DishTV が AWS でエンドツーエンドの OTT プラットフォームを立ち上げ
デジタルオンデマンド
オンデマンド番組の爆発的な増加により、世界中の従来型のテレビ会社にとって、オンデマンドは強力なデジタルディスラプターであることが判明しました。2,500 万人の加入者を抱えるインド第 2 位のグローバル衛星テレビプロバイダーとして、DishTV はデジタルエンターテインメント業界のトップを走り続けることを目指しています。DishTV は 2018 年、オリジナルコンテンツとライセンスパートナーの番組を特長とする、独自のオーバーザトップ (OTT) オンラインプラットフォーム「Watcho」の開発を開始しました。「コンテンツは何よりも重要です。あらゆるメディアビジネスにとって、コンテンツを長期的に維持することがますます重要になっています」と DishTV の OTT (Watcho) 製品管理責任者である Akash Tyagi 氏は言います。
Watcho プラットフォームの目的は多面的です。具体的には、契約者をより強く引き付けて解約を減らすために「ユーザーが定着する」顧客体験を創出すること、OTT に興味を持った新規加入者を獲得すること、データ駆動型の組織になるための変革を推進することです。「世界のテレビエコシステムを見ると、衛星テレビやケーブルテレビの会社はあまりデータ指向型ではありません」と Tyagi 氏は言います。「衛星チューナーはリターンパスデータを提供しないため、私たちは視聴者の行動や好みをあまり把握していないのです。当社は OTT とハイブリッド製品に関して、データ分析を行い、視聴者のコンテンツの好みと当社サービスとの関わり方に関する有意義なインサイトの開発に焦点を当てました」。
「AWS クラウドを利用することで、ソフトウェアの作成、開発、デプロイをはるかに速いペースで行えます」。
DishTV、OTT (Watcho)、製品管理責任者、Akash Tyagi 氏
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DishTV について
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利点
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使用されている AWS のサービス
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DishTV について
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DishTV は、約 2,500 万人のアクティブ加入者と 400 以上のチャンネルを持つ、インド第 2 位のグローバル衛星テレビプロバイダーです。同社は先日、独自の番組とデジタルパートナーのコンテンツを特長とするオーバーザトップ (OTT) プラットフォーム「Watcho」を立ち上げました。
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利点
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- 市場投入までの時間を 14 か月から 7 か月に短縮
- ストレージコストを削減し、コンテナで環境を分離
- 顧客基盤を拡大し、顧客の解約を削減
- 分析により顧客の好みを把握
- 人工知能 (AI) と機械学習 (ML) のマネージドサービスでイノベーションを促進
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使用されている AWS のサービス
幅広いソリューション
クラウドテクノロジーは Watcho プラットフォームに不可欠の要素です。OTT コンテンツの需要は激しく変動し、ワークロードは日々、10 倍以上急増しています。クラウド上で提供されるスケーラビリティを、このプロジェクト以前に DishTV のワークロードの大部分をホストしていたオンプレミスで実現することは、困難だったでしょう。
同社は以前からアマゾン ウェブ サービス (AWS) のクラウド上でいくつかのアプリケーションを実行しており、料金、パフォーマンス、提供されるサービスの幅広さと奥深さを理由に、このプロジェクトに AWS を採用しました。「AWS ソリューションの幅広さは非常に際立っています。他社は特定の点では優れていますが、当社アプリケーションの複数のユースケースを満たすことはできません」と Tyagi 氏は言います。DishTV は、コンテンツの取り込みや処理から、機械学習を活用した高度なユースケースおよび配信まで行うエンドツーエンドの OTT ソリューションに、AWS のサービスを使用しています。
コンテナによってコストを削減
プラットフォーム上に大量のデータセットを手頃な料金で収容するために、DishTV は Amazon Simple Storage Service (Amazon S3) を活用しています。動画処理には AWS Elemental を使用し、コンテンツ配信は Amazon CloudFront に依存しています。また、チームは AWS Lambda をデプロイして、Watcho アプリケーションのバックエンドでスタートアップコードを実行しました。
