ハノーバーメッセ 2023: AWSによる現代的な産業データ戦略を見出す

本記事は AWS ブログ Hannover Messe: Discover a Modern Industrial Data Strategy with AWS を翻訳し、日本のお客様向けに情報を補足したものです。

AWSのブースにお越しください

世界最大の産業イベントであるハノーバーメッセが、2023年4月17日にドイツのハノーバーで始まります。 あらためて、イベント会場でアマゾンウェブサービスの大規模な展示を探してください。ただし、例年とは場所が異なります。今年は、メインエントランスのすぐそばにあるホール15のブース D74 です。 イベントに参加するための無料コードを入手するには、こちらのイベントウェブサイトをご覧ください。

データはあらゆるデジタル変革の基盤であり、ビジネスチームがそのデータを簡単かつ効果的に活用して組織全体のさまざまなユースケースに対応できるようにするには、産業データ戦略が不可欠です。なぜでしょうか? 製造業のお客様は、データソースが連携するようには設計されておらず、分断され、サイロ化されていることに悩まされています。データがバラバラで品質が悪ければ、それを使ってビジネス上の問題を解決し、情報に基づいた意思決定を行うことは困難です。 特定のユースケースで 1 回の PoC (概念実証)で成功するかもしれませんが、他の工場、他のユースケース、さまざまなチームへの実装へと拡大するには課題があることがよくあります。

AWS は、データを資産として活用するため、スケーラブルで統一された統合メカニズムを可能にするデータ管理アーキテクチャの作成を支援します。 これを産業データファブリック (Industrial Data Fabric, IDF) と呼びます。 組織全体を経済的かつセキュアで構造化された質の高いデータセットへ簡単にアクセスできるようにすることで、産業分野でのデジタル変革の基盤を構築し、品質、保守、資材管理、プロセスの最適化など、単一の PoC だけでは検証できないような複数のケースにわたる業務を最適化できます。製造業のお客様が独自のデータスキーマに縛られたり、クラウドに新たなデータサイロを構築したりしないよう、 IDF には、AWS サービスと AWS パートナーソリューション間のオープンデータ相互運用性によって産業データの保存とアクセシビリティに関するベストプラクティスを促進するオープンな産業データアーキテクチャが含まれています。

私たちは、AWS ソリューション、リファレンスアーキテクチャなどの規範的なソリューションガイダンス、パートーナーソリューションである Element、General Electric、Mendix マルチアプリプラットフォームパッケージ、AWS サービスなど、さまざまな方法で IDF を実現しています。 産業データファブリック (IDF) のソリューションガイダンスの一例として、「産業データ」の AWS Well-Architected レンズがあります。これには、AWS サービスとパートナーソリューションに関するアーキテクチャガイダンスとベストプラクティスが記載されており、製造業のお客様がバリューチェーン全体で産業データや企業データの取り込みや情報付加を加速して大規模に展開し、産業データや企業データに基づいて行動できるようガイドしています。 AWS の HighByte Intelligence Hub Industrial DataOps や AWS でのデータレイクといった、ソリューションガイダンスの例をご覧ください。 当社のブースにお立ち寄りいただき、貴重なオペレーション (OT) データをどのように活用できるかを尋ねてください。
キオスクやデモで AWS の専門家にご相談ください。エンジニアリングと設計、スマートマニュファクチャリング、サプライチェーン、サステナビリティ、スマートプロダクトとサービスを実施・提供する製造業の皆様にとって、クラウドと AWS パートナーが提供するサービスが、市場投入までの時間を短縮し、効率を高め、コストを削減し、収益を増やすのにどのように役立つかを学びましょう。

パートナーとつながる

ブースでは、Bosch、Siemens、MHP などのプラチナスポンサーと会話して、Industry 4.0 への変革を簡単にし、結果が出るまでの時間を短縮し、プロジェクトのリスクを軽減する方法を学びましょう。Bosch Group は、テクノロジーとサービスを提供する世界有数のサプライヤーです。 Bosch の事業は、モビリティソリューション、産業技術、消費財、エネルギー・ビル技術の4つの事業部門に分かれています。 また、IoT の有力なプロバイダーとして、Industry 4.0 や、コネクテッドモビリティ、スマートホーム向けの革新的なソリューションを提供しています。Bosch は持続可能かつ安全でエキサイティングなモビリティのビジョンを追求しています。 AWS ブースでデモと展示を体験してください。

