。AWS マネジメントコンソールから、わずか数回のクリックでご利用を開始できます。