投稿日: Jun 24, 2021
完全マネージド型クラウドデータウェアハウスである Amazon Redshift が列と式レベルの上書きで大文字と小文字を区別しない照合順序をサポートするようになりました。本日より、お客様は CREATE DATABASE ステートメント内で COLLATE 句を使用して、大文字と小文字の区別の有無を指定したデフォルトの照合順序をデータベース内のすべての CHAR 列と VARCHAR 列に指定できます。CREATE TABLE ステートメント内で COLLATE 句を指定して、そのテーブル内の列の照合順序を指定することもできます。さらに、COLLATE() 関数を使用して、文字列列または式の照合順序を上書きできます。
照合順序は、データベースエンジンが SQL の文字型データの比較と並べ替えを行う方法を定義するルールのセットです。大文字と小文字を区別しない照合順序のネイティブサポートにより、データベースまたはテーブルで CASE_INSENSITIVE 句を指定する際、すべての CHAR または VARCHAR 列は大文字と小文字を区別しない照合順序を使用します。大文字と小文字が区別されない列に挿入されたデータまたは取り込まれたデータでは元々の大文字と小文字が維持されますが、比較ベースのすべての文字列オペレーション (並べ替えやグループ化など) では大文字と小文字が区別されません。パターン一致オペレーション (LIKE 述語、類似、正規表現関数など) でも大文字と小文字は区別されません。ディストリビューションキーとソートキーは、大文字と小文字が区別されないテーブルのすべての VARCHAR 列または CHAR 列でサポートされます。大文字と小文字が区別されない列では、範囲が制限されたスキャンもサポートされます。
大文字と小文字が区別されないネイティブの照合順序のサポートと列/式レベルの上書きの開始方法と詳細については、CREATE DATABASE、CREATE TABLE、および COLLATE 列のドキュメントを参照してください。
大文字と小文字を区別しない照合順序のサポートは、すべての商用リージョンで利用可能になりました。Amazon Redshift を利用できるリージョンについては、AWS リージョン表をご覧ください。