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AWS パートナーの成功を加速 : 2025 年に向けた顧客価値を推進する新たな取り組み

「AWS Transforms the Partner Experience」は、AWS Marketplace、AWS パートナーセントラル、およびプログラムの更新に関するブログシリーズです。

この記事は、AWS で Head of Partner Brand and Content Strategy を務める Priya Bains が 2024 年 12 月 4 日に投稿した「Accelerating AWS Partner Success: New Initiatives to Drive Customer Value in 2025」の翻訳版です。

AWS ジャーニーの各段階での新たな機会創出と AWS Partner Profitability Framework においてのさらなる成長を支援するため、AWS はパートナープログラム、AWS Marketplace、パートナー向けサービスの最新の強化についてお知らせします。

AWS re:Invent 2024 では、パートナーが Amazon Web Services (AWS) と連携して顧客により大きな価値をもたらすための新たな取り組みを発表しました。これらの強化は、パートナーの存在価値を高め、顧客へのリーチを拡大し、顧客との関係強化を支援することに重点を置いています。これにより持続可能で収益性の高い成長を推進し、Canalys 社の調査で特定された 6.40 ドルの乗数効果を実現することを目指しています。

本ブログ記事では、スタートアップから大企業の組織まで、あらゆる業界のパートナーを支援する新たな取り組みを紹介します。AWS との共同販売機会の最大化、パートナー間のコラボレーションの強化、AWS Marketplace などでの販売促進、そして最新の AI 技術を活用した成長を推進する方法をご紹介します。また、中小企業 (SMB) セクターにおける新興市場を活用するためのパートナー向けの具体的な戦略や、競争が激化する環境下で差異化を図るための新しい AWS スペシャライゼーションについて説明します。

新たな収益源を開拓し、顧客へのリーチを拡大し、顧客に比類のない価値を提供できるよう準備を整えましょう。

AWS との共同販売機会の最大化

2024 年の Canalys 社の調査「The power of partnerships: unlocking the AWS co-sell opportunity」によると、頻繁に共同販売を行うパートナーのうち、平均して 51% が高い収益成長を経験し、65% がより高い成約率を報告し、54% が共同販売の取り組みの結果として大規模な取引を実現しました。また、80% のパートナーが AWS Marketplace は AWS との共同販売の重要な部分であると述べています。これらの理由から、AWS は共同販売機会を最大化し、より大きな収益を生み出し、AWS Marketplace で顧客リーチを拡大する方法を提供しています。

2025 年 1 月から、大手テクノロジーソリューションパートナーのみを対象とした招待制ベネフィットである SaaS co-sell benefit (別名 SaaS Revenue Recognition) の対象範囲を AWS Marketplace で取引を行う対象となるスタートアップを含むすべての ISV Accelerate パートナーまで拡大します。さらに、AWS 営業チームが特定の顧客オポチュニティに合ったパートナーを見つけ、連携できるよう支援するため、生成 AI ツールを導入しました。このツールにより、AWS 営業チームは顧客のニーズをより正確に分析し、それに合うパートナーを見つけ、AWS 創出オポチュニティを通じて顧客とパートナーを効率的につなげることができるようになります。

また、AWS パートナーセントラルに複数の新機能を導入しました。これらの機能により、パートナーは AWS と事前の共同販売戦略のビジネスプランニングを行うことができます。専用の Slack チャンネルをリクエストすることで、パートナーと AWS 営業担当者間のコミュニケーションが迅速化し、共同販売を加速することが可能になります。さらに、Partner Connections (パートナーコネクション) を使用して複数のパートナーと協力し、パートナー同士が共有の顧客オポチュニティをみつけ、協業することができます。そして、パートナーは AWS パートナーセントラル API を活用して、CRM システムを AWS パートナーセントラルと統合し、合理化された共同販売を実現できます。

Contentsquare 社の Cloud Partnerships Director である Helen O’Hara 氏は「SaaS Revenue Recognition は、現場のチームが AWS のカウンターパートとのコラボレーションにインセンティブを与えられる仕組みです。」と述べています。「これにより、Contentsquare、AWS、そして共通の顧客にとって共同販売が相互に利益をもたらすという確信が生まれ、パートナーシップの新たな段階に入ったことを示しています。」

