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新しい Amazon EKS Auto Mode で Kubernetes クラスター管理を効率化
12 月 1 日、Amazon Elastic Kubernetes Service (Amazon EKS) Auto Mode の一般提供の開始を発表しました。これは、プロビジョニングから継続的なメンテナンスまで、コンピューティング、ストレージ、ネットワークについての Kubernetes クラスター管理を 1 回のクリックで効率化する新しい機能です。Amazon Web Services (AWS) で本番グレードの Kubernetes アプリケーションを大規模に実行するために必要なクラスターインフラストラクチャの管理の運用オーバーヘッドを排除することで、俊敏性とコスト効率を高め、パフォーマンスを改善できます。
お客様が Amazon EKS を選択するのは、Kubernetes の標準および移植性を、AWS クラウドのセキュリティ、スケーラビリティ、可用性と合わせて活用できるためです。Kubernetes は高度な知識を備えたお客様にアプリケーションオペレーションに対する詳細なコントロールを提供しますが、他のお客様は、本番グレードの Kubernetes アプリケーションに必要なコンポーネントの管理が複雑で手間がかかると感じています。
EKS Auto Mode を使用すると、最適なコンピューティングインスタンスの選択、リソースの動的なスケール、コストの継続的な最適化、コアアドオンの管理、オペレーティングシステムへのパッチ適用、AWS セキュリティサービスとの統合が行われるため、Kubernetes の深い専門知識がなくてもクラスター管理を自動化できます。AWS は、EKS クラスター内のカスタマーマネージドインフラストラクチャと比較して、EKS Auto Mode でより大きな運用上の責任を負います。EKS コントロールプレーンに加えて、AWS は、アプリケーションの実行に必要な EKS クラスター内の AWS インフラストラクチャを設定、管理、保護します。
すぐに使用を開始して、パフォーマンスを改善し、オーバーヘッドを削減できるため、クラスター管理タスクではなく、イノベーションを推進するアプリケーションの構築に注力できます。また、EKS Auto Mode は、コスト効率の高い GPU アクセラレーテッドインスタンスを取得して実行するために必要な作業を削減するため、必要なときに必要なキャパシティを生成 AI ワークロードのために確保できます。
Amazon EKS Auto Mode の使用を開始する
使用を開始するには、Amazon EKS コンソールに移動して、EKS クラスターの作成を開始します。[クイック設定 (EKS Auto Mode を使用)] と [カスタム設定] の 2 つのオプションがあります。
クイック設定を選択したら、クラスター名と Kubernetes バージョン、IAM ロール、VPC サブネットを入力します。クラスターの作成後に編集できるかどうかにかかわらず、EKS Auto Mode で設定のデフォルトの値を表示できます。
EKS Auto Mode では、EKS クラスターで Kubernetes の次の機能が有効になります:
- コンピューティングの自動スケーリングと管理
- アプリケーションの負荷分散管理
- ポッドとサービスのネットワーキングとネットワークポリシー
- クラスター DNS と GPU のサポート
- ブロックストレージボリュームのサポート
[作成] を選択すると、Auto Mode の EKS クラスターが 1 回のクリックで数分でデプロイされます。
カスタム設定オプションを選択した場合は、クラスターの他の側面をカスタマイズできます。このオプションでも EKS Auto Mode を使用できます。
AWS コマンドラインインターフェイス (AWS CLI)、eksctl、および AWS CloudFormation を使用して EKS Auto Mode クラスターを作成することもできます。新しい EKS Auto Mode クラスターを作成するには、次の eksctl
コマンドを実行します:
$ eksctl create cluster --name=<cluster-name> --enable-auto-mode
詳細については、「Amazon EKS ユーザーガイド」の「Create cluster with EKS Auto Mode」にアクセスしてください。
既存の EKS クラスターで EKS Auto Mode を有効にする場合は、EKS クラスターの詳細ページの [概要] タブの [EKS Auto Mode] セクションで [管理] を選択します。
EKS Auto Mode を有効にするには、[EKS Auto Mode を使用] の横にあるボックスを選択します。クラスターで設定される EKS Auto Mode の選択を解除できます。デフォルトでは、システムとデフォルトのノードプールの両方とノードクラスが作成されます。
また、Karpenter、EKS マネージドノードグループ、EKS Fargate から、EKS Auto Mode に移行することもできます。詳細については、「Amazon EKS ユーザーガイド」の「Enable EKS Auto Mode on existing EKS clusters」にアクセスしてください。
ワークロードの要件を満たすために、EKS Auto Mode クラスターの特定の側面を設定できます。EKS Auto Mode はほとんどのインフラストラクチャコンポーネントを自動的に管理しますが、自動化されたインフラストラクチャ管理の利点を維持しながら、ノードネットワーキングの設定、ノードコンピューティングリソース、ストレージクラスの設定、およびアプリケーションの負荷分散動作をカスタマイズできます。詳細については、「Amazon EKS ユーザーガイド」の「Change EKS Auto cluster settings」にアクセスしてください。
これで、EKS Auto Mode で実行されている Amazon EKS クラスターにさまざまな種類のワークロードをデプロイできるようになりました。主要なワークロードパターンとして、サンプルアプリケーション、負荷分散されたウェブアプリケーション、永続ストレージを使用したステートフルワークロード、および特定のノード配置要件のあるワークロードが用意されています。各例には、完全なマニフェストとステップバイステップのデプロイ手順が含まれており、独自のアプリケーションのテンプレートとして使用できます。詳細については、「Amazon EKS ユーザーガイド」の「Run workloads in EKS Auto Mode clusters」にアクセスしてください。
今すぐご利用いただけます
Amazon EKS Auto Mode は、Amazon EKS が利用可能なすべての商用 AWS リージョン (中国リージョンを除く) でご利用いただけるようになりました。Kubernetes 1.29 以降を実行している任意の EKS クラスターで、初期費用や確約なしで EKS Auto Mode を有効にできます。通常の EC2 コストに加えて、プロビジョニングされたコンピューティングリソースの管理についての料金をお支払いいただきます。詳細については、「Amazon EKS の料金ページ」にアクセスしてください。
2024 年 12 月 12 日のオンラインウェビナー「Simplifying Kubernetes operations with Amazon EKS Auto Mode」に登録して、EKS Auto Mode によってワークロードを本番にデプロイする時間を短縮し、Kubernetes の運用上のオーバーヘッドを削減する方法についての詳細をご覧ください。詳細については、「Amazon EKS ユーザーガイド」の「Automate cluster infrastructure with EKS Auto Mode」にアクセスしてください。
Amazon EKS コンソールで EKS Auto Mode をお試しいただき、AWS re:Post for EKS に、または通常の AWS サポートの連絡先を通じて、フィードバックをぜひお寄せください。
– Channy
原文はこちらです。