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一般提供が開始された Amazon SageMaker Unified Studio でのより迅速なコラボレーションと構築

3 月 13 日、Amazon SageMaker Unified Studio の一般提供について発表します。Amazon SageMaker Unified Studio は、組織内のすべてのデータを検索してアクセスし、ほとんどすべてのユースケースの業務で適切なツールを使用してデータを利用できる単一のデータおよび AI 開発環境です。AWS re:Invent 2024 で プレビューとして紹介され、私の同僚の Antje は次のように記しています。

SageMaker Unified Studio (プレビュー) は単一のデータおよび AI 開発環境です。現在の Amazon AthenaAmazon EMRAWS GlueAmazon RedshiftAmazon Managed Workflows for Apache Airflow (Amazon MWAA)、既存の SageMaker Studio の幅広いスタンドアロンの「スタジオ」、クエリエディタ、ビジュアルツールの機能とツールがまとめられています。

Amazon SageMaker Unified Studio の機能を示す動画を以下に紹介します。

SageMaker Unified Studio は、データやツールのサイロを解消し、データエンジニア、データサイエンティスト、データアナリスト、ML 開発者、その他のデータプラクティショナーに単一の開発エクスペリエンスを提供します。開発時間が節約され、アクセス制御管理が簡素化されるため、データプラクティショナーは自分にとって本当に重要なタスクであるデータ製品と AI アプリケーションの構築に集中することができるようになります。

この投稿では、私たちが共有できることを嬉しく思っているいくつかの重要な発表にフォーカスします。

  • SageMaker Unified Studio 内の Amazon Bedrock の新機能 – 今回の統合により、Anthropic の Claude 3.7 Sonnet や DeepSeek-R1 などの新しい基盤モデル (FM) のサポート、ナレッジベースの作成を目的としたプロジェクト内の Amazon Simple Storage Service (Amazon S3) フォルダからのデータソーシング、そしてフローへのガードレール機能の拡張が実現し、複数の Amazon Web Services (AWS) アカウントにわたるモデルガバナンスを管理するドメイン管理者向けの合理化されたユーザー管理インターフェイスが提供されます。
  • SageMaker Unified Studio 内での Amazon Q Developer の一般提供開始 – ソフトウェア開発用の最も高機能な生成 AI アシスタントである Amazon Q Developer は、SQL クエリの記述、ETL ジョブの構築、トラブルシューティング、リアルタイムでのコード提案の生成などのタスクを簡素化する自然言語での会話型インターフェイスを提供することで Amazon SageMaker Unified Studio での開発を能率化します。

使用を開始するには、Amazon SageMaker コンソールにアクセスして SageMaker Unified Studio ドメインを作成します。詳細については、AWS ドキュメントの「Create a Amazon SageMaker Unified Studio domain」を参照してください。

SageMaker Unified Studio 内の Amazon Bedrock の新機能
Amazon SageMaker Unified Studio 内の Amazon Bedrock の機能は、開発者が生成 AI アプリケーションを迅速に作成してカスタマイズするための統制されたコラボレーション環境を提供します。この直感的なインターフェイスは、あらゆるスキルレベルの開発者に対応しており、Amazon Bedrock で提供される高性能 FM や、カスタマイズされた生成 AI アプリケーションを共同開発するための高度なカスタマイズツールにシームレスにアクセスできます。

プレビュー版のリリース以降、Amazon Bedrock で利用できるようになった Anthropic の Claude 3.7 Sonnet や DeepSeek-R1 などの新しい FM は SageMaker Unified Studio と完全に統合されています。これらのモデルは、生成 AI アプリの構築と SageMaker Unified Studio のプレイグラウンドでのチャットに使用できます。

プロジェクトでのモデル選択で Anthropic の Claude 3.7 Sonnet を選択する方法を以下に示します。

ナレッジベースを作成する際に、プロジェクト内の S3 フォルダからデータまたはドキュメントを指定し、特定の FM を選択することもできます。

ユースケースと責任ある AI ポリシーに基づいて Amazon Bedrock アプリケーションのセーフガードを実装できるよう、プレビュー中に Amazon Bedrock ガードレールが導入されました。現在、この一般提供のリリースにより、Amazon Bedrock ガードレールが Amazon Bedrock Flows に拡張されました。

