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AWS Summit Japan サステナビリティ関連の展示・セッションのご紹介
日本最大の “AWS を学ぶイベント” AWS Summit Japan が 6月 20 日(木)、21 日(金)の二日間に渡り幕張メッセで開催されます。クラウドコンピューティングコミュニティが一堂に会して、アマゾン ウェブ サービス (AWS) に関して学習し、ベストプラクティスの共有や情報交換ができる、クラウドでイノベーションを起こすことに興味がある全ての皆様のためのイベントです。基調講演・150 を超えるセッション、250 を超える EXPO コンテンツがあり、今回はその中からサステナビリティに関する展示ブースとセッションをご紹介します。
【 EXPO ブース AWS 展示 】
AWS for Sustainability (AWS for Every Application Zone)
AWS は IT と企業全体の持続可能性を支援します。本展示では、クラウドワークロードの最適化による環境負荷低減と、炭素会計などのクラウドベースのソリューションで企業のサステナビリティに関する取り組みを加速する方法をいくつかご紹介します。
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Sustainability Insights Framework (SIF) を活用した迅速な炭素会計システムの開発
企業や組織において、炭素排出量の測定と開示の透明性の確保を求められる機会が増えていますが、既存のシステムとの統合やデータ所有権の懸念などから、炭素会計のソリューションを購入するよりも自社で構築することを選択することも多くなっています。しかし、異なる炭素会計のフレームワークや方法論のサポート、排出係数の管理、データパイプラインの構築、認証およびセキュリティ管理、監査証跡の提供といった、全てを実現するプラットフォームの設計・構築は困難です。
Sustainability Insights Framework (SIF) は、こうした機能の多くをすぐに利用できるオープンソースのアクセラレータです。SIF を活用して、より迅速に充実した機能を備えた炭素会計システムを構築する方法をご紹介します。 -
生成 AI を活用してサステナビリティ報告書や基準から迅速に洞察を得る方法
Guidance for Querying Sustainability Documents Using Generative AI for ESG Reporting on AWS
様々なサステナビリティの枠組み (CSRD, GRI, SASB, TCDF, CDP など)、方法論、規制基準、報告実務の情報量は膨大です。サステナビリティの専門家やアナリストは、大量の情報を迅速かつ正確に分析し、規制から持続可能性報告要件や、持続可能性指標、報告されたデータなどの洞察を要約し導き出す必要がありますが、手作業で行うことは困難です。
公開されているサステナビリティ報告書の大多数は PDF ドキュメントとして公開されているため、効果的な情報検索のために構造化された機械可読形式 (JSON など) での文書解析が有効です。Amazon Bedrock を活用したサステナビリティ関連文書の自動分析をチャットボット形式で実現する方法をご紹介します。
上記のデモの他にも先日日本語で公開された AWS Well-Architected Sustainability Workshop のご紹介などもあり、AWS とサステナビリティについて幅広く会話できるスタッフが常駐していますので、是非お気軽にお立ち寄りください。
スマート x サステナブルビル管理デモ (Developer Zone)
AWS IoT を活用し、持続可能性のソリューションライブラリの一つである「Guidance for Smart and Sustainable Buildings on AWS」を参考に、可視化したデータから省エネルギー化の洞察を得て、電力、費用及び温室効果ガス (GHG) 排出量の削減を実現するソリューションの実装例をご紹介します。
「サステナビリティを意識したミニチュア倉庫のデモを作ってみた !」でご紹介している、Amazon の倉庫を模したミニチュアモデルおいて、室温や空気の質をデータに基づいて適切に管理することで省エネルギーにつながる過程をご覧いただけます。
【 EXPO ブース 事例展示 】
日本通運株式会社 (Industry Zone)
日本通運のエコトランス・ナビは、2050 年の温室効果ガス排出量実質ゼロに向け、お客様の ESG 経営に貢献する CO2 排出量算定・可視化サービスです。AWS QuickSight と Redshift を活用し、見やすい UI で大容量の情報をスピーディーにグラフィカルに表現。他社にはない CO2 削減のシミュレーション機能や公的機関への書類作成機能もあり、環境貢献と事務作業の軽減をサポートします。
株式会社アイ・グリッド・ソリューションズ (AWS Village)
アイ・グリッドは Amazon Timestream などの AWS 機能を最大限に活用して開発した再エネ活用の最適化を実現する「R.E.A.L. New Energy Platform®」をご紹介します。ぜひお立ち寄りください!
