Amazon Web Services ブログ

週刊AWS – 2024/5/13週

みなさん、こんにちは。ソリューションアーキテクトの下佐粉です。
今週も週刊AWSをお届けします。

いよいよ、AWS Summit Japan 2024 の開催が迫ってきました。2024 年 6 月 20 日、21 日 幕張メッセで開催します。以下で申し込み&セッションの閲覧と登録が可能になっていますので、ぜひご覧ください。

AWS Summit Japan 2024

それでは、先週の主なアップデートについて振り返っていきましょう。

2024年5月13日週の主要なアップデート

  • 5/13(月)
    • Amazon S3 will no longer charge for several HTTP error codes
      Amazon S3 へのアクセスにおいて、作成したユーザーからではない未承認のAPIリクエストの費用を無料に変更します。この変更により、バケット所有者は(自分から送信したものではない) HTTP 403 (Access Denied) エラーレスポンスを返すリクエストに対してリクエスト料金や帯域幅料金を請求されることはなくなります。この変更は段階的に適用されており、数週間以内に全てのリージョンで利用可能になる予定です。
    • Amazon EMR 7.1 now supports additional metrics for enhanced monitoring
      Amazon EMR 7.1 が利用可能になりました。このバージョンでは、Spark 3.5.0、Trino 435、Iceberg 1.4.3、ZooKeeper 3.9.1等が利用可能になっています。詳細はこちらのドキュメントをご覧ください。
  • 5/14(火)
    • Amazon Virtual Private Cloud (VPC) flow logs extends support for Amazon Elastic Container Service (ECS)
      Amazon Virtual Private Cloud (VPC) flow logs の Amazon Elastic Container Service (ECS)をサポートが拡張されました。今回の拡張で、サービス名、ECS クラスター名、その他の ECS メタデータをフローログサブスクリプションに含めることができるようになり、監視やトラブルシューティングより容易になります。Amazon EC2 、AWS Fargate 両方で実行されるECSコンテナに対応しています。
    • Introducing Amazon EC2 C7i-flex instances
      Amazon EC2 C7i-Flex インスタンスの一般提供を発表しました。C7i-Flexは、AWS用にカスタムされた第四世代 Intel Xeon Scalable プロセッサ(Sapphire Rapids)を搭載しています。このFlexインスタンスではベースライン性能を常に提供しつつ、利用時間の95%の時間で100%の性能を出すように設計されており、EC2 C6i インスタンスと比較して最大 19% 高い価格性能比を実現します。詳細はこちらのブログをご覧ください。
  • 5/15(水)
    • Amazon VPC Lattice now supports TLS Passthrough
      Amazon VPC Lattice で TLS パススルーが利用可能になり、また TLS/mTLS 接続のSNIフィールドに基づいてトラフィックをルーティングする TLS リスナーを設定できるようになりました。これにより、VPC Lattice で TLS を終端することなく、エンドツーエンドの認証と暗号化を実行できます。
  • 5/16(木)
    • AWS announces Amazon DocumentDB zero-ETL integration with Amazon OpenSearch Service
      Amazon DocumentDB Zero ETL による Amazon OpenSearch インテグレーションが一般提供開始(GA)になりました。東京を含む13のリージョンで利用可能になっています。AWS コンソールで数回クリックするだけで Amazon DocumentDB から Amazon OpenSearch Service にデータをシームレスに同期できます。このデータ連携では OpenSearch API を使用して Amazon DocumentDB にあったドキュメントに対してファジー検索、クロスコレクション検索、多言語検索などの高度な検索機能を利用できます。
    • Amazon MWAA now supports Airflow REST API with web server auto scaling
      Amazon Managed Workflows for Apache Airflow (MWAA) に2つの機能が追加されました。1つは Airflow REST API をサポートで、REST API経由で新しいジョブの開始やワークフローの監視が行えるようになりました。もう1つが自動スケーリングで、Airflow Web サーバーを自動的にスケールアウトさせることで、REST API リクエスト数増加や Airflow ユーザーインターフェイスの同時実行数ユーザーの数など、ニーズの変動に対応できます。
    • Application Load Balancer launches IPv6 only support for internet clients
      Application Load Balancer (ALB) で、インターネットからの通信用にIPv4なしでプロビジョニングできるようになりました。IPv6のみを使用して接続する環境の場合、IPv4のパブリックIPアドレスの消費を抑える設定が可能になりました。なお、この設定でもALBとリージョン内のターゲット間の通信がデュアルスタックであることに変わりはありません。
  • 5/17(金)
    • Knowledge Bases for Amazon Bedrock now lets you configure Guardrails
      Guardrails for Amazon Bedrock が、Knowledge Bases for Amazon Bedrock との連携が利用可能になりました。Guardrails には、生成AIアプリケーションによる望ましくない応答やインタラクションからユーザーを保護するための包括的なポリシーセットが用意されています。本機能は東京リージョンを含む、シンガポール、シドニー、フランクフルト、北バージニア、オレゴンリージョンで利用可能です。
    • Knowledge Bases for Amazon Bedrock now lets you configure inference parameters
      Knowledge Bases for Amazon Bedrock で推論パラメータ(inference parameters)の設定が可能になりました。temperature の設定では、モデルが通常とは異なる単語や予期しない単語を選択する可能性を調整できます。値を小さくすると、より一般的で予測しやすい語句が生成されやるくなります。top-p の数を減らすと、選択する単語の選択肢が少なくなるため、出力はより一般的なものになります。これらに加え、MaxTokens(応答で返されるトークンの最小/最大数の指定) 、stopsequence (それ以上トークンを生成しなくなるように制御する文字列)が利用可能になっており、より適切な応答を得るための調整が可能になりました。

先週より、「週刊生成AI with AWS」が始まったのをご存じでしょうか?こちらは、 AWS での生成AI関連のニュースを広く取り上げる内容になっています。こちらも合わせれご覧ください。

週刊生成AI with AWS

それでは、また来週!

ソリューションアーキテクト 下佐粉 昭 (X/twitter – @simosako)