私が所属する Networking プロファイルは、AWS の主にネットワーク領域を担当するプロファイルです。
AWS をご利用いただく上でネットワークの基礎となる Amazon VPC、Web サービスの可用性や耐障害性を向上させる「 Elastic Load Balancing ( ELB ) 」や「 Auto Scaling 」、オンプレミス環境と AWS 環境を繋ぐ「 AWS Direct Connec t」や「 AWS Site-to-Site VPN 」、DNS の機能を提供する「 Amazon Route 53 」、セキュリティの向上のための「 AWS WAF 」や「 AWS Network Firewall 」、モニタリングサービスである「 Amazon CloudWatch 」などのサービスがあります。
Networking プロファイルの中でも主に担当するサービスがあり、私は「 Amazon CloudWatch 」、「 Elastic Load Balancing ( ELB ) 」、「 Auto Scaling 」などのサービスのお問い合わせに対応することが多いです。
プロファイル内外の他のエンジニアからの相談に乗ることや、相談に乗ってもらうこともあります。

メインはお客様からのお問い合わせを受けて問題解決をサポートする仕事です。ミーティングや他のタスクがない時間帯は、電話とチャットによるお問い合わせを受けられる状態で、Web 上での返信を希望されるお問い合わせに対応しています。

その他に、他のクラウドサポートエンジニアからのエスカレーションを受ける「 Support Operations 」の仕事もあります。「 Support Operations 」は担当するサービスに関してより高度なトラブルシューティングなどを求められますが、他のエンジニアやサービス担当部署と連携する機会があるのと、クラウドサポートエンジニアよりも出来ることが増えるのが楽しいです。

これらの仕事以外にも、「リコチャレ」という中高生向けの STEM イベントの仕事なども担当しているので、全くお問い合わせ対応をしない日もあります。

大学・大学院では情報学を専攻しており、社会情報学の研究室に所属していました。
AWS にはクラウドサポートアソシエイトとして 2021 年 4 月に新卒で入社しました。e-Learning で AWS サービスについて勉強したり、調査や回答案についての先輩社員からのレビューをクリアし、9 か月後にクラウドサポートエンジニアになりました。
クラウドサポートエンジニアに職位変更できた後は、Subject Matter Expert ( SME )と呼ばれる社内のエキスパート認定を目指すことにしました。2022 年の 12 月に、アイルランドのダブリンで開催された、「 Amazon CloudWatch 」の SME を目指す 1 週間の勉強会にも参加してサービスへの知識を深めることができ、2023 年の 1 月に「 Amazon CloudWatch 」の SME を取得しました。
その後は、新しく入社されたエンジニアのメンターや、他のエンジニアの SME メンターを務めながらクラウドサポートエンジニア Ⅱ に昇進し、2024 年の 4 月に「 Auto Scaling 」の SME を取得しました。
今は、「Amazon ECS」という他のプロファイルのサービスの SME を目指して勉強しつつ、よりシニアなポジションを目指しています。

お客様からのお問い合わせは様々なので、調査に長時間要することや、検証に行き詰まることもあります。時には他のエンジニアに助けてもらいながら、根本的な原因が特定できたりお客様からご共有いただいた事象を再現させることができるととても達成感があります。
また、お客様から「問題の切り分け方が参考になった」「解決できず困っていたためとても助かった」といったフィードバックをいただけると、頑張って調査して良かった、役に立てて良かったと嬉しい気持ちになります。
サポートの仕事以外にも、積極的に挑戦しています。
「リコチャレ」という中高生向けの STEM イベントでリーダーを務めたり、AWS Summit で AWS サポートのブースにお越しくださったお客様とお話ししたり、ミニステージで「 Amazon CloudWatch 」に関する発表を行なったり、採用イベントでクラウドサポートエンジニア職について紹介したり、手を挙げればたくさんの仕事に挑戦できることはとても大きな魅力だと思います。

大学院での研究では実証実験で使うスマートフォンのアプリのバックエンドに「 AWS Lambda 」「 Amazon DynamoDB 」「 Amazon S3 」などのサービスを使用したり、シミュレーション実験を「 Amazon EC2 スポットインスタンス 」上で稼働させていました。個人的には、AWS サービスを「 お客様 」として使用した経験はとても良かったと感じています。
お客様のお問い合わせを受けて、AWS サービスの実際のコードを確認して調査を行うこともあります。大学の講義でプログラミングを学んだ経験や、プログラミングのアルバイトやインターンシップをしていた経験が役立つこともありました。
また、クラウドサポートエンジニアはお客様からのお問い合わせについてどれだけ技術的に深い調査をしたとしても、わかりやすくお客様に伝えることができなければ意味がありません。家庭教師や大学でのティーチングアシスタントの経験、大学院で論文を書いた経験や添削した経験も今につながっていると感じています。

研究室の先輩に AWS のインターンシップに参加してみたらどうかと勧められ、大学院 1 年生の夏に参加し、面接を経て入社に至りました。
インターンシップではこれまで触ったことのない AWS サービスを使う場面もあり、想定通りに動作せず先輩社員に助けを求めたこともあったのですが、トラブルシューティングの手順などを丁寧に教えていただいたことや技術力の高さがとても印象に残りました。
先輩社員と交流する中で、OS やネットワークなどの幅広い IT の知識を身につけられそうだと感じ、1 社目として選びました。

AWS で働くことを検討しておられる方の中には、「 AWS の資格を持っていないが大丈夫だろうか 」「 外資系企業だから英語力が必要なのだろうか 」といった不安をお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。
私は AWS の資格を 1 つも取得していませんが、入社後の先輩社員によるトレーニングや e-Learning が充実していたため全く問題ありませんでした。
海外の部署との連携の際は英語での読み書きが求められますが、先輩社員にレビューしてもらうことが可能なので、その際によく使う表現などを習得することができました。
多くの不安は入社後に解決できることがほとんどだと思います。皆様と一緒に働けることを楽しみにしております!