【 AWS セッション 】
AWS-04 AI を利用した ESG レポーティングとデータ主導の意思決定
- 日時:6 月 20 日 (木) 14:50 – 15:30
- スピーカー:アマゾン ウェブ サービス ジャパン合同会社 技術統括本部 ソリューションアーキテクト 佐藤 賢太
- 多くの組織は、サステナビリティに取り組むコミットメントを掲げていますが、目標を達成する上で必要なデータの測定と分析において課題を抱えています。組織が直面する主な課題の1つは、さまざまなソースからデータセットを抽出する能力です。このセッションでは、AWS の生成 AI サービスが FlexZero プラットフォームをどのように支え、既存の業界標準の炭素排出係数と計算を用いて、炭素データを取り込み、処理する方法を提供しているかを学びます。また、サプライチェーンソリューションのリーダー企業である Rehrig Pacific の事例では、AWS と FlexZero との協業により、自社のカーボンフットプリントを正確に測定し報告する方法についての洞察を共有します。
AWS-49 物流業におけるデジタルツイン構築における勘所
- 日時:6 月 21 日 (金) 14:50 – 15:30
- スピーカー:アマゾン ウェブ サービス ジャパン合同会社 技術統括本部 ソリューションアーキテクト 戸塚 智哉
- デジタルツインへの関心が近年高まっていると同時に、AWS でどのように構築していくべきか悩まれているお客様も増えています。デジタルツインは現実世界をデジタル空間に再現し、リアルタイムな監視やシミュレーションを可能にする技術ですが、現実世界のデータをどのようにクラウドで扱うのか、物流倉庫などの利用シーンをベースに、AWS IoT サービスを使ったデザインパターンをご紹介します。生成 AI と合わせることでより効果的なデジタルツインの実現についても勘所をご紹介します。
デジタルツインは、組織が物理的なシステムの性能を定量化し、環境への影響を削減するのを支援することで、持続可能な取り組みにおいて重要な役割を果たしています。デジタルツインは製造業で使われる印象を持たれている方も多いかもしれませんが、物流倉庫においてもコンベアなどの設備や、無人搬送車 (AGV)・無人搬送フォークリフト (AGF) の稼働に伴うエネルギー消費量の可視化と削減を効果的に行うことで組織の持続可能性の取り組みを支える可能性に言及したセッションになっています。デジタルツイン構築の勘所は製造業の方にも役立つ内容となっています。
【 事例セッション 】
CUS-13 進化し続ける Honda を実現するデジタル基盤
- 日時:6 月 20 日 (木) 16:00 – 16:30
- スピーカー:本田技研工業株式会社 執行職 デジタル統括部長 河合 泰郎 氏
- Honda では、今後も続く事業進化を実現していくデジタル戦略とデータを最大限に活用するデジタル基盤の整備を進めています。
この機会では、バリューチェーンを横断する基幹システムのデータと、コネクテッドカーに代表されるデジタルサービスのデータを掛け合わせて活用できることを可能にし、生成 AI など最新のデジタル技術の活用も含めて事業価値を生み出す構想の概要や、実現にむけた AWS サービスの位置づけについてご紹介いたします。
また、6 月 20 日 (木) 17:10 – 17:25 に セキュリティ & One-AWS Zone で AWS for Sustainability に関するミニステージを予定しています。こちらにも是非お立ち寄りください。
AWS Summit Japan は下記からご登録できます。今回ご紹介させて頂いたセッション以外にも数多くのセッションがあり、セッション内容の確認・受講登録が出来ます。皆様のご登録・ご来場をお待ちしています!
https://aws.amazon.com/jp/summits/japan/
この記事はテクニカルアカウントマネージャーの石渡 嘉之が担当しました。