この 10 分間のチュートリアルでは、Amazon EFS を使用して、ファイルをクラウドに保存します。Amazon EFS ファイルシステムの作成、Amazon EC2 での Linux 仮想マシンの起動、ファイルシステムのマウント、ファイルの作成、インスタンスの終了、ファイルシステムの削除などを行います。
このチュートリアルはすべて無料利用枠の範囲で実行できます。
AWS リソースを管理する
コンソールにサインインするAmazon EFS コンソールを使うと、可用性とスケーラビリティに優れたネットワークファイルシステムを簡単に作成できます。
a.こちらをクリックすると、AWS マネジメントコンソールが新しいブラウザウィンドウで開くので、このチュートリアルを開いたままにできます。 この画面が読み込まれたら、ユーザー名とパスワードを入力して、作業を開始します。次に、[ストレージ] の下にある [EFS] をクリックし EFS コンソールを開きます。
b.Amazon EFS コンソールで、[ファイルシステムを作成] をクリックします。
c. VPC のドロップダウンフィールドで [デフォルト VPC] を選択していない場合は、ドロップダウンの矢印をクリックし、[デフォルト VPC] を選択します。[ステップ 1: ファイルシステムへのアクセス設定] のデフォルト設定をすべてそのままにし、[次のステップ] をクリックします。
d.[ステップ 2: オプション設定を定義] のデフォルト設定をすべてそのままにし、[次のステップ] をクリックします。
e.[ステップ 3: 確認と作成] のデフォルト設定をすべてそのままにし、[ファイルシステムを作成] をクリックします。
ファイルシステムにアクセスするには、ファイルシステムを Amazon EC2 の Linux ベースインスタンスにマウントします。このステップでは、Amazon EC2 インスタンスの作成と設定を行います。
a.ここをクリックして Amazon EC2 コンソールを開き、[インスタンスを起動] をクリックして、仮想マシンの作成と設定を行います。
b.Amazon EC2 を使うと、ソフトウェアを指定したり、使用するインスタンス仕様の定義ができます。この画面では、ソフトウェア設定 (例: オペレーティングシステム、アプリケーションサーバー、アプリケーション) を含むテンプレートとして、Amazon マシンイメージ (AMI) を選択するためのオプションが表示されます。
AMI からインスタンスを起動します。これは、クラウドで仮想サーバーとして実行される AMI のコピーです。
このチュートリアルでは、[Amazon Linux AMI] を選択して [選択] をクリックします。
c.インスタンスタイプを選択します。アプリケーションのための適切な組み合わせを選択できるように、インスタンスタイプは CPU、メモリ、ストレージ、およびネットワーキング容量のさまざまな組み合わせで構成されています。詳細については、「Amazon EC2 インスタンスタイプ」をご参照ください。
[t2.micro] オプションは、デフォルトとして常にチェックマークがオンになっているはずです。このインスタンスタイプは無料利用枠内で利用でき、簡単なワークロードを実行するのに十分なコンピューティング性能を提供します。ページ下部の [確認と起動] をクリックします。
d.インスタンス用に選択された設定、ストレージ、タグ付け、セキュリティ設定を確認します。これらの設定はカスタマイズできますが、このチュートリアルではデフォルト値での使用を推奨します。
ページ下部の [起動] をクリックします。
e.次の画面で、既存のキーペアから選択するか新しいキーを作成するかを選びます。キーペアは、 (家に入るために使用する鍵のように) インスタンスへのログインに使用されます。
[既存キーペアから選択] をクリックしキーペアを選択するか、あるいは、[新規キーペアを作成] をクリックしてから MyKeyPair という名前を付けます。次に、[キーペアをダウンロード] ボタンをクリックします。キーペアは、必ずご使用のコンピュータの安全な場所に保存してください。
Windows ユーザー: キーペアは自分のユーザーディレクトリに .ssh というサブディレクトリを作り、そこに保存することをお勧めします (例:C:\user\{yourusername}\.ssh\MyKeyPair.pem)。
注: Windows Explorer でフォルダ名の最初をピリオドにするには、フォルダ名の最後にもピリオドを入力してください。".ssh." というフォルダ名を入力すると、最後のピリオドは自動的に削除されます。
