Savings Plans は、1 年または 3 年の期間で特定の使用量 (USD/時間で測定) を契約するかわりに、オンデマンド料金と比較して低料金を実現する柔軟な料金モデルです。AWS は、Compute Savings Plans、EC2 Instance Savings Plans、SageMaker Savings Plans の 3 種類の Savings Plans を提供しています。Compute Savings Plans は、Amazon EC2、AWS Lambda、および AWS Fargate 全体の使用量に適用されます。EC2 Instance Savings Plans は EC2 の使用量に適用され、SageMaker Savings Plans は SageMaker の使用量に適用されます。
AWS が提供する Savings Plans には 3 つのタイプがあります。
Savings Plans の使用は、AWS Billing and Cost Management コンソールから、または API/CLI を使用して開始することができます。Savings Plans への契約は、最大節約額を実現するため、AWS Billing and Cost Management で提案される推奨事項を使用することによって簡単に行うことができます。推奨される 1 時間あたりの契約量は、履歴的なオンデマンド使用量と、プランタイプ、期間、および支払いオプションの選択に基づいています。より具体的な分析を行うには、AWS Billing and Cost Management の Savings Plans Purchase Analyzer を使用して、カスタム Savings Plans を購入するシナリオで潜在的なコスト節約額を見積もることができます。Savings Plan にサインアップすると、コンピューティング使用量については割引された Savings Plans 料金で自動的に課金され、契約量を超える使用については通常のオンデマンドレートで課金されます。
Savings Plans は、3 つの異なる支払いオプションで利用できます。前払いなしオプションは前払いを必要とせず、契約に従い純粋に月単位で請求されます。部分的な前払いオプションは、Savings Plans の低料金をもたらします。このオプションを使用すると、契約量の少なくとも半分が前払いで請求され、残りは月単位で請求されます。全額前払いのオプションを使用すると、最低料金を受け取り、全契約量が 1 回の支払いで請求されます。
Savings Plans で提供される料金は、こちらの料金ページで確認できます。また、API/CLI を使用して取得することもできます。サインアップ後、AWS マネジメントコンソールまたは API/CLI を使用して、アクティブな Savings Plans で提供される料金を表示できます。
Savings Plans は、AWS Organizations/一括請求 (コンソリデーティッドビリング) ファミリー内の任意のアカウントで購入できます。デフォルトでは、Savings Plans によって提供される恩恵は、AWS Organization/一括請求 (コンソリデーティッドビリング) ファミリー内のすべてのアカウントでの使用量に適用されます。ただし、Savings Plans の恩恵を購入したアカウントのみに制限することもできます。
AWS Cost Explorer により、Savings Plans で実現された節約金額の詳細を表示できます。また、AWS Cost Explorer の Savings Plans のパフォーマンスレポートを使用して、Savings Plans をどの程度うまく活用しているのかを確認することもできます。
はい。AWS の請求書は、すべてのアクティブな Savings Plans を考慮して生成されます。
同じ暦月内、かつ、直近 7 日間以内に購入された、1 時間あたりの契約額が 100 USD 以下の Savings Plans はキャンセルできます。Savings Plans をキャンセルすると、Savings Plans について発生した前払い料金が 100% 返金され、これらの返金はキャンセルから 24 時間以内に請求書に反映されます。プランによってカバーされていた使用量は、オンデマンド料金で課金されるか、または該当する場合は別の Savings Plans でカバーされます。
EC2 RI と同様に、Savings Plans はオンデマンドと比較して大幅な節約を実現しますが、使用量が変化しても、任意の AWS リージョン全体でのコンピューティング使用量の請求額が自動的に削減されます。このプランにより、お客様のニーズに最適なコンピューティングオプションを使用しながら、継続的にコストを節約できる柔軟性が提供されます。これらすべてを利用するために、交換や変更を行う必要は一切ありません。
コンバーティブル RI と同じく最大 66% の節約を提供する Compute Savings Plans は、リージョン、インスタンスファミリー、サイズ、OS、またはテナンシーに関わらず、そして AWS Fargate や AWS Lambda の使用時でも、あらゆる EC2 インスタンスの使用コストを自動的に削減します。標準の RI と同様に最大 72% の節約を提供する EC2 Instance Savings Plans は、サイズ、OS、またはテナンシーに関わらず、選択したリージョン内の所定の EC2 インスタンスファミリーにおけるどのインスタンスの使用 (例: バージニア北部で M5 を使用) でも自動的に料金を節約します。
いいえ。Savings Plans はキャパシティー予約を提供しませんが、代わりに、オンデマンドキャパシティ予約でキャパシティを予約することで、Savings Plans を適用し、支払う料金を抑えることができます。
はい。既存のコスト管理プロセスとの互換性を維持するために引き続き RI を購入することができ、お使いの RI は全体的な請求額を削減するために Savings Plans と並行して機能します。ただし、Savings Plans は RI と同様の節約を実現しながら追加の柔軟性を提供するため、RI の期限が切れたときは Savings Plans にサインアップすることをお勧めします。
Amazon SageMaker インスタンスの使用量が一定で (USD/時間で測定)、複数の SageMaker コンポーネントを使用している場合、またはテクノロジー設定 (インスタンスファミリー、リージョンなど) が時間の経過とともに変化すると予想される場合、SageMaker Savings Plans により、アプリケーションのニーズや新しいイノベーションに基づいて基盤となるテクノロジー設定を変更する柔軟性をもたらしながら、節約を実現できます。Savings Plans の料金は、手動で変更することなく、対象となるすべての ML インスタンスの使用量に自動的に適用されます。
Amazon SageMaker の Savings Plans と EC2 の Savings Plans の違いはそれらに含まれるサービスにあります。SageMaker Savings Plans は、SageMaker ML インスタンスの使用量にのみ適用されます。