Amazon Web Services ブログ
週刊AWS – 2022/9/26週
みなさん、こんにちは。ソリューションアーキテクトの下佐粉です。
今週も週刊AWSをお届けします。
先日公開になった「JP Contents Hub」をご存じでしょうか?AWSの各種サービスを手を動かしながら体験(ハンズオン)するための資料は多数存在するのですが、それを技術ジャンル別にまとめて探しやすくしたのが JP Contents Hubです。ご自身のAWSアカウントを使って、資料にそって実際にサービスを動かすことで学習していくためのものですね。AWS学習に便利だと思いますので、まだの方はぜひご覧ください。
それでは、先週の主なアップデートについて振り返っていきましょう。
2022年9月26日週の主要なアップデート
- 9/26(月)
- AWS App Runner で Node.js 16 マネージドランタイムをサポート
AWS App Runner は、コンテナ化されたウェブアプリケーションや API を開発者が簡単かつ迅速にデプロイできるフルマネージド型サービスです。今回 Node.js v16 マネージドランタイムが追加され、Node.js v16アプリケーションのビルド、実行が用意に行えるようになりました。 - Amazon Aurora が MySQL 5.7 から 8.0 へのインプレースアップグレードをサポート
Amazon Aurora MySQL 互換エディション バージョン 2 (MySQL 5.7 互換) で稼働するクラスターを Aurora MySQL 互換エディション バージョン 3 (MySQL 8.0 互換) にインプレースアップグレード(稼働しているクラスターをそのままアップグレード)できるようになりました。詳細はこちらのドキュメントをご覧ください。
- AWS App Runner で Node.js 16 マネージドランタイムをサポート
- 9/27(火)
- Amazon Connect launches updated flows UI and improved flow language
Amazon Connect は数百万の顧客をサポートするようにスケールできるコンタクトセンターを数分で利用可能にするクラウドコンタクトセンターです。今回、フローエディターに、ブロック間の接続(矢印線)のカラー分け、検索機能の向上など多数の機能改善が行われました。同時にフローエディターで構築したフローをエクスポート・インポートする機能も追加されています。詳細はこちらのドキュメントの「September 2022 Updates」を参照してください。 - AWS IoT FleetWise の一般提供を開始
AWS IoT FleetWise は、車両のデータをニア・リアルタイムで収集、変換してクラウドへ転送できる自動車メーカー向けのサービスです。このたび、その一般提供が開始(GA)されました。収集したデータはAmazon S3や時系列データベースのAmazon Timestreamに保存し、分析につなげることも可能です。 - Amazon EC2 Is4gen および Im4gn のインスタンスがアジアパシフィック (東京) リージョンで利用可能に
ストレージ最適化インスタンスの最新世代である Amazon EC2 Is4gen および Im4gn のインスタンスが東京リージョンで利用可能になりました。Is4gen および Im4gn インスタンスは AWS Graviton2 プロセッサと、最大30TBの AWS Nitro SSD を備えています。このインスタンスが搭載する Nitro SSD は、前世代のストレージ最適化インスタンスと比較して、Im4gn および Is4gen インスタンスで最大 60% 低いレイテンシーを実現しています。詳細は製品ホームページをご覧ください。
- Amazon Connect launches updated flows UI and improved flow language
- 9/28(水)
- Amazon EBS Snapshots、進行中の EBS スナップショットアーカイブに対するアカウントごとのデフォルト制限を 1 リージョンあたり 25 に引き上げ
Amazon EBS Snapshots では、Snapshots Archive 階層に同時にアーカイブできるスナップショットの数のデフォルトを 5 から 25 に引き上げました。これにより、スナップショットを Snapshot Archive 階層に大規模に移動しやすくなります。EBS Snapshots Archive はアクセス頻度は低いが長期間の保存が必要なデータアーカイブするための低コストのストレージ階層です。
- Amazon EBS Snapshots、進行中の EBS スナップショットアーカイブに対するアカウントごとのデフォルト制限を 1 リージョンあたり 25 に引き上げ
- 9/29(木)
- Bottlerocket is now supported by Amazon Inspector
