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Amazon DocumentDB (MongoDB 互換) re:Invent 2019 まとめ
Amazon DocumentDB チームは、AWS re:Invent 2019 で皆様と直接お会いしてフィードバックやユースケース、次に構築してほしいサービスなどのご希望を伺い、楽しい時間を過ごすことができました。私にとっての re:Invent の見どころは、FINRA と フルフィルメント by Amazon (FBA) による、2 つのお客様導入事例のプレゼンテーションでした。どちらにも、Amazon DocumentDB への移行に至るまでのそれぞれの遍歴や、開発者の効率性を向上しながらアプリケーションのスケーリングを高速化した方法についてお話しいただきました。
このブログ記事では、re:Invent 2019 からの Amazon DocumentDB 録画セッションについてまとめていきます。
DAT372 – データベースを Amazon DocumentDB へ移行する
Amazon DocumentDB のシニアスペシャリストソリューションアーキテクトである Jeff Duffy が、顧客戦略および Amazon DocumentDB への移行の際の検討事項の概要についてお話しします。セッションには、リレーショナルおよび非リレーショナルソース、移行のフェーズ (検出/計画/テスト/実行)、クラスターサイジング、および移行ツーリングについてのディスカッションが含まれます。セッションの目玉となったのは、FINRA が XML を利用して、どのようにしてリレーショナルデータベースから Amazon DocumentDB へ移行したかについての講話でした。アプリケーションから必要とされる変換レイヤーがないため、FINRA は Amazon DocumentDB によって JSON をデータベースでネイティブに使用し、よりスピーディーな移行を行えています。また、FINRA は Amazon DocumentDB がどのように SLA とセキュリティ要件の高い基準を満たしたかについても説明しています。
DAT326 – Amazon DocumentDB の詳細情報
このトークでは、開発者がなぜドキュメントモデル、一般的な顧客ユースケース、代替データストアを検討すべき事例、および Amazon DocumentDB がドキュメントデータベースの管理とスケーリングについての問題を抱える顧客の問題を解決する方法について概要をお話しします。セッションの目玉は、フルフィルメント by Amazon (FBA) がデータベースのインフラストラクチャフットプリントを前回のソリューション時の 96 インスタンスからわずか 2 つの Amazon DocumentDB インスタンスまで減らした方法です。Amazon DocumentDB への移行により、パフォーマンスが 66% 上昇し、同時に 45% のコスト削減が実現しました。FBA の例は、ジョブにとって適切なデータベースを使用したことによる結果を示しています。また、FBA の例は読み取りと書き込みのスケーリングや、Amazon DocumentDB を使用した戦略のインデックス作成に向けた教訓になります。このトークではライブデモが 3 つ行われましたが、その中で私は 1.5 TB のクラスターのスナップショットバックアップを 1 分未満で作成し、その 1.5 TB クラスターへの新規インスタンス追加を 5 分で行い、 Amazon Athena の新しいフェデレーションクエリ機能を使用して SQL インターフェイスで Amazon DocumentDB のデータをクエリしています。
DAT338 – 実践的ワークショップ: Amazon DocumentDB への移行方法
このワークショップでは、AWS のソリューションアーキテクトである Daniel Bento と Hugo Rozestraten が、Amazon DocumentDB への移行前、移行中、移行後に考えるべき点についてご説明します。Amazon DocumentDB へワークロードを移行する方法の説明や、AWS Database Migration Service (DMS) を使用したデモも行います。このセッションの録画版はありませんが、ステップごとのワークショップのコンテンツは以下にございます。
DAT209-L – リーダーシップセッション: AWS 専用データベース
AWS データベース部門の VP である Shawn Bice が、AWS 専用データベースの概要や、これらデータベースを使用して既存のアプリケーションを簡易化したり新しいアプリケーションを構築したりする方法についてご説明します。このトークでは、Amazon RDS および Aurora の製品管理部門のディレクターである Tobias Ternström、そして私が、データモデルやアクセスパターンについてディスカッションします。また、リレーショナル、ドキュメント、キーバリュー、グラフ、帳簿、およびインメモリのデータベースにおける顧客の導入事例についてもディスカッションします。私がお話しするのは、Liberty Mutual がなぜ JSON を使用したアプリケーションデータのモデルを選択したのか、また JSON データの保存、クエリ、インデックス作成を可能にし、Liberty Mutual 開発者がより迅速に行動するうえでなぜ Amazon DocumentDB が自然な選択なのかについてご説明します。
DAT357-R – チョークトーク: Amazon DocumentDB の変更ストリームを使用した柔軟なデータアーキテクチャの構築
このチョークトークでは、Jeff Duffy と AWS プリンシパルエンジニアの Andrew Whitaker が、Amazon DocumentDB 変更ストリームを使用して、分析のため Amazon S3 に、検索機能強化のため Amazon Elasticsearch Service に、Redis キャッシュの事前ウォーミングのため Amazon ElastiCache に、それぞれデータをストリーミングする方法についてお話しします。このチョークトークは録画されていませんが、re:Invent 2019 の数週間前に行われた Twitch の類似セッションを Jeff が録画したものがございます。
DAT212-L – リーダーシップセッション: データベースと分析
AWS のデータベース、分析、機械学習部門の VP である Raju Gulabani が、AWS データベースおよび分析における全体的な展望についての概要を簡潔にお話しします。これには、新製品発表、AWS のサービス構築についての考え方、および各サービスを使用するタイミングにおける規範的なガイダンスが含まれます。Raju は AWS でほぼ 10 年にわたりこの分野を牽引しており、これらサービスの多くを構築した経験から生まれる貴重な視点をお話しします。このトークでは、Raju が AWS がなぜ Amazon DocumentDB を構築したかについてご説明します。
Amazon DocumentDB の詳細については、製品ページおよびドキュメントをご覧ください。
AWS re:Invent 2020 でお待ちしております。
執筆者について
Joseph Idziorek は、アマゾン ウェブ サービスのプリンシパルプロダクトマネージャーです。