推奨アクション : APN ブログ「Unlocking Synergies: Maximizing co-sell opportunities with AWS」のベストプラクティスに従い、AWS 営業チームと早期のビジネス目標の整合、コラボレーション、最適化、エンゲージメントを推進してください。

生成 AI を活用してクラウドモダナイゼーションを加速するインセンティブ

IDC によると、グローバルのクラウド支出は 2028 年までに 1.6 兆ドルに倍増すると予想されており、パートナーには顧客の AWS への移行とモダナイゼーションを支援する大きな機会があります。AWS は、AWS パートナーと共に、お客様の最も重要なワークロードとインフラストラクチャをクラウドに移行し最新化するための支援に投資しています。McKinsey 社のレポートによると、クラウド移行の 38% が計画より遅れており、75% が予算を超過しています。Gartner 社によると、インフラストラクチャのモダナイゼーショの取り組みにおける最大の障壁はスキル不足であることが分かっています。

パートナーが顧客の移行およびモダナイゼーションのニーズをよりよくサポートできるよう、今年の初めに VMware、モダナイゼーション、SAP、および新規顧客エンゲージメントに対する Migration Acceleration Program (MAP / AWS 移行促進プログラム) インセンティブを導入しました。その後 VMware インセンティブを拡大し、VMware モダナイゼーションの提案に紐づけられたマネージドサービスまで含めるようになりました。そして最近では、Amazon Elastic VMware Service (Amazon EVS) を立ち上げ、VMware ベースのワークロードを AWS の他のアプリケーションと並行して実行できるようにしました。

さらに、VMware ワークロードの AWS への移行とモダナイゼーションを加速・簡素化する最初の生成 AI 駆動ソリューションである Amazon Q Developer Transformation for VMware (QT for VMware) をリリースしました。これにより、VMware ワークロードの移行期間が短縮され、移行にかかるコストが削減されます。

そして、AWS は MAP を拡張し Amazon Bedrock を MAP 対象サービスに含め、さらにサードパーティの大規模言語モデル (LLMs) も対象に加えます。この戦略的な拡張により、顧客は生成 AI スタックの 3 層にわたる最も包括的な機能セットを活用しながら、AI/ML ワークロードを AWS に移行およびモダナイズすることができます。

Caylent 社の Cloud Native Solutions の Senior Director である Clayton Davis 氏は「Caylent では、Amazon Q Develop の変換機能を活用することで、.NET 変換にかかる時間と労力を 80% 削減することができました」と述べています。「Amazon Q Developer はエンジニアのプロセスを合理化し、これまで以上に迅速に高価値で高品質な成果をクライアントに提供することを可能にします。」

推奨アクション : AWS コンピテンシーパートナーが得られるベネフィットを確認し、顧客に対して専門知識をアピールするとともに、MAP のベネフィットを獲得してください。

AWS Marketplace を活用した顧客リーチの拡大

効率性の向上、コスト削減、ガバナンスの強化といったメリットを活用するために、顧客が AWS Marketplace でソフトウェアやサービスを購入する機会が増えています。AWS Marketplace のカタログは 30,000 以上の製品を取り揃えており、顧客が AWS Marketplace で探せる製品の種類と専門性は今も拡大し続けています。AWS Marketplace の販売者は、AWS Marketplace を通じて数十億ドル規模の製品とサービスを取引しており、これは AWS パートナーにとって大きなビジネスチャンスを意味しています。

AWS は、顧客がクラウドでイノベーションを推進するために必要なパートナーのソフトウェア、データ、サービスを見つけ、購入し、使用することをより簡単かつ迅速にするために投資しています。これを実現するために、AWS Marketplace、AWS サービスコンソール、そして現在は AWS 以外のウェブサイトでのパートナーソリューションの発見と調達を加速しています。

