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Amazon CodeCatalyst が GitLab リポジトリと Bitbucket リポジトリのサポートを開始、ブループリントと Amazon Q の機能開発が可能に
Amazon CodeCatalyst が、GitHub との既存の統合に加えて、GitLab と BitBucket という人気が高い 2 つのコードリポジトリとも統合することをお知らせします。現在 CodeCatalyst と GitHub との統合で使用しているのと同じ機能セットを GitLab.com と Bitbucket Cloud でもご利用いただけます。
Amazon CodeCatalyst は、統合型のソフトウェア開発および配信サービスです。Amazon CodeCatalyst を使用すると、ソフトウェア開発チームは Amazon Web Services (AWS) 上でアプリケーションを迅速かつ簡単に計画、開発、コラボレーション、構築、配信できるよううになり、開発ライフサイクル全体でフリクションが軽減されます。
CodeCatalyst 用の GitHub、GitLab.com、Bitbucket Cloud のリポジトリ拡張機能を活用すると、開発ワークフローの管理が簡単になります。この拡張機能では、CodeCatalyst 内で外部リポジトリを直接表示および管理できます。また、ワークフロー定義ファイルをコードと一緒に外部リポジトリに保存して管理すると同時に、CodeCatalyst 開発環境からリンクされたリポジトリ内のファイルを作成、読み取り、更新、削除することもできます。さらに、この拡張機能はコードがプッシュされたとき、およびプルリクエストを開いたり、マージしたり、閉じたりしたときに、CodeCatalyst ワークフローの自動実行をトリガーします。しかも、リンクされたリポジトリのソースファイルを直接利用し、CodeCatalyst ワークフロー内でアクションを実行できるため、プラットフォームを切り替える必要がなく、効率を最大化できます。
それだけではありません。6月27日より、ブループリントからの GitHub、GitLab.com、または Bitbucket Cloud リポジトリでの CodeCatalyst プロジェクトの作成、これら 3 つのシステムのいずれかのリポジトリにある既存のコードベースへのブループリントの追加、GitHub、Gitlab.com、または Bitbucket Cloud でホストされている外部リポジトリに保存されるカスタムブループリントの作成ができるようになりました。
CodeCatalyst ブループリントは開発のスピードアップに役立ちます。これらの事前作成済みテンプレートには、ソースリポジトリ、サンプルコード、継続的インテグレーションと継続的デリバリー (CI/CD) ワークフロー、統合問題追跡機能が備わっているため、すぐに作業を開始できます。ブループリントはベストプラクティスに従って自動的に更新され、コードを最新の状態に保ちます。IT リーダーは、テクノロジー、アクセス制御、デプロイ、テスト方法を指定して、チームの開発を標準化するカスタムブループリントを作成できます。さらに、コードが GitHub、GitLab.com、または Bitbucket Cloud にある場合でも、ブループリントを使用できるようになりました。
CodeCatalyst スペースを Git リポジトリのホスティングサービスとリンクする
これら 3 つのソースコードリポジトリプロバイダーのどれでも、簡単に使用を開始できます。CodeCatalyst スペースの管理者として、拡張機能を設定するスペースを選択します。次に、[Settings] (設定) を選択し、[Installed extensions] (インストールされている拡張機能) セクションで [Configure] (構成) を選択して、CodeCatalyst スペースを GitHub、GitLab.com、または Bitbucket Cloud アカウントにリンクします。
これは CodeCatalyst スペースごとに 1 回限りの操作ですが、スペースを複数のソースプロバイダーのアカウントに接続したいとします。
GitHub を使用するときは、個人の CodeCatalyst ユーザーを自分の GitHub ユーザーにリンクする必要もあります。画面右上の個人メニューで [My settings] (設定) を選択します。次に、[Personal connections] (パーソナル接続) セクションに移動します。[Create] (作成) を選択して、指示に沿って GitHub で認証し、2 つの ID をリンクします。
これは CodeCatalyst スペースの各ユーザーにおいて 1 回限りの操作です。GitHub をブループリントで使用している場合にのみ必要となります。
ブループリントからプロジェクトを作成し、GitHub、GitLab.com、Bitbucket Cloud でホストする
ブループリントから外部リポジトリにプロジェクトを作成し、後ほどこのプロジェクトに他のブループリントを追加する方法について説明します。CodeCatalyst がサポートする 3 つの Git ホスティングプロバイダーのいずれかを使用できます。このデモでは、GitHub を使用します。
