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AWS がプライムデー 2024 を強化して売上新記録を達成した方法

前回の Amazon プライムデー 2024 (7 月 17~18 日) は、Amazon にとって過去最大のプライムデーショッピングイベントとなり、記録的な売上高を達成するとともに、2 日間のイベントでこれまでのどのプライムデーイベントよりも多くの商品を販売しました。プライム会員は、世界中 35 を超えるカテゴリー全体で何百万ものお買い得商品を購入し、数十億に及ぶ金額を節約しました。

私は韓国に住んでいますが、プライムデー 2024 開催中は幸運にもシアトルにいたので、AWS Heroes Summit に参加することができました。私は、プライムメンバーシップにサインアップし、私の新しい AI 駆動の会話型ショッピングアシスタントである Rufus を使用して、商品をすばやく簡単に検索しました。私のような米国のプライム会員は、プライムデー開催中に何百万もの注文の配送をまとめることを選択して、推定 1,000 万回分の配達の手間を省きました。配送をまとめることにより、平均的な二酸化炭素排出量も低減します。

Jeff が毎年投稿するブログ記事からわかるように、これらの短期間で大規模なグローバルイベントを実現可能にする Amazon ウェブサイトとモバイルアプリは、AWS が実行しています (Jeff の 2016 年2017 年2019 年2020 年2021 年2022 年、および 2023 年 の記事で振り返ってみましょう)。今日は、私の素晴らしいショッピング体験を可能にした AWS の最高数値を皆さんと共有したいと思います。

数値で見るプライムデー 2024
最も興味深いメトリクスと、驚異的なメトリクスをいくつか紹介します。

Amazon EC2 – Rufus や Search などの Amazon.com サービスの多くは内部で AWS 人工知能 (AI) チップを使用しているため、Amazon はプライムデーのために 8 万個を超える InferentiaTrainium のチップ群をデプロイしました。プライムデー 2024 の開催中、Amazon は 25 万個以上の AWS Graviton チップを使用して、5,800 を超える個別の Amazon.com サービスを稼働させました (2023 年の 2 倍)。

Amazon EBS – プライムデーをサポートするため、Amazon は 2024 年に 264 PiB の Amazon EBS ストレージをプロビジョンしました。これは、2023 年と比較して 62% の増加になります。Amazon EBS での Amazon.com のパフォーマンスをプライムデー 2024 の前日と比較すると、イベント開催中は読み取り/書き込み I/O 操作が 5 兆 6,000 億件へと急増し、プライムデー 2023 との比較では 64% の増加になります。また、プライムデー 2024 の前日と比較すると、イベント中に Amazon.com が転送したデータは 444 ペタバイト増加し、プライムデー 2023 との比較では 81% の増加になります。

Amazon Aurora – プライムデーでは、Amazon Aurora の PostgreSQL 対応エディションと MySQL 対応エディションを実行する 6,311 個のデータベースインスタンスが 3,760 億件を超えるトランザクションを処理し、2,978 テラバイトのデータを保存して、913 テラバイトのデータを転送しました。

Amazon DynamoDB – DynamoDB は、Alexa、Amazon.com サイト、およびすべての Amazon フルフィルメントセンターを含めた複数の高トラフィック Amazon 施設とシステムの原動力となっています。プライムデーの期間中、これらのソースは DynamoDB API に対して数十兆回に及ぶ呼び出しを行いました。DynamoDB は、1 桁ミリ秒のレスポンスを提供し、ピーク時には 1 秒あたり 1 億 4,600 万件のリクエストを処理しながら、高可用性を維持しました。

Amazon ElastiCache – ElastiCache は、1 日で 1,000 兆件を超えるリクエスト (ピーク時には 1 秒あたり 1 兆件を超えるリクエスト) に対応しました。

Amazon QuickSight – プライムデー 2024 の期間中、プライムデーチームが使用した 1 つの Amazon QuickSight ダッシュボードでは 10 万 7,000 のユニークヒットと 1,300 を超えるユニーク訪問者が確認され、160 万件を超えるクエリを発行しました。

Amazon SageMaker – プライムデー開催中、SageMaker は 1,450 億件を超える推論リクエストを処理しました。

Amazon Simple Email Service (Amazon SES) – プライムデー 2024 の開催中、SES は Amazon.com のためにプライムデー 2023 よりも 30% 多い E メールを送信しました。これらの E メールのうち 99.23% がお客様に送信されたものです。

Amazon GuardDuty – プライムデー 2024 の開催中、Amazon GuardDuty は 1 時間あたりほぼ 6 兆件のログイベントを監視しました。これは前年のプライムデーと比較して 31.9% の増加になります。

AWS CloudTrail – AWS CloudTrail は、プライムデー 2024 をサポートするために 9,760 億件を超えるイベントを処理しました。

Amazon CloudFront – プライムデー 2024 の開催中、CloudFront は 1 分あたり 5 億件を超える HTTP リクエストのピーク負荷を処理し、HTTP リクエストの総数は 1 兆 3,000 億件を超えました。これは、プライムデー 2023 の総リクエスト数と比較して 30% の増加になります。

スケールするための準備
Jeff が毎年指摘しているように、プライムデーやその他の大規模イベントの成功の鍵は、徹底した準備です。例えば、耐障害性をテストし、プライムデーで Amazon.com が高可用性を維持できることを確実にするために、AWS フォールトインジェクションサービス実験が 733 回実施されました。

これに類似するビジネスクリティカルなイベント、製品リリース、および移行に向けて準備を進めているという場合は、新たにブランド化された AWS Countdown の活用を強くお勧めします。このサービスは、プロジェクトライフサイクル向けに設計されたサポートプログラムで、AWS エキスパートが開発した実証済みのプレイブックを使用して、運用準備状況の評価、リスクの特定と緩和、およびキャパシティの計画を行います。例えば、AWS Countdown からの追加のサポートを利用して、問題を最小限に抑えながら 450 台のサーバーの移行を成功させた Legal Zoom は、現在も AWS Countdown Premium を活用して SaaS アプリケーションのリリースを合理化し、迅速化しています。

2025 年も、どのような記録が破られるか本当に楽しみです!

Channy & Jeff;

原文はこちらです。