投稿日: Sep 17, 2021

Amazon QuickSight は、お客様の時間の節約とデータガバナンスの向上を新機能とする、Dataset-as-a-Source を発表しました。 Dataset-as-a-Source は、1 つまたは複数の既存のデータセットを入力として新しいデータセットを作成し、他のデータベース、CSV ファイル、Twitter のようなアプリなど、まったく新しいデータソースと組み合わせることができます。Curator は、セントラルデータセットを作成し、Author は、それを再利用して自分自身のデータセットを作成することができます。Curator は、セントラルデータセットのビジネスメトリクスの定義をコントロールすることができ、Author は、自分自身の新しいデータセットを作成する開始点を得ることで時間を節約できます。データセットの定義を更新する必要がある場合、Curator がセントラルデータセットに変更を加えると、依存関係にあるデータセットが自動的に更新されます。Dataset-as-a-Source は、データセットを Direct Query、SPICE、あるいはそれら 2 つの組み合わせと結び付けることができます。詳細については、こちらをご覧ください。

現行では、Author は複雑なデータセットの作成を Curator に依存しており、Curator がデータセットの作成をしている間は待たなければなりません。さらに、それぞれのデータセットは最初から(オリジナルのデータセットから)作成しなければなりません。結果として、データセット所有者は関連するビジネスメトリクスを個別のデータセットそれぞれに複製しなければなりません。メトリクスの定義が変更になると、データセットを 1 つずつ更新するのは非効率であり、ある特定のデータセットの更新を見落としたり、あるデータセットを間違えたりする危険性があります。

Dataset-as-a-Source は、Curator がセントラルデータセットを作成できるようにして、同じチームの Author とそれらのデータセットを共有できるようにします。Author は、これらのデータセットを自分自身のデータセットを作成するための開始点として利用できます。Curator は、Author が自分たちでフィールドを作成し直すといった作業をする必要なしに利用できるセントラルデータセットのビジネスメトリクスを定義することができます。さらに、Author は、Curator が行った結合やフィルタリングの作業から恩恵を受け、そういった作業を再び行う必要はありません。Curator が、セントラルで定義されたこれらのフィールドに変更を加えたい場合、1 つのセントラルデータセットで変更を加えれば、関連するデータセットは自動的に更新されるので、時間を節約しエラーを防ぐことができます。

Dataset-as-a-Source は、Amazon QuickSight が提供されているすべてのリージョン (米国東部 (バージニア北部およびオハイオ)、米国西部 (オレゴン)、カナダ、サンパウロ、欧州 (フランクフルト、アイルランド、ロンドン)、アジアパシフィック (ムンバイ、ソウル、シンガポール、シドニー、東京)、米国西部 (GovCloud)) において、Amazon QuickSight Standard Edition と Enterprise Edition の両方でご利用いただけます。詳細については、 こちらをご覧ください。現行では、Row Level Security (RLS) や Column Level Security (CLS) を使用しているデータセットは新しいデータセットのソースとしては使用できませんが、これは近い将来に追加される予定です。ソースデータセットから作成された従属データセットには、今でも RLS と CLS を適用することができます。