Amazon Web Services ブログ

【開催報告】第 2 回 メタバース x AWS メタバース最前線を走るお客様事例

メタバースに関連する経営戦略やビジネス企画を検討されている方、技術もしくは開発責任者の方を主な対象として、2022 年 11 月 24 日に「 第 2 回 メタバース x AWS メタバース 最前線を走るお客様事例 」を開催しました。本記事ではご登壇された企業様が発表された内容を皆様にご紹介します。

本イベントの開催概要

近年メガトレンドとして着目されているメタバースですが、その定義が揺れ動き、戦国時代のようにさまざまなプレイヤーが現れる中、AWS のお客様でもメタバース関連サービスに着手されている方々が出始めて来ました。本イベントでは、実際にメタバースの最前線を走っているお客様から、どのようなビジネスを展開されているのかや業界の動向に関してお話いただきました。今後の皆様のメタバース関連事業を検討する際のヒントや、協業のきっかけとして頂ければと思い、今後継続してイベントを開催していく予定です。

セッション内容紹介 / 資料

タイトル : 第 2 回 メタバース x AWS メタバース最前線を走るお客様事例
開催日 : 2022 年 11 月 24 日 (木) 16:00 〜 18:00

 

メタバースと AWS(振り返り編) [資料]

アマゾン ウェブ サービス ジャパン合同会社
ソリューションアーキテクト 半場 光晴

オープニングセッションでは、聴講者の皆様のメタバースに関するイメージ合わせを目的として、第 1 回で発表した AWS のセッション「メタバースと AWS 」の要点を振り返り、メタバースの起源と変遷から、世間にあふれているメタバースに関する情報を整理しました。メタバース自体は特定の技術ではないため、関連する技術要素は多岐にわたり、toB、toC の方向性や目的に応じて、AWS のサービスを適材適所でご利用ください。第 1 回で発表された「メタバースと AWS 」の詳細にご興味がある方はぜひ、こちらの ブログ に掲載されているスライドとビデオをご視聴ください。

 

DNP の XR コミュニケーション事業の取り組み [資料]

大日本印刷株式会社
AB センター XR コミュニケーション事業開発ユニット 西田 真 様

このセッションでは、DNP 様が目指している様々な環境のメタバースとリアル空間をつなぐ XR のパートナーとして、メタバースを活用した経済圏の普及と発展を、自治体や企業と一緒に活用の場を広げていく取り込みをご紹介いただきました。そのなかの、実在の場所を拡張する為の各種アセットの構築と機能群の開発を支援する、メタバース空間構築サービス PARALLEL SITE では、主に CG の最適化技術によって、高品質を維持しながらブラウザに適した汎用性の高い空間を提供したり、アーカイブ技術を活用して地域の観光、文化資源や企業の持つ施設など XR 化し、コンテンツとして付加価値を付け、DNP 様の知的財産権管理並びに情報セキュリティ基準を提供することで安全安心なコミュニケーションを実現されています。また、PARALLEL SITE で構築された空間に入るアバターマネジメントサービス PARALLEL ME では、DNP 様が保有しているアバター作成技術や、アバターを活用した接客のオペレーションサービスに加え、eKYC 等の認証技術を活用した異なる空間にまたがって、自分自身のデジタルアイデンティティを誰もが簡単に管理運用できる仕組みの構築を進めています。最後は PARALLEL SITE を活用した地域共創型 XR まちづくり PARALLEL CITY や様々なリアル・バーチャルイベント連携の事例をご紹介いただきました。

 

メタバースイベントがマーケティングにもたらす価値とは?メタバースイベントプラットフォーム ZIKU のご紹介

株式会社ジクウ
代表取締役社長 堀 譲治 様

このセッションでは、株式会社ジクウではどんな企業でも簡単に自社のメタバースイベントを開催することができるプラットフォームサービス「 ZIKU 」を提供されています。メタバース事業としてどのようなことをしているのか、何を目指していくのか、メタバースを使ったイベントマーケティングの実例などのお話をいただきました。

