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AWS Serverless に関する新たなデジタルバッジのご紹介

この記事は、AWS Serverless の Tech Leader である Josh Kahn によって書かれた Introducing new AWS Serverless digital learning badges (記事公開日: 2022 年 11 月 29 日) を翻訳したものです。

本日、サーバーレスの知識とスキルを証明するまったく新しい方法として、検証可能なデジタルバッジを発表できることを嬉しく思います。この新しいデジタルバッジは、AWS Skill Builder でご利用いただけるサーバーレスに関する学習プランと連動しています。

デジタルバッジは、学習プラン中のスキル評価において 80% 以上のスコアを取得すると獲得できます。このバッジは、AWS LambdaAmazon API Gateway、およびサーバーレスアプリケーションの設計に関する知識とスキルを証明できます。Credly が配布および管理する検証可能なバッジであり、履歴書、ソーシャルメディア、AWS re: Post などに利用することができます。このデジタルバッジには、発行者を確認するためのメタデータと、所有者が保有するスキルの情報が含まれています。これらのサーバーレスに関する学習プランとスキル評価、デジタルバッジの入手は無料で利用できます。

学習を開始する準備はできていますか?それとも直接スキル評価を実施したいですか?まずはここから始めましょう。内容をお読みいただき、AWS Skill Builder とサーバーレスに関する学習プランの詳細をご覧ください。

サーバーレスの学習プラン

私たちが提供するサーバーレスの学習プランは、サーバーレス技術を使った構築を始めるのに役立つように設計されています。必要なスキルをすばやく身に付けることに役立つ、明確な学習過程を提供するように AWS の専門家がコンテンツを設計しました。

学習プランは、「Serverless Mindset」を紹介するコースから始まり、アーキテクチャやアプリケーションの設計に役立つ重要な概念を含んでいます。そしてサーバーレスコンピューティングにおいてイベント駆動の考えを最大限活用する方法について説明します。

次に、「AWS Lambda Foundations」コースでは、サーバーのプロビジョニングや管理を行わずにコードを実行できるイベント駆動型のコンピューティングサービスである AWS Lambda の基礎について説明します。Lambda の仕組み、セキュリティと権限のモデル、Lambda 関数を書く際のベストプラクティスなど、基本的な概念を学びます。

学習プランには、Lambda ベースのアプリケーション構築のライフサイクルを網羅する 4 つのコースも含まれています。「Architecting Serverless Applications」コースでは、サーバーレスアプリケーションの一般的なアーキテクチャとパターンについて学びます。また、マイクロサービス、データ処理のワークロード、Alexa スキル、モバイルバックエンドの構築や、自身のAWS アカウントでタスクを自動化する方法について説明します。このコースでは、利用可能なさまざまなコンピューティングオプションから選択する際のトレードオフについても説明します。

「Scaling Serverless Architectures」コースでは、Lambda の同時実行に関する内容や Lambda ベースのアプリケーションのスケーリング方法などについてその概念を説明します。Lambda 関数の最適化とトレードオフとなる事項についても簡単に説明します。このコースは、サポートされているすべてのランタイムにわたる最適化を深く掘り下げるものではありませんが、出発点となります。

「Security and Observability for Serverless Applications」コースでは、AWS CloudTrail、AWS Config、AWS X-Ray などのサービスを Lambda ベースのアプリケーションと組み合わせて使用する方法を学びます。また、ビルトインの Amazon CloudWatch へロギングと考慮すべき事項についても説明します。このコースでは、機能間の分離とセキュリティ境界を Lambda サービスを用いて構築するかについても触れます。

サーバーレスアプリケーションをデプロイおよび管理するための方法は多数あります。「Deploying Serverless Applications」コースでは、AWS サーバーレスアプリケーションモデル (AWS SAM) と AWS の開発者ツールスイートについて説明します。CI/CD パイプラインを使用してデプロイを自動化する方法など、デプロイのベストプラクティスを学びます。このコースでは、Lambda のバージョンとエイリアス、Lambda 環境変数、その他のデプロイ機能などの概念についても説明します。

サーバーレスを構成するものは Lambda だけではありません。学習プランでは、Amazon API Gateway を使用してサーバーレス API を作成およびデプロイする方法も学習します。「Amazon API Gateway for Serverless Applications」コースでは、API Gateway で使用できる REST と WebSocket のオプション、および Lambda やその他のバックエンドと統合する方法について説明しています。このコースでは、キャッシュ、さまざまな認証、使用量プラン、APIキー、デプロイステージなど、API Gateway で利用可能な豊富な機能についても説明します。