Siemens Digital Industries Software は、Siemens Xcelerator ビジネスプラットフォームのソフトウェア、ハードウェア、サービスを使用して、組織のデジタル変革を支援しています。 Siemens のソフトウェアとデジタルツインにより、企業は設計、エンジニアリング、製造プロセスを最適化して、今あるアイデアを将来の持続可能な製品に変えることができます。 Siemens のグループ企業であり、エンタープライズローコードのグローバルリーダーである Mendix は、デジタル企業におけるアプリケーションの構築方法を根本的に改革しています。AWS ブースでデモや展示を体験してください。

MHP は、お客様のテクノロジーパートナーおよびビジネスパートナーとして、顧客のプロセスと製品をデジタル化し、価値創造チェーン全体にわたって IT トランスフォーメーションを導きます。 MHP は、モビリティや製造分野のデジタル化のパイオニアであり、その専門知識は幅広い業界に適用できます。 MHP は、実績ある IT とテクノロジーの専門知識や特定の業界ノウハウを提供することで、運用面と戦略面の両方の問題についてアドバイスします。 AWS ブースでデモと展示を体験してください。

他にも多数の AWS パートナーが AWS ブースに参加し、お客様のさまざまなユースケースを課題解決しています。 ブースのゴールドレベルのスポンサーには、42Q、Accenture、ATOS、BCG、Denali, Matterport が含まれ、シルバースポンサーには、ABB、AllCloud, Autodesk, Azeti, Cyient, DXC, Element Analytics, GE Digital, Highbyte, Inductive Automation, Infosys, Mindcurv, Software AG, Software Defined Automation, Storm Reply, Syntax, TensorIT, Tulip, Wipro, Zoi といったパートナーが含まれています。

ソリューションの紹介

ブースでのインタラクティブなデモをお見逃しなく。 AWS IoT Partner Device Wall では、パートナーデバイスがどのようにデータ接続をシンプルにし、産業のデジタルトランスフォーメーションを加速できるかを紹介しています。 産業データファブリックを使用してスマート製品（自動車）を構築する方法を示す、製造バリューチェーン統合のデモをご覧ください。 このデモでは、エンジニアリング・設計領域における初期の 3D CAD 図面とシミュレーションから、生産・設備最適化領域でのスマートファクトリーのデモ、レーストラックでの完成車のリアルタイムの遠隔データ収集と可視化まで、AWS とパートナーが協力しどのように運用の最適化を支援しているかを知ることができます。 CO2排出量の監視に役立つ、AWSのカーボンフットプリントソリューションで、持続可能性のテーマをさらに掘り下げてください。 スマートなサプライチェーンに焦点が当たっている今、AWS Supply Chain サービスが複雑な製造業務におけるサプライチェーンのニーズをどのようにシンプルにできるかをぜひご覧ください。

シアターで最新の話題に触れる

AWS ブース内のシアターでは、AWS の専門家、AWS パートナー、お客様によるセッションが 1 週間を通して 50 回以上開催されます。 これらのセッションでは、スマート・マニュファクチャリング、品質管理、産業オートメーションについて深く掘り下げ、さらに技術的な質問をすることができます。 ここでの短いプレゼンテーションをご覧になり、新しいトピックについて学び、質問をし、仲間と交流してください。 <こちら>で各日掲載されているブースシアターの全スケジュールと AWS ブース周辺をご覧ください。

当社のブースにお立ち寄りいただき、当社の専門家と議論し、AWS とパートナーが協力して、リスクを軽減しつつ迅速にデジタル変革を行うデータ戦略によってお客様をどのように支援できるかを知ってください。

<こちら>で無料のイベント割引コードを入手して参加してください。また、<こちら>をクリックして AWS 専門家との 1 対 1 のミーティングを申し込んでください。

日本のお客様に向けた情報

日本からのお客様向けには、ハノーバー現地において、AWS の日本メンバーによる日本語でのブースのご案内や、個別ミーティング等を実施しています。上記リンクまたは担当の営業経由でお申し込みください。また、現地でも日本人スタッフにお声がけください。

翻訳はソリューションアーキテクトの山本が担当しました。