投稿日: Jan 11, 2018
本日より MySQL および MariaDB 用 Amazon RDS リードレプリカでマルチ AZ 配置がサポートされるようになりました。マルチ AZ とリードレプリカを組み合わせることにより、回復力のある災害対策戦略を構築し、データベースエンジンアップグレードプロセスを簡略化できるようになります。
Amazon RDS リードレプリカを使用することで、同一の AWS リージョンまたは異なる AWS リージョン内で、データベースインスタンスの読み取り専用コピーを 1 つ以上作成できるようになります。ソースデータベースで更新された内容は、非同期的にリードレプリカへコピーされます。リードレプリカは読み出しの多い負荷にスケーラビリティをもたらすほか、必要に応じてスタンドアロンのデータベースインスタンスへ昇格できます。
Amazon RDS マルチ AZ 配置はシングル AWS リージョン内で、データベースインスタンス用にさらに幅広く活用できるようになります。マルチ AZ を使用すると、データは異なるアベイラビリティーゾーン (AZ) でスタンバイするよう同期的にレプリケーションされます。インフラストラクチャで障害が起こると、Amazon RDS はスタンバイのための自動フェイルオーバーを実行します。
つまり、今後はプロダクションデータベース向けに災害対策 (DR) の一環としてマルチ AZ とリードレプリカを共に使用できるようになります。災害のあとにもビジネスの一貫性を維持する上で、優れた設計とテストを行った DR プランは大変重要です。ソースデータベース以外のリージョンにあるリードレプリカはスタンバイ用データベースとして使用し、局地的な災害に見舞われた際、新たなプロダクションデータベースに昇格することもできます。
また、データベースエンジンのアップグレードプロセスでリードレプリカをマルチ AZ と組み合わせられます。プロダクションデータベースインスタンスからリードレプリカを作成し、新規データベースエンジンバージョンにアップグレードできます。アップグレードが完了したら、アプリケーションを停止し、リードレプリカをスタンドアロンデータベースインスタンスへと昇格して、アプリケーションに切り替えることができます。データベースインスタンスが既にマルチ AZ 配置であることから、追加の手順は不要です。
詳細は、『Amazon RDS ユーザーガイド』をご覧ください。