Amazon Web Services ブログ
週刊AWS – 2022/8/22週
みなさん、こんにちは。ソリューションアーキテクトの下佐粉です。
今週も週刊AWSをお届けします。
みなさんは AWS Black Belt オンラインセミナーをご存じでしょうか?AWSのエンジニアが、AWSの各種サービスの詳細や、関連ソリューションの技術面を動画で解説するシリーズです。スライドをPDFでダウンロードすることもできます。先日、7月分の更新一覧が以下でブログになっているので紹介します。メインフレームのモダナイゼーションから機械学習まで、多様な内容です。
– 2022 年 7 月の AWS Black Belt オンラインセミナー資料及び動画のご案内
また、これまでの内容は以下で公開されています。ぜひAWSの学習に役立ててください。
– ジャンル別一覧(スライドのダウンロードもこちらから)
– Amazon Web Services Japan 公式チャンネルの AWS Black Belt Online Seminar 動画リスト
それでは、先週の主なアップデートについて振り返っていきましょう。
2022年8月22日週の主要なアップデート
- 8/22(月)
- Amazon RDS now supports setting up connectivity between your RDS database and EC2 compute instance in 1-click
Amazon RDSおよびAuroraをセットアップする際に、EC2インスタンスからの接続に必要な設定を自動的に実施する機能が追加されました。RDSインスタンス作成時に、必要となるセキュリティグループの設定などをワンクリックで行ってくれます。もちろん以前のように手動で設定することも可能です。
- Amazon RDS now supports setting up connectivity between your RDS database and EC2 compute instance in 1-click
- 8/23(火)
- Amazon Forecast now supports what-if analyses
Amazon Forecast は機械学習の技術で時系列データの予測を行うサービスです。今回what-if機能が追加されました。これは仮定を追加した予測のことで、例えば「特定の地域だけ価格を10%値下げしたらどうなるか」といった予測が可能になります。詳細はこちらのブログを参照してください。 - Amazon SageMaker Automatic Model Tuning now reuses SageMaker Training instances to reduce start-up overheads by 20x
Amazon SageMaker Automatic Model Tuning (自動モデルチューニング) で、各トレーニングジョブを起動する際にかかる時間が最大20倍に高速化されました(約2分半だったものが、8秒に)。これは多くのハイパーパラメータをチューニングする際に大きな効果が現れます。たとえば50個のハイパーパラメータをシーケンシャルにチューニングするケースの場合、計約2時間の短縮につながります。
- Amazon Forecast now supports what-if analyses
- 8/24(水)
- AWS WAF Fraud Control – Account takeover prevention for Amazon CloudFront
AWS WAF Fraud Control の Account Takeover Prevention (ATP – アカウント乗っ取り防止) 機能が拡充され、CloudFront (エッジサービス) 上で稼働するようになりました。ATPは、たとえばブルートフォースアタックなど、悪意のあるアカウント乗っ取りの試行を検知し、それを防止するための仕組みです。 - Amazon EKS Anywhere Curated Packages now generally available
Amazon Elastic Kubernetes Service (EKS) Anywhere Curated Packages が一般提供開始(GA)になりました。これは、有償のAmazon EKS Anywhere Support Subscription に登録されている方向けのパッケージで、HarborやEmissary-Ingressといったよく使われるパッケージをAmazon側でビルドし、EKS Anywareとの組み合わせでの動作確認をした上で提供するものです。AWSからサポートも提供されます。詳細はこちらのページをご覧ください。
- AWS WAF Fraud Control – Account takeover prevention for Amazon CloudFront
- 8/25(木)
- Amazon QuickSight announces fine-grained visual embedding
Amazon QuickSight で作成したダッシュボードは簡単に他WEBアプリケーションに埋め込むことが可能ですが、今回この機能が拡張され、ダッシュボードのビジュアル(1つの図表)単位でも埋め込みが出来るようになりました。1-click埋め込み(HTMLコードをコピーするだけ)と、APIを使用した埋め込みの両方をサポートしています。詳細はこちらのブログをご覧ください。 - Amazon CloudFront launches Origin Access Control (OAC)
Amazon CloudFront で新しいアクセス制御の仕組み、Origin Access Control (OAC) が利用可能になりました。これはAmazon S3へのアクセスを特定のCloudFrontディストリビューションからに限定するものです。こういったアクセス制御には、従来からOrigin Access Identity (OAI)が利用可能でしたが、OAIと比較してOACでは、より短い期間の一時クレデンシャルを使うといったセキュリティ面の改善に加え、S3バケットをSSE-KMSによる暗号化が利用可能になるといったOAIに無いメリットが増えています。今後はOAIは非推奨になり、OACの利用が推奨されます。OAIは引き続き利用可能ですが、今後オープンになる新しいリージョンではOACのみサポートされる予定です。詳細はこちらのドキュメントをご覧ください。OAIからOACへのマイグレーション方法も説明されています。
- Amazon QuickSight announces fine-grained visual embedding
- 8/26(金)
- Amazon SageMaker Automatic Model Tuning is now available in the Europe (Milan), Africa (Cape Town), Asia Pacific (Osaka), and Asia Pacific (Jakarta) Regions
Amazon SageMaker Automatic Model Tuning (自動モデルチューニング) が利用可能なリージョンが拡大され、大阪、ミラノ、ケープタウン、ジャカルタリージョンでもご利用いただけるようになりました。 - Announcing support for Crawler history in AWS Glue
AWS Glue の管理コンソールでGlueクローラーのUIが更新され、クローラーの実行結果がより詳細に確認可能になりました。新しくなったUIでは、クロールにかかった時間に加えて、使用したDPU・時や、カタログデータがいくつ更新されたかなどが簡単に閲覧できるだけでなく、過去の結果(ヒストリー)が参照しやすくなっています。詳細はこちらのブログをご覧ください。
- Amazon SageMaker Automatic Model Tuning is now available in the Europe (Milan), Africa (Cape Town), Asia Pacific (Osaka), and Asia Pacific (Jakarta) Regions
それでは、また来週!
ソリューションアーキテクト 下佐粉 昭 (twitter – @simosako)