さらに、関連付けられたアカウントの生成 AI セットアップが SageMaker Unified Studio の新しいユーザー管理インターフェイスによって合理化さるので、ドメイン管理者は、関連付けられたアカウント管理者にモデルガバナンスプロジェクトへのアクセス許可を簡単に付与できるようになりました。この機能強化により、コマンドラインの操作が不要になり、複数の AWS アカウントにわたる生成 AI 機能の設定プロセスが能率化されます。

これらの新機能により、生成 AI 開発プロセスにおけるデータ、ツール、ビルダーの間の障壁が排除されます。Amazon Bedrock の強力なすべての生成 AI 機能を同じワークスペースに組み込むことで、チームは統合された開発エクスペリエンスを利用できます。

SageMaker Unified Studio 内での Amazon Q Developer の一般提供開始
Amazon SageMaker Unified Studio 内での Amazon Q Developer の一般提供が開始され、データプロフェッショナルは、データと AI 開発ライフサイクル全体にわたって生成 AI を活用したアシスタンスを利用できるようになりました。

Amazon Q Developer は、データ処理、SQL 分析、機械学習モデル開発、生成 AI アプリケーション開発を始めとする SageMaker Unified Studio 内の AWS 分析と AI/ML ツールとサービスの完全なスイートと統合し、コラボレーションを促進して、チームがデータおよび AI 製品をより迅速に構築することを可能にします。使用を開始するには、Amazon Q Developer のアイコンを選択します。

SageMaker Unified Studio の新規ユーザーにとって、Amazon Q Developer は非常に貴重なオンボーディングアシスタントとしての役割を果たします。ドメインやプロジェクトなどのコアコンセプトの説明や環境の設定に関するガイダンスに加えて、ユーザーの質問に対する回答が提供されます。

Amazon Q Developer では、自然言語による SageMaker Catalog との強力な対話を介したデータの検出と理解が可能になります。この実装は、Amazon Q Developer が AWS 分析と AI/ML サービスに関する幅広い知識をユーザーのコンテキストと組み合わせてパーソナライズされたガイダンスを提供することによって強力な機能を提供します。

会話型インターフェイスからデータ資産に関するチャットを行って「支払いに関連するすべてのデータセットを表示してください」などの質問をすることができます。複雑なメタデータ構造をナビゲートする必要はありません。

Amazon Q Developer では、SageMaker Unified Studio で使用可能な組み込みのクエリエディタとの統合を介して SQL クエリを生成できます。さまざまなスキルレベルのデータプロフェッショナルが自然言語で分析ニーズを表現し、適切な形式の SQL クエリを受け取ることができるようになりました。

例えば、「年齢層と地域ごとの支払い方法の好みを分析してください」と依頼すると、Amazon Q Developer は複数のテーブルにわたる適切な結合を含む適切な SQL を生成します。

さらに、Amazon Q Developer は、ETL ジョブの構築に加えて、SageMaker Unified Studio Jupyter Notebook でのトラブルシューティングとリアルタイムでのコード提案の生成で開発者を支援することもできます。

今すぐご利用いただけます

  • 利用可能なリージョン – Amazon SageMaker Unified Studio は現在、米国東部 (バージニア北部、オハイオ)、米国西部 (オレゴン)、アジアパシフィック(ソウル、シンガポール、シドニー、東京)、カナダ (中部)、欧州 (フランクフルト、アイルランド、ロンドン)、南米 (サンパウロ) の AWS リージョンでご利用いただけます。これらの機能の可用性の詳細については、サポートされているリージョンのドキュメントページを参照してください。
  • Amazon Q Developer サブスクリプション – Amazon Q Developer の無料利用枠はデフォルトで SageMaker Unified Studio で使用できます。追加のセットアップや設定は必要ありません。既に Amazon Q Developer Pro ティアのサブスクリプションをお持ちの場合は、これらの機能強化を SageMaker Unified Studio 環境で使用できます。詳細については、ドキュメントのページを参照してください。
  • Amazon Bedrock の機能 – Amazon SageMaker Unified Studio 内の Amazon Bedrock の機能の詳細については、ドキュメントページを参照してください。

Amazon SageMaker Unified Studio での構築を今すぐ開始してください。詳細については、Amazon SageMaker Unified Studio のページを参照してください。

構築がうまくいきますように。

Donnie Prakoso

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