Amazon Web Services ブログ

【開催報告】AWS re:Inforce 2024 および re:Cap イベント

2024年6月10日〜12日の3日間で、AWS re:Inforce 2024 が米国ペンシルベニア州フィラデルフィアにて開催されました。re:Inforce は、AWS のセキュリティソリューション、クラウドセキュリティ、コンプライアンス、アイデンティティに特化したグローバルな学習型カンファレンスで、今年は 250 を超えるセッション、100 以上のインタラクティブセッションを有する AWS セキュリティに関する最大規模のイベントです。

re:Inforce entrance Pennsylvania Convention Center

基調講演では、AWS CISO である Chris Betz が、冒頭に AWS の “Culture of Security” についてお伝えするとともに、AWS のセキュリティに関する最新のイノベーションとビジョンを共有しました。また基調講演の後半では Amazon CSO の Steve Schmidt が、生成 AI の安全な利用を支える強力なセキュリティ文化について独自の視点を共有し、Eli Lilly 社の Ash Edmondson 氏がエンタープライズ規模でクラウド活用を進めるために不可欠な”Trust”を形作っていくためのアプローチについて明かしました。

culture of security

基調講演や発表された新サービス・新機能の詳細については、ぜひ本ブログ後半で紹介する “AWS re:Inforce 2024 re:Cap” の記事もご参照ください。

AWS re:Inforce 2024 Japan Tour

日本のお客様が AWS re:Inforce により簡単に参加し、一層役立てていただくことを目的とし、AWS では航空券や現地での移動・宿泊、より AWS re:Inforce を楽しんでいただくための特別コンテンツをパッケージングした Japan Tour を昨年より企画しています。今回も、Japan Tour を利用して多くの日本のお客様に現地を訪れていただくことができました。ここではそのコンテンツの一部をご紹介します。

ネットワーキングイベント

各社から参加されるお客様同士の交流を目的としたイベントが開催されました。この他にも、日本・東南アジア・オセアニア地区のお客様や AWS 関係者が集まったグローバルなディナーイベントもあり、活発に情報交換をしていただくことができました。

japan lunch

AWS CISO Chris Betz との交流会

AWS CISO で、今回の AWS re:Inforce 2024 の基調講演スピーカーである Chris Betz が参加する特別セッションが行われました。事前に参加者から募集した質問に対して、直接 Chris が答えていく形で、基調講演では語り尽くせなかった Amazon/AWS の Culter of Security やその背景などについて更に理解を深める場となりました。

chrisbetz japantourwithchrisbetz

EXPOツアー

AWS re:Inforce は様々なセッションやワークショップの他に、グローバルの様々な AWS パートナーによる EXPO も開催されました。限られた時間のなかで効率的に動向を把握し、魅力的なセキュリティソリューションの発見につなげていただくために、同時通訳付きで、多様なジャンルのパートナーブースに訪問する EXPO ツアーを提供し、多くの方にご活用いただきました。

expo main expo tour 1 expo tour 2

現地での最速 Wrapup セッション

基調講演や発表された新サービス・機能を最速で現地で解説する日本語の Wrapup セッションを開催しました。ツアー参加者の方が、帰国後の出張報告などで活用いただくことができる実務的な内容となっており、好評いただきました。

re:Inforce wrapup in japanese

AWS ニューヨークオフィス訪問 – 日本人 AWS 従業員との交流会 & AWS Builder Studio ツアー

ツアー参加者の方には、AWS re:Inforceイベント終了後に AWS ニューヨークオフィスへお連れし、NYC で働く日本人 AWS 従業員との交流会に参加いただきました。グローバルの金融の中心地であるニューヨークで活動する金融チームの従業員、AWS サービス開発チームに所属する従業員らとともに、グローバルからみる日本企業への大きな期待や Culture of Security を含む AWS のメカニズムや働き方、AWS のサービスを安心して使っていただくため日々取り組んでいることなどを紹介し、参加者の方が皆様耳を傾けていらっしゃいました。

aws new york office discussion with japanese amazonian working in NYC

またこのオフィスに併設されている AWS Builder Studio を見学するツアーも開催しています。AWS Builder Studio は AWS の様々なテクノロジーを活用したソリューションを体験し、プロトタイピングを進めていくためのスタジオです。参加された皆様からは、「実際に動作するソリューションに触れられて興味深い」「自社への応用について具体的に想像する機会になった」などの声をいただきました。

digital twin automated coffee machine

AWS re:Inforce 2024 re:Cap

2024年7月26日に、AWS re:Inforce 2024 re:Cap イベントを実施しました。本イベントでは、AWS ユーザー様や、AWS パートナー様のセキュリティリーダー向けに実施されたセッション(資料動画)に加え、AWS re:Inforce 2024 にて発表されたセキュリティ関連の新サービス・新機能に関するまとめ(資料動画)やユーザー事例のダイジェスト(資料動画)をご紹介しており、セキュリティ意思決定を行う経営層へ向けたメッセージから現場のエンジニアに役立つ情報まで幅広い内容をお届けしました。

さらに re:Cap ならではの内容として、現地イベントに参加した以下のお客様によるセッションレポートや、Japan Tour の魅力についてもご紹介いただきました。

  • 株式会社みずほフィナンシャルグループ IT・システム統括部クラウド統括チーム 調査役 佐藤 慶彦様
  • 株式会社日本経済新聞社、CDIO 室、セキュリティエンジニア 藤田 尚宏様(資料動画
  • 株式会社電通総研 コーポレート本部サイバーセキュリティ推進部 シニアアーキテクト 松永 桂子様

また、Security-JAWS コミュニティを代表して吉江様、吉田様からは、現地セッションに登壇した貴重な実体験について共有いただきました。(資料動画

2024年8月19日には、Security-JAWS コミュニティの勉強会にて「AWS re:Inforce 2024 もう一つの re:Cap」(動画)として、上記 re:Cap イベントでは触れられなかったre:Inforce 2024 の裏側やこぼれ話、Japan Tour の体験についても紹介させていただいておりますので、合わせて録画をご覧ください。

おわりに

本ブログでは、AWS セキュリティ最大規模のカンファレンスである AWS re:Inforce 2024 の開催と Japan Tour、その後の re:Cap についてご紹介してきました。ご覧いただいた方にとって、AWS re:Inforce への興味・関心を持っていただければ幸いです。

AWS re:Inforce 2025 は、今回と同じフィラデルフィア、Pennsylvania Convention Center にて2025年6月16日〜18日までの3日間の日程で開催されることが決定しました。少々気が早いですが、皆様と AWS re:Inforce 2025 の会場でお会いできることを楽しみにしています!

過去の同種イベントの開催報告

AWS re:Inforce 2022 re:Cap
https://aws.amazon.com/jp/blogs/news/aws-reinforce-2022-recap-seminar/
AWS re:Inforce 2021 re:Cap
https://aws.amazon.com/jp/blogs/news/aws-reinforce-2021-recap-seminar/
AWS re:Inforce 2019 re:Cap
https://aws.amazon.com/jp/blogs/news/aws-reinforce-2019-recap-seminar/

本Blogについて

本Blogはセキュリティソリューションアーキテクト勝原 達也にて執筆いたしました。

TAGS: AWS Securityre:Infoce