AWS Marketplace で購買する顧客の製品発見と評価を迅速化するために、SaaS 製品の AI を活用した比較と製品レコメンデーションを開始しました。10 月には、販売者が米ドル以外の通貨でプライベートオファーを提供し、現地の銀行口座を使用して支払いを受け取る機能を開始しました。

re:Invent 2023 では AWS Marketplace SaaS Quick Launch 機能を発表しましたが、最新のローンチでは顧客が AWS Marketplace で Databricks を 3 つの簡単なステップでデプロイできるようにするなど、AWS 上でパートナーソリューションを購入、構成、デプロイする体験を迅速にするための投資を続けています。米国の一部の顧客は、AWS 請求およびコスト管理コンソール内で AWS Marketplace ソフトウェア購入に関する資金調達の申請、利用、管理が可能になりました。

EKS console などの AWS サービスコンソールで構築する顧客向けに、AWS Marketplace は関連するパートナーソリューションを表示し、顧客が必要なときに必要な場所でツールを見つけられるよう支援します。最新の統合として、EC2 Image Builder コンポーネントが AWS Marketplace で利用可能になりました。この統合により、顧客は AWS Marketplace または Image Builder コンソールで ISV の Image Builder コンポーネントを見つけて購読し、Image Builder を通じてゴールデンイメージにコンポーネントを組み込むことができます。

AWS 以外のウェブサイトでの展開 : AWS は、Buy with AWS を新たにローンチしました。これにより、パートナーは自社のウェブサイト上で AWS Marketplace を活用したソリューションの紹介から購入までを提供できるようになりました。AWS Marketplace で製品を販売または再販するパートナーは、ウェブサイト訪問者が製品を簡単に見つけ購入できるように、自社のウェブサイトに Buy with AWS ボタンを追加することができます。顧客は AWS アカウントを使用して無料トライアルへの登録や製品の購入をスムーズに行えます。これにより、共同ブランド化された慣れ親しんだ購入体験を通じて、顧客の購買決定プロセスを加速させることができます。さらに、パートナーは、AWS Marketplace 調達のメリットを顧客に提供できるだけでなく、顧客の行動に関する詳細な情報にアクセスし、コンバージョン実績などを追跡できます。

また、AWS Partner Transformation Program の一環として、新しい Targeted Transformation Modules (TTM) のパイロット版を導入します。これは、AWS 公共部門サービスパートナーが AWS Marketplace で存在感を高め、収益成長を加速させることを支援するものです。この TTM モジュールでは、パートナーが AWS Marketplace の市場進出計画を立案し、AWS Marketplace を通じて総契約額 (TCV) を増加させることを支援します。

Thoropass のパートナーシップ責任者である Francois Grenier 氏は次のように述べています。「多くの顧客が AWS Marketplace を通じての購入を好んでいます。Buy with AWS を実装することで、顧客により多くの購入オプションを提供し、全体的な購買体験を向上させることができます。このアプローチは顧客ロイヤルティを強化し、AWS とのパートナーシップをさらに拡大します。」

推奨アクション : AWS Marketplace で製品を販売するか、チャネルパートナーとして製品を再販することで、より多くの顧客にリーチし、より多くのリードを生成し、より多くのオポチュニティを獲得してください。Buy with AWS を利用して、ウェブサイト上に AWS Marketplace の製品を表示し、顧客に新しい購入体験を提供してください。

新しい AWS Consumer Goods スペシャライゼーション

Canalys 社の調査によると、パートナーの専門性が顧客の選択に非常に重要であることがわかりました。具体的には、87% の顧客が AWS スペシャライゼーションをパートナー選択の上位 3 つの基準として挙げており、74% の顧客が少なくとも年に 2 回はパートナーのベンダー認定情報をレビューし、59% のパートナーが顧客の問題を解決するための業界特化型 IP を既に持っているか、現在開発中です。

re:Invent 2023 では生成 AI コンピテンシーをリリースし、顧客が AWS Marketplace で利用可能な生成 AI パートナーソリューションを活用できるようにしましたが、最近では生成 AI イノベーションセンターを拡大し、これらのパートナーに顧客をより良く支援するためのトレーニングとリソースを提供しています。さらに、パートナーが個別のガイダンスとサポートを通じて生成 AI のジャーニーを加速するのを支援するために、今年の初めに AWS Partner Transformation Program の一環として公共部門パートナー向けの gen AI Targeted Transformation Module もリリースしました。

新しい機会を活用しながら顧客への価値提供を継続的に実証するために、セキュリティカテゴリを含む 5 つの AWS スペシャライゼーションをリリースします。これにより、現在の 118 以上の AWS スペシャライゼーションのポートフォリオが拡大します。