Mac/Linux ユーザー: キーペアはホームディレクトリの .ssh サブディレクトリに保存することをお勧めします (例: ~/.ssh/MyKeyPair.pem) 。
注: SSH プライベートキー (ここでダウンロードしているファイル) の保存先がわからなくなった場合、ご自分の仮想マシンに接続できなくなります。
キーペアを保存したら [インスタンスを起動] をクリックして、Linux インスタンスを開始します。
注: インスタンスが起動するまでに数分かかります。
f.次の画面で [インスタンスを表示] をクリックしてインスタンスを表示し、作成したインスタンスのステータスを確認します。
g.AWS インスタンスのパブリック IP アドレスをメモしておきます。このアドレスはステップ 4 のパート c でインスタンスに接続するときに必要になります。
注: インスタンスのスタートアップが完了していない場合、パブリック IP アドレスは表示されません。[インスタンスの状態] 列にはインスタンスが動作中かどうかが表示され、[ステータスチェック] 列には、インスタンスのプロビジョンが完了したことを確認する 2 つのチェックに合格したかどうかが表示されます。これらの値の表示は表の右上にある [更新] ボタンを使って更新できます。
h.インスタンスに、ファイルシステムへのネットワークアクセス権を付与します。ご自身のインスタンスを選択した上で、[アクション]、[ネットワーキング]、[セキュリティグループを変更] の順にクリックします。
i.チェックボックスをオンにしデフォルトの VPC セキュリティグループを選択した上で、[セキュリティグループの割り当て] をクリックします。
注: launch-wizard-1 セキュリティグループおよび デフォルトの VPC セキュリティグループの、2 つをオンにする必要があります。
Amazon EC2 インスタンスの起動が完了したら接続を行います。
Windows ユーザー: 下の [Windows] をクリックして、Git Bash のインストール手順を確認します。
Mac/Linux ユーザー: 下の [Mac/Linux] をクリックして、ターミナルウィンドウを開く手順を確認します。
c.SSH を使用してインスタンスに接続します。ここでは、ユーザー名に ec2-user を使用します。SSH キーにはステップ 2 のパート d で保存したディレクトリにあるものを使用します。IP アドレスはステップ 2 のパート f でコピーしたものを使用します。書式は、ssh -i {full path of your .pem file} ec2-user@{instance IP address} のようになります。
Windows ユーザー: ssh -i 'c:\Users\yourusername\.ssh\MyKeyPair.pem' ec2-user@{IP_Address}のように入力します (例: ssh -i 'c:\Users\adamglic\.ssh\MyKeyPair.pem' ec2-user@52.27.212.125)
Mac/Linux ユーザー: ssh -i ~/.ssh/MyKeyPair.pem ec2-user@{IP_Address} のように入力します (例: ssh -i ~/.ssh/MyKeyPair.pem ec2-user@52.27.212.125) 。
注: Amazon Linux 以外の Linux インスタンスをスタートしている場合、使用されるユーザー名が異なる場合があります。一般的なユーザー名には、ec2-user、root、ubuntu、およびfedoraが含まれます。ログインユーザー名がわからない場合、AMI プロバイダーに確認してください。
以下のような応答が表示されます。
The authenticity of host 'ec2-198-51-100-1.compute-1.amazonaws.com (10.254.142.33)' can't be established.RSA key fingerprint is 1f:51:ae:28:df:63:e9:d8:cf:38:5d:87:2d:7b:b8:ca:9f:f5:b1:6f.Are you sure you want to continue connecting (yes/no)?
yes と入力して、Enter を押します。
以下のような応答が表示されます。
Warning: Permanently added 'ec2-198-51-100-1.compute-1.amazonaws.com' (RSA) to the list of known hosts.