 

GMO が挑戦するメタバースビジネスの新たなユーザー体験の提供 [資料]

GMO NIKKO 株式会社
社長室 メタバース事業推進室 エグゼクティブマネージャー 真柄 翔 様

このセッションでは、マーケティングを支援する企業である GMO NIKKO 様が、新たな顧客体験の提供、新規ユーザーの獲得、感染症・身体的・地理的問題など、現状の社会課題・企業課題の解決にメタバースは最適だと考えています。こうした背景のなか、WEB3 時代の中心となるメタバースビジネスの研究・分析を行ない、「 GMO メタバース for shop 」のような店舗体験を提供する店舗型デジタルツインや 3DCG 型店舗空間のソリューション型サービスを提供されています。お客様のビジネスや課題に対して、デジタルツインでの 3D 空間の提供を行う事や、他社のプラットフォームなどを活用しており、今後はメタバース環境の構築を支える技術として、 オープンソースの 3D ゲームエンジン・インタラクティブ 3D アプリケーションエンジンである PlayCanvas の活用取り組みを始めております。ブラウザベース、JavaScript で制御可能、FBX や OBJ 形式のデータを取り込み可能といった特長があり、従来アプリ DL 型と比べて、WEB ブラウザ型のほうがユーザーの利用ハードルを下げ、集客が自社のホームページや、LP などを活用して通常集客を行うことが可能のため、PlayCanvas を活用した企画を推進されております。最後は、現状のメタバースの課題に対して、トータルで戦略を踏まえたメタバースビジネスを考える必要で、集客から効果測定などビジネス全体に渡るマーケティング支援を行うことをご紹介いただきました。

 

1,000 万 DL 突破したメタバースアプリ「 REALITY 」を、法人向けにも提供開始した背景と最新事例の紹介 [資料]

REALITY 株式会社
XRcloud 事業部 春山 一也 様

このセッションでは、2018 年にリリースされたスマホアプリ「 REALITY 」の歴史を振り返り、最初は VTuber の専用配信アプリからユーザー同士のチャット、アバターコラボ配信、ミニゲームなど機能を拡張し、日本にとどまらず、海外ユーザー比率は 8 割、アクティブユーザーは毎日平均滞在 3 時間まで成長しました。2021 年にメタバース空間初リリース、企業向けのメタバース空間の提供やオフラインイベントの実施などメタバースのプラットフォームとして、ビジネスを拡大されました。ここまで成功した要因は、メタバースに本気で向き合うこと、GREE 時代のアバター SNS ノウハウ、ゲーム開発経験、アバターやイベントの運用の経験ということをご解説いただきました。企業向けのサービスには、ブランディングやエンゲージメントの課題を解決するため、REALITY アプリのメタバースコラボレーション「 REALITY Worlds 」が提供され、展示会やバーチャル旅行、メタバース広告などの事例をご紹介いただきました。また、来場保証のメタバース空間構築のキャンペーンを実施され、スマホメタバース「 REALITY 」でコラボレーションを行ったり、XR のソリューションも多く用意されています。

まとめ

第 2 回 メタバース x AWS メタバース 最前線を走るお客様事例についてお届けいたしました。ご参加いただきました皆様には心より感謝申し上げます。メタバースは大きなトレンドでもありますが、お客様のビジネス課題や社会にどのように活用できるかを見極めることが重要と考えています。今後、皆様がメタバースに関連するサービスを検討される上で、本イベントの内容をお役立ていただけましたら幸いです。AWS では、メタバース領域のお客様に最新のサービスや事例を学んでいただくために、第 3 回 メタバース x AWS も企画しています。日程や詳細など決まり次第、改めて告知させていただきますので、ぜひご参加ください。

本イベントの内容に関して、詳細が知りたい・メタバース案件の相談がしたい、などのご要望がありましたら、担当営業、もしくは公式サイトの お問い合わせ まで、是非お問い合わせください。

このブログはソリューションアーキテクト 馬 賽 が担当いたしました。