AWS Consumer Goods コンピテンシーは、消費財企業の運用モデルを全面的に変革するための優れたコンサルティングサービスやソフトウェアソリューションを提供するパートナーを特定します。ここでは、マーケティング、サプライチェーン、製造、製品開発、統合コマース、IT およびデジタル変革の 6 つの分野のうち 1 つ以上で卓越したサービスを提供するパートナーを認定します。

Treasure Data の CEO 兼共同創業者である Kaz Ohta 氏は「AI-powered suite of Customer Data Platform (CDP) ソリューションを提供する Treasure Data は、AWS と優れた顧客体験を提供することに取り組んでおり、AWS Consumer Goods コンピテンシーを取得できたことを誇りに思います。」と述べています。「AWS との連携をさらに深めることで、消費者ブランドにより良いサービスを提供することができます。」

推奨アクション : AWS スペシャライゼーションパートナー向けのベネフィットをご確認ください (パートナーセントラル要ログイン)。

セキュアな構築と効率的な運用のための新しい AWS セキュリティスペシャライゼーション

顧客がクラウド上でアプリケーションを構築、実行、拡張する中で、セキュリティは AWS にとって最優先事項です。International Data Corporation (IDC) によると、グローバルセキュリティ製品の市場は今後 5 年間で 2 桁成長を続け、2028 年には総収益が 2,000 億ドルに達すると予測しています。しかし、2024 年のサイバーセキュリティ調査では回答者の 95% が、クラウドのセキュリティについて中程度から非常に懸念していると回答しています。この懸念は、AI を活用したクラウドワークロードの成長を制限する要因にもなっています。

パートナーは、業界で認められた AWS の比類のないセキュリティ文化と「Security of the Cloud」に着目しています。しかし、これまでセキュリティ分野でのパートナーシップの機会やロードマップが明確に示されていないため、投資判断が難しい状況にありました。そのため、パートナーに明確なセキュリティフレームワークとロードマップを提供し、セキュリティをビジネスの成長を促進する要因として位置付けるために、ユニークな GTM ベネフィットを持つ 4 つのセキュリティスペシャライゼーションを新たにリリースし、既存の AWS セキュリティコンピテンシーを見直しました:

Canva 社のシニアセキュリティエンジニアである Mike Fountandez 氏は「セキュリティにおける大きな課題は、アラートに埋もれないようにすることです。人間が関与する前に誤検知をフィルタリングすることが重要です。」と述べています。「Tines (AWS セキュリティスペシャライゼーションパートナー) のようなツールがあることで、誤検知をフィルタリングし、より価値の高いタスクに時間を費やすことができるため、次のアラートに備えることができます。」

推奨アクション : AWS スペシャライゼーションパートナー向けのベネフィット (パートナーセントラル要ログイン) をご確認ください。AWS セキュリティパートナーが顧客のセキュリティ課題を解決する様子を紹介している Security LIVE! (Twitch または YouTube で提供) を活用し、ビジネスチャンスの創出につなげてください。

Small Business Acceleration イニシアチブの導入

すでに 60 社以上のパートナーが、2024 年 1 月にリリースされた AWS Small and Medium Business (SMB) コンピテンシーを取得しています。今年、AWS SMB コンピテンシーパートナーは、SMB コンピテンシーを持たない同様のパートナーグループと比較して、SMB での AWS ビジネスを前年比 33% 以上成長させました。

この成功を踏まえて、2025 年 1 月 1 日から AWS で初めてのパートナー主導チャネル販売戦略である Small Business Acceleration イニシアチブを開始します。SMB 顧客にサービスを提供するパートナーに対して AWS パートナーテリトリー担当が専任サポートを提供し、AWS の需要創出チャネルを通じて顧客認知度を高め、SMB コンピテンシーパートナーとディストリビューターにリードを提供します。

このイニシアチブの一環として、パートナーが SMB コンピテンシーの達成を加速し、顧客により大きな価値を提供できるよう、AWS パートナーセントラルで利用可能な Small Business Acceleration Package (AWS パートナーセントラル要ログイン) を導入します。これは、マーケティングキャンペーン、セールスプレイ、パッケージソリューションなど、SMB 向けの市場投入資料をすべて網羅した総合的な情報源であり、さらなる SMB ビジネスの成長を後押しします。