その後、インスタンスのウェルカム画面が表示されます。これでクラウド内の AWS Linux 仮想マシンに接続されました。
ファイルシステムにアクセスするには、標準の Linux のマウントコマンドとファイルシステムの DNS 名を使用してファイルシステムをマウントします。マウントが完了したファイルシステムでは、ローカルファイルシステムの場合と同じように、ファイルやディレクトリの操作ができるようになります。Amazon EFS では NFSv4.1 プロトコルを使用しています。
a.こちらをクリックして Amazon EFS コンソールを開き、ご自身のファイルシステムの横にあるラジオボタンをオンにして、詳細を表示します。
b.[Amazon EC2 マウント手順] のリンクをクリックします。
c.[Amazon EC2 マウント手順] のウィンドウで、[EC2 インスタンスのセットアップ] の内容を確認します。このセクションでは、EC2 インスタンスに NFS クライアントをインストールするための手順を解説しています。NFS クライアントは、起動された EC2 インスタンスにすでにインストール済みなので、次のステップに進みます。
d.sudo mkdir efs コマンドをコピーして、インスタンスに新しいディレクトリを作成します。
e.SSH ウィンドウに sudo mkdir efs コマンドを貼り付けて実行します。
f.再び、[Amazon EC2 マウント手順] ウィンドウに移動します。新しいディレクトリとして、ファイルシステムをマウントします。
sudo mount –t nfs4… コマンドの全体をコピーします。
ウィンドウ下部の [閉じる] をクリックします。
g.SSH ウィンドウに、sudo mount –t nfs4… コマンド全体を貼り付け実行します。
h.次のコマンドを実行し、ファイルシステムが正常にマウントされたことを確認します。
df -h
i.新しいファイルシステム内のテストファイル用に、単純な dd コマンドを実行して、新規ディレクトリで 1GiB のファイルを生成します。SSH ウィンドウで、次の dd コマンドを実行します。
sudo dd if=/dev/zero of=~/efs/1GiB bs=1M count=1024 status=progress
仮想マシンとファイルシステムの終了は、AWS マネジメントコンソールから簡単に行えます。ベストプラクティスとしては、使用しないインスタンスは終了させ、その後の課金を停止させることを推奨します。
a.まず、Amazon EC2 インスタンスを停止します。 こちらをクリックし Amazon EC2 コンソールを開き、作成したインスタンスの横にあるボックスをオンにします。[アクション] ボタンをクリックしてから、 [インスタンスの状態] へ移動し [停止] をクリックします。
停止を確認する画面が表示されるので、[はい、停止します] をクリックします。
注: このプロセスが完了するまでに数秒かかることがあります。インスタンスが停止されると、EC2 コンソールのインスタンスの状態が、[停止済み] に変更されます。
b.これで、Amazon EFS コンソールでファイルシステムを削除できるようになります。こちらをクリックして Amazon EFS コンソールを開き、作成したファイルシステムの横にあるラジオボタンをオンにします。[アクション] ボタンをクリックし、[ファイルシステムを削除] をクリックします。
テキストボックスにファイルシステムの ID を入力し、このファイルシステムを削除することを確認します。[ファイルシステムを削除] をクリックします。
おめでとうございます。 これで、最初のネットワークファイルシステムがクラウド上に作成されました。Amazon EFS はシンプルかつスケーラブルなファイルシステムで、お客様によるファイルの追加や削除に対応し自動的に拡大および縮小します。お支払いは、実際にご使用になったストレージの分のみです。
ここまでで、マネジメントコンソールから Amazon EFS を使いネットワークファイルシステムを作成する方法がお分かりいただけたと思います。Amazon EFS のさらに深い内容については、AWS オンラインテックトークでご確認ください。Amazon EFS のさらなる詳細説明を見る >>