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Amazon MemoryDB マルチリージョンの一般提供を開始
AWS リージョン全体で低レイテンシーの読み取りと書き込みを維持しながら、可用性の高いアプリケーションを提供することは、多くのお客様が直面している一般的な課題です。同じリージョンのデータにアクセスする場合には遅延がマイクロ秒単位であるのに対して、異なるリージョンのデータにアクセスすると数百ミリ秒の遅延が発生する可能性があります。デベロッパーはデータレプリケーションと競合解決のために複雑なカスタムソリューションを生み出す必要があり、これにより、運用上のワークロードが増加し、潜在的なエラーが発生する可能性があります。マルチリージョンレプリケーションに加えて、これらのお客様は、手動のデータベースフェイルオーバーの手順を実装し、データ整合性とリカバリを提供して、可用性の高いアプリケーションとデータの耐久性を実現する必要があります。
12 月 1 日、Amazon Web Services (AWS) は、Amazon MemoryDB マルチリージョンの一般提供の開始を発表しました。これは、複数の AWS リージョンにわたって最大 99.999% の可用性、マイクロ秒単位の読み取り、および 1 桁ミリ秒の書き込みレイテンシーを提供するアプリケーションの構築に使用できる、フルマネージドのアクティブ/アクティブマルチリージョンデータベースです。MemoryDB マルチリージョンは、Linux Foundation が管理する Redis Open Source Software (OSS) のドロップインリプレースメントである Valkey で使用できます。この新しい機能は、マルチ AZ の耐久性や複数の AWS リージョンにわたる高スループットなど、Amazon MemoryDB の既存の利点を拡張するものであり、多くのお客様が直面しているこれらの一般的な課題に対処します。
この記事では、MemoryDB マルチリージョンの利点について説明し、AWS マネジメントコンソール と AWS コマンドラインインターフェイス (AWS CLI) で使用を開始する方法を示します。
MemoryDB マルチリージョンの利点
MemoryDB マルチリージョンは、お客様に次の利点を提供します:
- 高可用性とディザスタリカバリ – MemoryDB マルチリージョンを使用すると、最大 99.999 % の可用性を備えたアプリケーションを構築できます。また、アプリケーションがローカルリージョンの MemoryDB に接続できない場合でも、そのアプリケーションはデータに対する読み取りおよび書き込みのフルアクセスを使用して、別の AWS リージョンのエンドポイントから MemoryDB に接続できます。アプリケーションが元の MemoryDB リージョンレベルのエンドポイントに再接続すると、MemoryDB マルチリージョンはすべての AWS リージョンにわたってデータを自動的に同期します。
- マルチリージョン分散アプリケーションのためのマイクロ秒の読み取りレイテンシーと 1 桁ミリ秒の書き込みレイテンシー – MemoryDB マルチリージョンはアクティブ/アクティブレプリケーションを提供するため、その規模にかかわらず、マイクロ秒の読み取りレイテンシーと 1 桁ミリ秒の書き込みレイテンシーで、顧客に最も近いリージョンからローカルに読み取りと書き込みの両方を提供できます。AWS リージョン間でデータを非同期的かつ自動的にレプリケートします。データは通常 1 秒未満で伝播されます。
- 特定の地域にデータが存在する必要があるコンプライアンスおよび規制要件に準拠 – ある地理的な場所内にデータが存在することを要求するコンプライアンスおよび規制要件があります。MemoryDB マルチリージョンは、お客様がデータを保存したいリージョンを選択することを可能にするため、これらの要件を満たすのに役立ちます。
Amazon MemoryDB マルチリージョンの開始方法
MemoryDB マルチリージョンの設定は簡単で、AWS マネジメントコンソール、AWS SDK、または AWS CLI を通じて実行できます。
コンソールを使用した MemoryDB マルチリージョンの開始方法
コンソールを使用して MemoryDB マルチリージョンクラスターを設定するには、次のステップを実行します:
MemoryDB コンソールのナビゲーションペインで [クラスター] を選択し、[クラスターを作成] を選択して、[クラスタータイプ] で [マルチリージョンクラスター] を、[クラスターの作成方法] で [新しいクラスターを作成] を選択します。
マルチリージョンクラスターを設定する際に、ワークロードの要件に基づいて [ノードタイプ] と [シャードの数] を選択できます。
適切なクラスター設定を使用して、マルチリージョンクラスター内にリージョンレベルのクラスターを作成します。
マルチリージョンクラスターと最初のリージョンレベルのクラスターを設定した後、[AWS リージョンを追加] を選択することで、マルチリージョンクラスターに 2 番目のリージョンレベルのクラスターを追加できます。
クラスター作成ワークフローが正常に終了すると、マルチリージョンクラスター内に 2 つのリージョンレベルのクラスターがあることがわかります。
AWS CLI の使用を開始するためのステップ
まず、新しい MemoryDB マルチリージョンクラスターを作成します:
aws memorydb create-multi-region-cluster \ --multi-region-cluster-name-suffix testmrrlp \ --endpoint-url https://elasticache-qa.us-east-1.amazonaws.com \ --description "testdescription" \ --node-type db.r7g.xlarge \ --region us-east-1 \ --no-verify-ssl
次に、マルチリージョンクラスターにリージョンレベルのクラスターを作成します:
aws memorydb create-cluster \
--cluster-name testmrrlp-member1 \
--multi-region-cluster-name ldgnf-testmrrlp \
--node-type db.r7g.xlarge \
--num-replicas-per-shard 1 \
--snapshot-retention-limit 10 \
--endpoint-url <value> \
--acl-name open-access \
--region us-east-1 \
--no-verify-ssl
最初のクラスターが正常に作成されたことを確認したら、別のリージョンに 2 番目のクラスターを作成します:
aws memorydb create-cluster \ --cluster-name testmrrlp-member2 \ --multi-region-cluster-name ldgnf-testmrrlp \ --node-type db.r7g.xlarge \ --num-replicas-per-shard 1 \ --snapshot-retention-limit 10 \ --endpoint-url https://elmo-qa.fra.aws-border.com \ --acl-name open-access \ --region eu-central-1 \ --no-verify-ssl
マルチリージョンクラスターのステータスを確認します:
aws memorydb describe-multi-region-clusters \ --multi-region-cluster-name ldgnf-testmrrlp \ --region us-east-1 \ --show-member-cluster-details \ --endpoint-url https://elasticache-qa.us-east-1.amazonaws.com \ --no-verify-ssl
今すぐご利用いただけます
Amazon MemoryDB マルチリージョンは、Valkey および次の AWS リージョンで利用可能です: 米国東部 (バージニア北部、オハイオ)、米国西部 (北カリフォルニア、オレゴン)、アジアパシフィック (ムンバイ、ソウル、シンガポール、シドニー、東京)、および欧州 (フランクフルト、アイルランド、ロンドン)。
詳細については、MemoryDB の特徴ページおよびドキュメントにアクセスしてください。料金については、「Amazon MemoryDB の料金」をご覧ください。
原文はこちらです。