学習プランの最後には、AWS Step FunctionsAmazon Simple Queue Service (SQS) などのサービスを使用して構築されたイベント駆動型アーキテクチャの紹介も行います。それらは、「Serverless Mindset」を紹介するコースを補完するもので、非同期処理によってサーバーレスアプリケーションの耐障害性とスケーラビリティがどのように向上するかを考えるのに役立ちます。

すべてのコースは、さまざまな言語で受講できます。

学習プランを完了したのち、オンラインでのスキル評価を受けて 80% 以上のスコアを獲得すると、デジタルバッジを獲得できます。バッジの評価とカリキュラムの基準は連動しており、各分野の専門家 (SME: Subject Matter Expert) とコンテンツ/カリキュラムのSMEによって開発されています。すでに AWS Serverless に慣れている場合は、すぐにスキル評価に進むこともできます。合格しなかった場合は知識のギャップを埋める方法が案内され、24 時間後に再受験できます。

また、来年 (2023 年) には Amazon EventBridge に関するトピックや、イベント駆動型アーキテクチャに関するより広範なコースなどを追加する予定です。ご期待ください。

学習プランは、どこにいても自分のペースで学習できるように設計されています。新しいスキルを身に付けたり、知識を更新したりする絶好の機会です。サーバーレスに関する知識の構築を図る雇用主は、組織がこの分野での重要な知識を身に付けるために、学習プランとデジタルバッジを利用できます。

AWS Skill Builder

AWS Skill Builder には、今回ご紹介したサーバーレスカリキュラム以外にも、さまざまなロール (開発者、アーキテクト、データエンジニアなど) やドメイン (ストレージ、データベースなど) 向けに開発されたさまざまなデジタルコースが用意されています。Skill Builder は、個人やチーム向けの無料の学習コンテンツとサブスクリプションプランを提供しています。Skill Builder は、セキュリティ、オブザーバビリティやモニタリング、DevOpsなど、サーバーレスアプリケーションによく関わる分野でスキルを磨くのに最適な方法です。

AWS の知識を深めるために、専門家がデザインした他のコースもチェックすることをお勧めします。サブスクリプションプランには、ハンズオンラボと認定模擬試験が含まれます。無料のコンテンツには 500 以上のコースと学習プランが含まれており、すべてオンデマンドで利用できるため、自分のペースで学習できます。

AWS Serverless について、ランプアップガイドでさらに詳しく

AWS サーバーレス学習プランを完了した後にさらに深く学びたい場合は、AWS Serverless のランプアップガイド をダウンロードしてください。このガイドには、サーバーレスに関する知識を深めるためのコース、ハンズオンワークショップ、クラスルームトレーニングと、その他の学習リソースに関するリストが含まれています。

ランプアップガイドはオプションのメニューと考えてください。あなたにとって最も興味深いトピックを選んで、自分のペースで進めてください。デジタルコース、リーディング、ビデオ、ワークショップを用意しているので、自分に合った最も効果的な方法で学習できます。

最新のコンテンツを探しやすくし、またスキルの向上を助けられるように、私たちはランプアップガイドを継続的に更新するよう努めています。新たな更新がないかも確認してみてください。

まとめ

新しく公開されたサーバーレスに関する学習プランとまったく新しいデジタルバッジを皆さんと共有できることを嬉しく思います。私たちの知る限り、これはサーバーレスで構築を行う人が、自分の知識をコミュニティや雇用主に検証可能な方法で証明できる (1 番ではないかもしれませんが) 最も良い方法の 1 つです。AWS Serverless と Training & Certification に関する当社の各分野の専門家チームは、学習プランに関するご意見や、次にどのようなトレーニングの開発を希望しているかをお聞きしたいと思っています。

今回、AWS Serverless の学習プランとデジタルバッジが利用可能になりました。そしてすべてのコースはオンデマンドで受講できます。さらに学習プランに基づくコースとスキル評価はどちらも誰でも無料で受講できます。

ハッシュタグ #AWSTraining! を付けてソーシャルメディアに投稿して、あなたの成果をシェアしましょう!今すぐここから始めましょう。
https://aws.amazon.com/training/learn-about/serverless/

その他のサーバーレス学習のリソースについては、Serverless Land をご覧ください。

翻訳はソリューションアーキテクト 溝渕 匡 が担当しました。原文はこちらです。