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教育委員会向け 教育情報セキュリティポリシーガイドライン改訂から読み解くクラウド化
こんにちは、アマゾンウェブサービスジャパン合同会社 ソリューションアーキテクトの深井です。
2022 年 7 月 20 日に「教育情報セキュリティポリシーガイドライン改訂から読み解くクラウド化」というタイトルでオンラインセミナーを開催しました。開催報告として、ご紹介した内容や当日の資料・収録映像を紹介します。
開催の背景
教育情報セキュリティポリシーに関するガイドラインの改訂( 2021 年 5 月 )にて、「目指すべき構成」として「ネットワーク分離を必要としない構成」や「クラウドサービスの利活用」等の方向性が示されました。ガイドラインの方向性に沿ったシステムの作り方について、AWSの各サービスの利用方法や事例を紹介することで、教育情報システムに関わるお客様の参考になれば幸いです。
本セミナーでは、教育情報セキュリティポリシーガイドライン改訂の背景やポイントを踏まえ、今後とるべき方針についてご紹介すると共に、クラウドの特性である「従量課金」「回線」についてポイントを絞って解説します。
また、AWS環境で教育用ソフトウェア「スタディシリーズ」を提供しているシャープマーケティングジャパン株式会社 ビジネスソリューション社 ソリューション開発統轄部 クラウドサービス推進部 谷宮 氏 から、セキュリティ対策の実践を具体的な事例を交えながら紹介いただいています。
セミナー内容紹介 / 収録録画
タイトル : 教育情報セキュリティポリシーガイドライン改訂から読み解くクラウド化
開催日 : 2022 年 7 月 20 日 (水)
動画視聴はこちら
(必要情報を入力後に視聴可能となります)
教育情報セキュリティポリシーガイドラインから読み解くクラウド化 (アカウントエグゼクティブ 三好 智之)
このセッションでは、公の情報から、教育情報セキュリティポリシー改訂の背景について説明しクラウド化を念頭に置く理由を述べ、懸念と思われがちなセキュリティや個人情報の扱いについて、第三者認証の取得やAWSの取り組み、個人情報保護条例に対する政府の動向について説明を行いました。また、令和 4 年 3 月( 2022 年 3 月)に行われた教育情報セキュリティポリシーガイドラインの改訂ポイントの説明を行いました。さらに、クラウド移行手法や契約方法から、出来るところから始めるという視点でID統合からゼロトラストやスタディログの保存への展開を説明しています。後半では、AWSのメリットとして脅威検知のサービスであるAmazon GuardDuty、 AWS Nitoro Systemが提供する仮想化、異なるAWSアカウント間でのサービス利用を行えるAWS Private Link, サービス連携によるデータレイク構築の手法, 統合型校務支援システムの事例, 児童生徒へのプログラミング教育での活用について説明を行っています。
クラウド化によるコストの考え方について (アカウントエグゼクティブ 三好 智之)
このセッションでは、オンプレミスのシステム稼働状況との比較を行い、従量課金にすることでコストを下げられる可能性がある点を説明し、「確実にシステムを稼働させること」を守りながら調達方法の考え方を説明しています。Instance Savings Plans, Reserved Instance等を利用したコスト削減について紹介を行っています。
クラウド利用時の回線の仕組み (ソリューションアーキテクト 深井 宣之)
このセッションでは、教育情報セキュリティポリシーに関するガイドラインで例示されているネットワーク構成を紹介し、各学校からAWSへ接続する複数の方法として、インターネット経由、VPN、専用線や情報ハイウェイの利用について説明しました。最後にAWSとSINETの接続状況について説明を行っています。
スタディシリーズ on AWSにおけるAWSセキュリティ機能の活用について (シャープマーケティングジャパン株式会社 ビジネスソリューション社 ソリューション開発統轄部 クラウドサービス推進部 谷宮 悠介 氏)
このセッションでは、シャープマーケティングジャパン株式会社の教育の情報化への取り組みとして、スタディシリーズから、協働的な学びを支援する「STUDYNOTE 10」と個別最適な学びを支援する「interactive Study 7」の紹介を行いました。スタディシリーズでのAWS活用について AWS Certificate Manager (ACM)、AWS WAF、ストレージ暗号化、Amazon GuardDuty、Trend Micro社 Cloud One Workload Security の紹介を行い、スタディシリーズを堅牢に構築している状況について説明を行っています。
おわりに
本セミナーの内容が、初中等教育でのクラウド導入や今後の展開への一助になれば幸いです。AWSの活用やご提案に関するご相談、ご要望がありましたら、担当営業、もしくは公式サイトの お問い合わせ まで、是非お問い合わせください。
このブログは、2022 年 7 月 20 日時点の情報に基づいてソリューションアーキテクト 深井が執筆いたしました。