Bottlerocket は、コンテナを実行するために AWS によって構築された Linux ベースのオープンソースオペレーティングシステムです。 今回 Amazon InspectorがBottlerocketの脆弱性チェックに対応しました。 - AWS、Amazon WorkSpaces に Ubuntu Desktop を導入
Amazon WorkSpaces は、クラウドのVDIサービスです。今回、Ubuntu Desktop 22.04 LTS のサポートが発表されました。これにより、VDIでの提供OSをAmazon Linux、Microsoft Windows、Ubuntu から選択可能になります。 - AWS announces Amazon WorkSpaces Core
Amazon WorkSpaces Core が一般提供開始(GA)になりました。これは3rd PartyのVDI製品 (VMware Horizon など) をWorkSpaces上で管理できるためのサービスです。また同時に、Zoom(WEB会議)をよりスムーズに利用できるようにする、Zoom Media Plugin Betaもアナウンスされています。詳細はこちらのブログをご覧ください。 - AWS Compute Optimizer が新たに 37 の EC2 インスタンスタイプに対応したほか Windows インスタンス向けメモリメトリクスのサポートを開始
AWS Compute Optimizer で、ベアメタルインスタンス (m6g.metal) やコンピューティング最適化インスタンス (c7g.2xlarge、hpc6a.48xlarge) などを含む 37 の新たなEC2 インスタンスタイプのコストとパフォーマンスの最適化に関する推奨事項が提供されるようになりました。またEC2 Windowsインスタンス用に「Available Mbytes」「Available Kbytes」「Available Bytes」が利用可能になりました。これらは、より高精度に物理メモリの使用率を測定可能にするものです。
- Bottlerocket is now supported by Amazon Inspector
- 9/30(金)
- Amazon Data Lifecycle Manager now automates archival of EBS Snapshots
Amazon Data Lifecycle Manager (DLM) で、EBS Snapshotを自動的にSnapshots Archive にアーカイブする事が可能になりました。詳細はこちらのブログをご覧ください。 - Amazon ECS Service Discovery now available in the Asia Pacific (Osaka) and Asia Pacific (Jakarta) AWS Regions
Amazon Elastic Container Service (ECS) の Service Discovery が利用可能なリージョンが追加され、大阪リージョンとジャカルタリージョンで利用可能になりました。ECS Service Discovery は、コンテナ化されたサービスを発見・接続することを支援するサービスです。詳細はこちらのドキュメントをご覧ください。 - Amazon File Cache is now generally available
Amazon File Cache が一般提供開始になりました。フルマネージドでスケーラブルな高速キャッシュサービスです。用途としてはリモートロケーション(オンプレミス含む)にあるNFSファイルサーバー上のファイルやS3のオブジェクトをキャッシュし、高速に処理を行い、処理が終わったらキャッシュを廃棄するという形が想定されています。複数のリポジトリから集められ、キャッシュされたファイルは、クライアントからは1か所に保存されているように見えますので、ファイル処理のシンプル化にも繋がります。詳細は、こちらのブログをご覧ください。 - AWS announces updated Support Plans Console with new IAM controls
AWSのサポートプランの切り替えは、これまではRootユーザーのみ可能でしたが、今回の機能追加でサポートプランをIAMユーザーが実行できるようになりました。これに合わせて新しいManager Policy (StartSupportPlanUpdate等)が追加されています。詳細はこちらのドキュメントをご覧ください。
- Amazon Data Lifecycle Manager now automates archival of EBS Snapshots
最後に1つイベントの告知を。これまでも何度か紹介していますが、AWSではAWSome DayというAWS 初心者向けオンラインイベントを毎月第一水曜日にオンライン開催しています。次回は2022 年 10 月 5 日(水) 14:00 – 17:00 です。これからAWSを触ってみようとお考えの方はぜひご参加ください。
それでは、また来週!
ソリューションアーキテクト 下佐粉 昭 (twitter – @simosako)