Amazon Web Services ブログ

Let’s Architect! サステナビリティのためのアーキテクティング

このブログは 2023 年 2 月 8 日に Luca Mezzalira (Principal Solutions Architect)、Federica Ciuffo (Sr. Containers Solutions Architect)、Laura Hyatt (Solutions Architect)、Vittorio Denti (Machine Learning Engineer)、Zamira Jaupaj (Enterprise Solutions Architect) によって執筆された内容を日本語化したものです。原文はこちらを参照して下さい。

持続可能性は、テクノロジー業界だけでなく社会全体にとっても重要なトピックであり、天然資源や環境を枯渇させることなく、長期間にわたってプロセスや機能を果たし続ける能力と定義されています。

持続可能なワークロードを設計するための重要な要素の 1 つは、ソフトウェアアーキテクチャです。イベント駆動型アーキテクチャがバッチ処理やキューなどのソリューションを活用して複数のマイクロサービスの負荷を軽減するのにどのように役立つかを考えてみてください。このような場合、多くのネットワークトラフィックはクラウドワークロードの入り口で処理され、システム内部への負荷の緩和に役立ちます。アーキテクチャに加えてデータパターン、ハードウェア最適化、マルチ環境戦略など、クラウドにおける持続可能な姿勢を促進するソフトウェア開発ライフサイクルの多くの側面について考えてみましょう。

重要なポイントは、持続可能性を念頭に置いて設計することで、耐久性があるだけでなく、ビジネスに必要な俊敏性を維持できる柔軟性を備えたアプリケーションを構築できるということです。

今回の投稿では、クラウドアプリケーションをより持続可能にするためのハンズオンアクティビティ、ケーススタディ、ヒントやコツを紹介します。

持続可能な設計と AWS の二酸化炭素排出量の削減

アマゾンウェブサービス (AWS) は、組織による AWS サービスの利用の評価と最適化を支援するために AWS Well-Architected Framework持続可能性の柱を立ち上げ、組織が AWS フットプリントを監視、分析、削減できるように Customer Carbon Footprint Tool を構築しました。

このセッションでは、これらのプログラムの最新情報を提供し、AWS アーキテクチャを最適化するための最も効果的な手法に焦点を当てます。Amazon Prime Video がこれらのツールをどのように使用してベースラインを確立し、AWS 利用全体の効率を大幅に向上させたかをご覧ください。

この re:Invent 2022 の動画はこちら!

持続可能性を考慮してアーキテクチャを設計する方法を理解するための Prime Video のケーススタディ

持続可能性を考慮してアーキテクチャを設計する方法を理解するための Prime Video のケーススタディ

持続可能性を実現するために最新のデータアーキテクチャを最適化

モダンなデータアーキテクチャは、ビジネスインテリジェンスを可能にする持続可能でスケーラブルなプラットフォームの基盤です。この AWS Architecture Blog シリーズでは、持続可能性を念頭に置いてモダンなデータアーキテクチャを開発する方法についてのヒントを紹介しています。

2 つの記事で構成されていて持続可能性を損なうことなく、現在のデータアーキテクチャを再検討して強化するのに役立ちます。

Part 1 はこちら! | Part 2 はこちら!

AWS データ・アーキテクチャ:持続可能性を考慮する時です

AWS データ・アーキテクチャ:持続可能性を考慮する時です

AWS Well-Architected Labs: Sustainability

このワークショップでは、AWS Well-Architected Framework を参加者に紹介します。AWS Well-Architected Framework は、パフォーマンス、拡張性、コスト効率のよいアプリケーションを AWS 上で設計および運用するための一連のベストプラクティスです。ワークショップでは、ソフトウェアアーキテクチャにとって持続可能性がいかに重要であるか、また AWS Well-Architected Framework を使用してアプリケーションの持続可能性パフォーマンスを向上させる方法についても説明します。

ワークショップはこちら!

持続可能性導入のベストプラクティスとモニタリング

持続可能性導入のベストプラクティスとモニタリング

Rust と AWS Graviton によるクラウド内の持続可能性

この動画では、RustAWS Graviton がエネルギー消費量の削減とパフォーマンスの向上にもたらすメリットについて学ぶことができます。Rust は C などのプログラミング言語のリソース効率と Java などの言語のメモリ安全性を兼ね備えています。また、この動画では、パフォーマンスとコストが最適化されたクラウドワークロードを提供するように設計された AWS Graviton プロセッサから得られる利点についても説明しています。このリソースは、持続可能性がどのようにコスト最適化の原動力になり得るのかを理解するのに非常に役立ちます。

re:Invent 2022 動画はこちら!

Rust と AWS Graviton がワークロードの持続可能性とパフォーマンスを向上させるのにどのように役立つかをご覧ください

Rust と AWS Graviton がワークロードの持続可能性とパフォーマンスを向上させるのにどのように役立つかをご覧ください

また次回お会いしましょう!

クラウド内の持続可能性についてのディスカッションにご参加いただきありがとうございます。2 週間後にアーキテクト向けのツールについてお話ししますので、またお会いしましょう。

このシリーズのすべてのブログを検索するには、AWS Architecture Blog の Let’s Architect! のコンテンツのリストをチェックしてください。

翻訳はネットアップ合同会社の Yotaro,Iwai 氏、監修はソリューションアーキテクトの沢田 吉伯が担当しました。

Luca Mezzalira

Luca Mezzalira

Luca Mezzalira はロンドンを拠点とするプリンシパル・ソリューション・アーキテクトです。複数の著書を持ち、国際的な講演者でもある彼は、主にソリューション・アーキテクトの分野で専門知識を発揮しています。ルカは、マイクロフロントエンドを使ったフロントエンドアーキテクチャのスケーラビリティに革命をもたらし、ワークフローの効率化から製品の品質向上に至るまで高い評価を得ています。

Federica Ciuffo

Federica Ciuffo

Federica Ciuffo は、AWS のシニア コンテナ ソリューション アーキテクトです。彼女はネットワークとコンテナに情熱を持っています。オフィスの外では、読書や絵を描いたり、友人たちと時間を過ごしたり、レストランでさまざまな料理の新しい料理を試したりすることを楽しんでいます。

Laura Hyatt

Laura Hyatt

Laura Hyatt は、AWS 公共部門のソリューションアーキテクトであり、英国の教育機関の顧客を支援しています。 Laura は、お客様がスケーラブルなソリューションを設計および開発するだけでなく、現在教育セクターが直面している問題に対して、革新的なソリューションを考える一役を担っています。 Laura の専門は IoT で、EMEA 全体の教育向け Alexa SME も務めています。

Vittorio Denti

Vittorio Denti

Vittorio Denti は、ロンドンを拠点とする Amazon の機械学習エンジニアです。ミラノ工科大学 (ミラノ) と KTH 王立工科大学 (ストックホルム) でコンピューターサイエンスとエンジニアリングの修士号を取得後、AWS に入社しました。 Vittorio は分散システムと機械学習のバックグラウンドを持っています。彼は特にソフトウェア エンジニアリングと機械学習科学の最新のイノベーションに情熱を注いでいます。

Zamira Jaupaj

Zamira Jaupaj

Zamira Jaupaj は、オランダを拠点とするエンタープライズ ソリューション アーキテクトです。彼女は非常に情熱的な IT プロフェッショナルであり、中小企業向けのコンテナ、サーバーレス、データ分析を使用した重要で複雑なソリューションの設計と実装において様々な国で 10 年以上の経験を持っています。