地理空間機械学習向けの Amazon SageMaker の料金

料金設定の概要

Amazon SageMaker は地理空間機械学習 (ML) をサポートしており、データサイエンティストや機械学習エンジニアは、地理空間データを用いてモデルを簡単に構築、トレーニング、デプロイできます。お客様が使用した分にのみお支払いいただきます。

請求額を決定する要素は次の 4 つです。

  • 地理空間ワークロードの視覚化と共同作業のための月額ユーザー料金
    地理空間ワークロード、地理空間データカタログへのアクセス、および使用
    専用の地理空間コンテナ
  • Amazon SageMaker Studio、ジョブの処理、または完全マネージド型の地理空間操作の実行に費やされた、コンピューティング時間に対する料金
  • インポートまたはキャッシュされたデータのサイズに基づくストレージの料金
  • 地理空間操作のリクエストごとの料金

月額ユーザー料金

専用の地理空間を視覚化するための画像と、統合コラボレーション機能を備えた SageMaker Studio ノートブックにアクセスするには、ユーザー 1 人あたり月額 150 USD のユーザー料金をお支払いいただきます。この月額使用料により、地理空間データカタログや、SageMaker Processing 上で動作する、専用の地理空間コンテナにアクセスすることもできます。

コンピューティング料金

  • 料金は使ったコンピューティングのタイプに基づいて発生します。SageMaker 地理空間ストレージ
  • 機能はインタラクティブ CPU の選択をサポートします
  • (ml.geospatial.interactive) と GPU コンピューティングインスタンス、および SageMaker
  • SageMaker の地理空間機能は、次のコンピューティングインスタンスを提供します。
  • インタラクティブな地理空間ノートブック (ml.geospatial.interactive) を起動してワークフローを設定および調整する衛星画像やその他の地理空間データを分析するための処理ジョブ (ml.geospatial.jobs) を実行します衛星画像上で既製の専用の ML モデル (ml.geospatial.models) を実行します大規模な地理空間ワークロードを実行するための Amazon SageMaker 処理ジョブを起動しますコンピューティングの種類ごとに異なる料金がかかります使用されたインスタンス。

ストレージ料金

ストレージ料金は、1 か月あたりに使用したストレージの合計量 (GB) と、ストレージを使用した時間に基づいて発生します。

地理空間操作

地理空間操作のリクエストごとに料金が発生します。アプリケーションがサービスに対して行う地理空間操作リクエストのタイプごとに、個別に請求されます。リバースジオコーディング操作を使って、緯度と経度の座標を読み取り可能な住所や地名に変換できます。また、マップマッチングを使用して、ドライブ中に記録された GPS トレースを OpenStreetMap 道路およびパスネットワークにスナップすることもできます。

地理空間機械学習向けの SageMaker 無料利用枠の概要

AWS 無料利用枠の一環として、SageMaker 地理空間機能の使用を無料で開始できます。無料利用枠は、初めて SageMaker リソースを作成した最初の月から始まります。無料利用枠は 60 日間有効で、月額ユーザー料金無料、10 時間の無料 ml.geospatial.interactive コンピューティング時間と、最大 10 GB の無料ストレージが含まれます。60 日間の無料試用期間が終了した後、または上記の無料利用枠の制限を超えた場合は、以下の料金表に記載されているコンポーネントの料金をお支払いいただきます。

地理空間機械学習向けの SageMaker 無料利用枠の概要

AWS 無料利用枠の一環として、SageMaker 地理空間機能の使用を無料で開始できます。無料利用枠は、初めて SageMaker リソースを作成した最初の月から始まります。無料利用枠は 60 日間有効で、月額ユーザー料金無料、10 時間の無料 ml.geospatial.interactive コンピューティング時間と、最大 10 GB の無料ストレージが含まれます。60 日間の無料試用期間が終了した後、または上記の無料利用枠の制限を超えた場合は、以下の料金表に記載されているコンポーネントの料金をお支払いいただきます。

料金表

SageMaker の地理空間機能は G5 インスタンスと Processing インスタンスもサポートしています。G5 インスタンスタイプと Processing インスタンスタイプの価格の詳細については、Sagemaker の料金ページを参照してください。

料金の例

例 1: SageMaker 地理空間機能のノートブックと地理空間操作の使用

SageMaker 地理空間機能を試してみたいと考えているデータサイエンティストと地理空間アナリスト各 1 人からなるチームがあり、そのうちの 1 人が機械学習モデルを構築して収穫量を予測し、そのためにユタ州の農場の Landsat 8 データにアクセスするとします。地理空間アナリストは、収穫量の予測を衛星画像にプロットし、結果を調査して分析したいと考えています。分析中 (無料利用枠のリソースを消費した後)、チームは当月 SageMaker 地理空間機能ノートブックに 10 時間ログインします。1 か月の間に、データサイエンティストは地理空間操作をジョブとして 20 時間実行し、30 GB のデータを生成します。これを 1 か月間保存します。月末に発行される請求書は、次のように計算されます。

月額ユーザー料金 = 150 USD x 2 = 300 USD
ml.geospatial.interactive の料金の計算: 1.20 USD * 10 = 12.00 USD
ml.geospatial.jobs の料金の計算: 0.40 USD * 20 = 8.00 USD
ストレージ料金: 0.023 USD * 30 = 0.69 USD

合計 = 300 USD + 12.00 USD + 8.00 USD + 0.69 USD = 320.69 USD

例 2: SageMaker 地理空間機能ノートブック、地理空間操作、およびモデルの使用

SageMaker 地理空間機能を備えたモデルを使用したい 2 人のデータサイエンティストと 8 人の意思決定者からなるチームがあるとします。データサイエンティストは、ロンドンとニューヨークの 5 年間の Sentinel-2 データにアクセスし、Sentinel-2 データで SageMaker 地理空間機能が提供するモデルを実行し、モデル予測を確認して、意思決定者と共有します。その過程で (無料利用枠のリソースを消費した後)、チームは SageMaker 地理空間機能ノートブックに 1 か月で合計 100 時間ログインします。そして 220 時間のジョブを実行してデータを前処理し、事前に構築された土地被覆分類モデルを 20 時間実行して 200 GB のデータを生成して 1 か月間保存します。月末に発行される請求書は、次のように計算されます。

月額ユーザー料金 = 150 USD x 10 = 1500 USD
ml.geospatial.interactive の料金の計算: 1.20 USD * 100 = 120.00 USD
ml.geospatial.jobs の料金の計算: 0.40 USD * 220 = 88.00 USD
ml.geospatial.model の料金の計算: 2.50 USD * 20 = 50.00 USD
ストレージ料金: 0.023 USD * 200 = 4.60 USD

合計 = 1500 USD + 120.00 USD + 88.00 USD + 50 USD + 5.20 USD = 1763.20 USD 

料金に関するその他のリソース

TCO 計算ツール

AWS の月額料金を簡単に計算

クラウドエコノミクスリソースセンター

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