API を実装するための新しいプロジェクトを作成したいとします。まず、Python と AWS サーバーレスアプリケーションモデル (AWS SAM) を使用して API を実装するブループリントから始めます。このブループリントでは、CI ワークフローと問題管理システムも作成されます。プロジェクトコードを GitHub でホストしたいとします。これにより、GitHub のリポジトリにあるソースファイルを直接使用し、CodeCatalyst ワークフロー内でアクションを実行できるようになるため、プラットフォームを切り替える必要がなくなります。
まず、CodeCatalyst スペースのページで [Create project] (プロジェクトを作成) を選択します。[Start with a blueprint] (ブループリントを使用して開始) を選択し、使用する CodeCatalyst ブループリントまたは Space ブループリントを選択します。その後、[Next] (次へ) を選択します。
プロジェクトの名前を入力します。[Advanced] (詳細設定) セクションを開き、[Repository provider] (リポジトリプロバイダー) として GitHub を選択し、GitHub アカウントを選択します。GitHub [Connect a GitHub account] (GitHub アカウントを接続) を選択すると、GitHub への追加接続を設定できます。
残りの設定は、選択したブループリントによって異なります。今回は、言語バージョン、プロジェクトをデプロイする AWS アカウント、AWS Lambda 関数、AWS CloudFormation スタックの名前を選択しました。
プロジェクトが作成された後、GitHub アカウントに移動すると、新しいリポジトリが作成されたことがわかります。ブループリントのコードとリソースが含まれています。
既存の GitHub、GitLab.com、または Bitbucket Cloud プロジェクトにブループリントを追加する
1 つのプロジェクトに複数のブループリントを適用して、既存の CodeCatalyst プロジェクトに機能コンポーネント、リソース、ガバナンスを組み込むことができます。プロジェクトは、個別のブループリントでそれぞれ管理される、さまざまな要素をサポートできます。サービスドキュメントは、既存のプロジェクトのブループリントを使用して、ライフサイクル管理について詳しく学ぶのに役立ちます。
これで、外部のソースコードリポジトリにある既存のプロジェクトにブループリントを追加できるようになりました。バックエンド API プロジェクトが作成されたので、プロジェクトにウェブアプリケーションを追加します。
左側のメニューの [Blueprints] (ブループリント) セクションに移動し、画面の右上にあるオレンジ色の [Add blueprint] (ブループリントを追加) ボタンを選択します。
[Single-page application] (1 ページのアプリケーション) のブループリントを選択し[Next] (次へ) を選択します。
次の画面では、プロジェクトを作成したときと同じように、必ず GitHub 接続を選択します。この特定のテンプレートに必要な情報も入力します。画面の右側で、提案された変更を確認します。
同様に、CodeCatalyst Enterprise Tier を使用する場合、独自のカスタムブループリントを作成して、チームメイトや組織内の他のグループと共有できます。簡潔にするため、この記事では手順を追って説明しません。詳細については、ドキュメントの「Standardizing projects with custom blueprints」を参照してください。
CodeCatalyst が新しいブループリントのインストールを完了すると、GitHub に 2 つ目のリポジトリが表示されます。
単一または複数のリポジトリ戦略
コードを整理するときは、すべてが詰まったツールボックスのような単一の大きなリポジトリを使用するか、整理しやすい小さな専用リポジトリに分割するかを選択できます。単一リポジトリは、緊密にリンクされたプロジェクトの依存関係管理を簡素化しますが、大規模になればなるほど煩雑になる可能性があります。リポジトリが複数あると、整理がしやすくなり、セキュリティが向上しますが、個別のプロジェクト間の依存関係を管理する計画を立てる必要があります。
CodeCatalyst を使用すると、プロジェクトに最適な戦略を使用できます。詳細については、ドキュメントの「Store and collaborate on code with source repositories in CodeCatalyst」を参照してください。
前に示した例では、私が選択したブループリントから、2 番目のブループリントを GitHub の別のリポジトリとして適用することが提案されました。選択したブループリントによっては、別のリポジトリを作成するか、既存のリポジトリに新しいコードをマージすることを、ブループリントが提案する場合があります。後者の場合、ブループリントはリポジトリにマージするためのプルリクエストを送信します。
リージョンと利用状況
この新しい GitHub 統合は、公開時点で Amazon CodeCatalyst が利用可能な 2 つの AWS リージョン、米国西部 (オレゴン) と欧州 (アイルランド) で、追加料金なしで利用できます。
原文はこちらです。