Equifax は AWS を使用してミッションクリティカルな財務アプリケーションのスケーラビリティとパフォーマンスを向上

QuadX

何百万もの組織や個人が Equifax を利用して、情報に基づいた財務上の意思決定を行っています。データ分析およびテクノロジーの大手企業である Equifax は、企業には信用データや人口統計データを提供し、消費者には信用モニタリングおよび不正防止サービスを提供しています。

従来、Equifax は Oracle E-Business Suite、Hyperion Suite、Oracle BRM ベースの請求アプリケーションなど、ミッションクリティカルな社内財務アプリケーションをオンプレミス環境で実行していました。しかし、このインフラストラクチャはスケーラビリティとパフォーマンスに課題がありました。Equifax の Global Finance 部門、Senior Vice President 兼 CIO である Gautam Tulsian 氏は次のように言います。「当社の財務報告アプリケーションは安定していましたが、四半期末や年末の決算時になるとパフォーマンスの問題が発生していました。即座にキャパシティを調整し、そうした需要に対応することは困難でした」。 同社の請求アプリケーションにも課題がありました。「請求アプリケーションが、当社のクラウドファースト戦略をサポートするための適切なプラットフォーム上になかったのです」と Tulsian 氏は言います。「全体的に管理、調整、スケールが難しく、オンプレミス環境は私たちが期待していたほど成長に結びつきませんでした」。

「近い将来、請求プロセスの大きな成長が見込まれており、AWS で真にグローバルな展開が可能となり、成長をサポートしてくれるでしょう」

– Equifax、Global Finance、Senior Vice President 兼 CIO、Gautam Tulsian 氏


 

 

  • Equifax について
  • Equifax Inc. は、組織や個人が情報に基づいたビジネス上の意思決定や個人の意思決定を行えるよう支援するデータ分析およびテクノロジー企業です。ジョージア州アトランタに本社を構えており、北米、中南米、ヨーロッパ、アジア太平洋地域の 24 か国で事業を展開し投資を行っています。

  • 利点
    • アプリケーションのパフォーマンスが最大 300% 向上
    • より簡単にスケールすることでグローバルな成長をサポート
    • レポートとモニタリングを改善
  • 使用されている AWS のサービス

主要な金融アプリケーションを AWS に移行

Equifax では、一連の Oracle アプリケーション全体を Amazon Web Services (AWS) に移行して数百個の Amazon Elastic Compute Cloud (Amazon EC2) インスタンス上で実行し、永続的なブロックレベルのストレージに Amazon Elastic Block Store (Amazon EBS) を使用することで、スケーラビリティとパフォーマンスの問題に対応しました。「AWS は水平方向にも垂直方向にもスケールが可能なため、当社にとって最適なテクノロジーです」と Tulsian 氏は言います。

Equifax では移行期間中、AWS パートナーである Cloudreach と連携し、AWS CloudEndure Migration を採用して Oracle BRM アプリケーションの AWS への大規模な移行を簡素化、迅速化、自動化しました。Equifax は最初に ERP と Hyperion のソリューションを AWS に移行し、その後の第 2 フェーズで Oracle BRM アプリケーションをクラウドに移行しました。同社のアプリケーションは 850 個以上の vCPU で動作しており、約 350 個の Amazon EBS ボリューム全体で 100 TB を超えるデータを保管しています。Equifax では 31 個の Amazon Relational Database Service (Amazon RDS) インスタンスも利用しており、そのデータベースサイズは 12 TB です。

処理性能が 300% 向上

Equifax は Oracle インフラストラクチャを AWS に移行することで、レポート用の Hyperion プラットフォームのパフォーマンスが大幅に向上しました。「Hyperion 環境のパフォーマンスが最大 300% 向上しました」と Tulsian 氏は言います。「その結果、従業員は月次報告の業務終了期限に間に合うようにレポートをより迅速に作成できるようになり、手作業でコンピューティング能力を増やす必要がなくなりました」

Equifax では、AWS 上の ERP と請求システムのパフォーマンスも向上しています。「以前は請求プラットフォームを簡単に調整することはできませんでしたが、今は AWS クラウドでそれが可能です」と Tulsian 氏は言います。

グローバルな成長要件に対応

また、AWS は Equifax にグローバルにビジネスを展開するための柔軟性とスケーラビリティも提供し、世界の複数の国で信頼性の高いアプリケーション配信を実現しました。「近い将来、請求プロセスの大きな成長が見込まれており、AWS で真にグローバルな展開が可能となり、成長をサポートしてくれるでしょう」と Tulsian 氏は言います。「この機能は当社のビジネスに不可欠であり、以前のインフラストラクチャでは実現できませんでした。今では、より迅速に成長するための柔軟性とスケーラビリティがあります。プラットフォームを AWS で運用することで常時稼働戦略が可能となり、ビジネスユーザーと当社の間で世界中での常時通信が実現しました」。

また、Equifax はモニタリングとレポートの機能も改善し、リソースの使用率をよりプロアクティブに把握できるようになりました。そのため、必要に応じてコンピューティングリソースを調整し、アプリケーション環境をより効率的にスケールできます。「当社のオンプレミスソリューションは調整やスケールが非常に困難でしたが、AWS なら簡単です」と、Equifax の Global Financial Systems and Cloud Adoption 部門 Vice President である Youssef Ismaili 氏は言います。「アプリケーションのスケールを継続するため、AWS は今後も役に立ってくれるでしょう」

Equifax はアプリケーションをグローバルに拡大しながら、今後も AWS のサポートを依頼する予定です。「AWS は協業相手として模範とすべき存在でした。他のベンダーも同様のアプローチを取ってほしいものです」と Tulsian 氏は言います。「AWS は、ビジネス上の問題を解決するだけでなく、環境を最適化してコストを抑え、継続的に効率化を図るための強力な協力者です。当社の事業を前進するためにも、今後もパートナーシップを継続したいと考えています」。



詳細

詳細については、aws.amazon.com/oracle/ を参照してください。