チームは OTT インフラストラクチャを設計する際、基本アーキテクチャの最初の選択肢だった Amazon Elastic Compute Cloud (Amazon EC2) サーバーが、頻繁にアイドル状態になることに気付きました。チームは、リソース使用率を改善するために Docker コンテナのデプロイを決定し、コンテナ化されたアプリケーションの実行とスケーリングに Amazon Elastic Container Service (Amazon ECS) を選択しました。AWS Auto Scaling と Elastic Load Balancing を使用して、全国クリケット大会などの大規模なエンターテインメントイベント中にリソースを拡大し、必要に応じてコンテナでサーバーを起動することでコストを削減しました。「これは、プロジェクトの全体的な所有コスト削減という点で大きな利点になります」と Tyagi 氏は言います。また、コンテナを使用することで、インフラストラクチャ全体に影響を与えることなく、小規模な変更が必要な場合にターゲット環境を簡単に分離できます。
DishTV は、開発開始からわずか 7 か月後の 2019 年 1 月に Watcho を立ち上げました。「AWS でエンドツーエンドのソリューションを構築することにより、市場投入までの時間を短縮できました」と Tyagi 氏は言います。「各種プロバイダーを利用してパブリックまたはプライベートクラウドでホストされる、この規模の OTT を開発するのに要する期間は、一般的に 12〜14 か月です」。 DishTV チームの数人のメンバーと、実装パートナーである 99Array のメンバーは、プロジェクト開始前に AWS 認定を受けていたため、設定プロセスを容易に推進でき、最初から確実にベストプラクティスに従うことができました。パッケージングを扱う会社などの多くのサプライチェーンパートナーが既に AWS で統合されていたことも、プロセス完了を 1 か月以上早めました。
ユーザーを定着させる顧客体験
稼動を開始して以来、Watcho では新規ユーザーが毎日平均 7,000 人増加しており、既存の DishTV 加入者からのオーガニックトラフィックも大量に発生しています。「この OTT プラットフォームは、幅広い視聴者層への対応、デジタルコンテンツの配信、収益拡大の道の模索、解約の減少とブランド全体のユーザー定着率上昇を可能にしてくれます」と Tyagi 氏は言います。「AWS クラウドを利用することで、オンプレミスよりもはるかに速いペースでソフトウェアを作成、開発、デプロイし、以前は達成できなかった顧客数とコンテンツ配信数を、より大規模な範囲で達成できます」。
DishTV は、プラットフォームに流入する広告費の増加により、新しい収益源を得ました。同社は近い将来、Watcho のオリジナルコンテンツを、世界中のさまざまなパートナーシップを通じてインド系移民の人々に配信することを目指しています。また同社は、プラットフォーム上でコンテンツ制作者がコンテンツを発表し、フォロワーと関わることを目的としたユーザー生成コンテンツモジュール「Watcho Community」などの新しいサービスを Watcho で開始する予定です。
新しいマーケティングインサイト
同社はまだデータ収集の初期段階にありますが、顧客が OTT コンテンツを視聴した日時などの有用な定量的インサイトを既に収集しています。このようなデータは、DishTV のマーケティング担当者が、顧客とコミュニケーションを取り製品をアップセルする方法やタイミングを把握するのに役立ちます。また、データは市場セグメンテーションとコンテンツ設定のマッピングにも役立ちます。最終的な同社の目標は、需要に合わせてコンテンツの提供を合理化することです。コンテンツ制作は主要なコストセンターであり、顧客の好みに合わせて番組編成を調整すること (視聴者数が少ない番組をカットすること) で、DishTV はコストを毎月数千 USD 節約できます。
チームはイノベーションを促進するために、人工知能 (AI) と機械学習 (ML) の実験も行っています。「AWS は、Amazon Lex、Amazon Polly、Amazon Rekognition などの新しいサービスによってデジタルトランスフォーメーションの観点から戦略的な利点を提供してくれます。これらすべてをオンプレミスで作成し、管理することはきわめて面倒です」と Tyagi 氏は言います。DishTV は Amazon Lex を使用してモバイル音声コマンドを有効化し、Amazon Rekognition を使用してユーザー生成コンテンツ機能で不適切な言葉を特定しています。また、Amazon Polly および Amazon Transcribe のベータテストによって音声に字幕を付ける方法、その逆に字幕に音声を付ける方法を試験しているほか、Amazon Personalize を使用してレコメンデーションエンジンを構築する方法を模索しています。
Tyagi 氏は以下のように締めくくっています。「全体的に見て、AWS は顧客に対してきわめて積極的なアプローチを取っており、そのことに当社は本当に感謝しています。AWS は、テクノロジーのギャップと理想的な最適化の方法を理解するための、新たな関与の仕方を次々と考案してくれます」。
詳細はこちら
詳細については、https://aws.amazon.com/containers/ をご覧ください。