Trend Micro 社の戦略的アライアンス担当バイスプレジデントである Carlos Gonzalez 氏は「SMB コンピテンシーパートナーとして、Trend Micro は中小企業と協力して、AWS 上でのイノベーションと構築を支援するためのセキュリティニーズ、ツール、要件を提供することができました。」と述べています。

推奨アクション:中小企業向けのプラクティスを構築または拡大しようとしている AWS パートナーは、Small Business Acceleration Package を活用して AWS SMB コンピテンシーを取得し、追加の GTM ベネフィットにアクセスしてください。

スタートアップ向けソリューション検証と市場投入支援の強化

スタートアップパートナーは、イノベーションを促進し経済成長を促す上でクラウドにおいて重要な役割を果たしています。スタートアップパートナーからは、技術の検証と新規ビジネスの創出の両面で、製品を市場に投入する上での支援が必要だという声が繰り返し寄せられています。

これらの要望に応えて、10 月のスタートアップサミットで、2025 年第 1 四半期から AWS スペシャライゼーションプログラム内にスタートアップトラックのプライベートプレビューを導入します。このトラックは、スタートアップが AWS スペシャライゼーションを取得し、顧客に専門知識をアピールし、AWS と共に市場進出に役立つベネフィットを活用できるよう支援します。最初は生成 AI やセキュリティなどの AWS スペシャライゼーションに焦点を当てます。スタートアップが AWS とより迅速に市場に参入できるよう、対象となる Global Startup プログラムのパートナーは、マーケティング開発ファンド (MDF) を活用して、AWS のマーケティングエージェンシーと共に、電子書籍、ワークショップ、ケーススタディ、ウェビナーなど、AWSが全額出資する 3 つの共同ブランドのマーケティングアセットを作成することができます。

さらに、AWS 営業担当の支援を受けながらリードを実際の利用顧客に変えるため、1 月から AWS Marketplace を活用している対象スタートアップ企業に対して、 SaaS co-sell benefits を拡大します。AWS との共同販売を市場投入の中核的な部分として早期に取り入れることを選択したスタートアップ企業のパートナーは、このベネフィットの対象となります。

Kubecost 社 の創設者兼 CEO である Webb Brown 氏は「AWS Global Startup プログラムは、AWS の顧客だけでなく開発者にもリーチすることを可能にし、これは AWS パートナーシップと全体的なビジネスの成長に不可欠でした。」と述べています。「AWS の顧客基盤を拡大したことは、最近の IBM による買収につながった重要な要因の 1 つでした。」

推奨アクション : AWS Global Startup プログラムについて学び、AWS と連携して市場進出を加速させるためのリソースを活用してください。

パートナー向け AWS Managed Service Provider (MSP) Day

マネージドサービスは、パートナーの収益性と顧客の成功を牽引する重要な要素です。Forrester と IDC の予測によると、2026 年までに MSP は、IaaS、PaaS、SaaS におけるパブリッククラウド支出の 65% (4,430 億ドル相当) を管理することになります。さらに、昨年実施した AWS 独自のクラウド顧客調査では、MSP は顧客の購買決定に影響を与える上位 3 つの内部および外部要因の 1 つであることが分かりました。また、複数のビジネスモデルを展開している AWS パートナーの多くから、従来のプロフェッショナルサービス (SOW ベース) と比較して、マネージドサービスを通じて顧客と関わることで、顧客維持率が 2 倍に、エンドカスタマーのアカウント成長が約 50 % 増加したとの報告を受けています。

このため、AWS は今年初めに新たなベネフィットを導入し、マネージドサービスのプラクティス構築とマネージドサービス収益の拡大を目指す組織に対してより多くのイネーブルメント支援を提供開始しました。10 月には、AWS MSP パートナー、AWS サービスパートナー、SPP パートナー、マイグレーションコンピテンシーパートナーを対象とした、初のバーチャルイベントである MSP Day をグローバルで開催しました。MSP Day には 83 カ国から 2,000 人が登録し、生成 AI、自動化、セキュリティ、GTM 戦略、ビジネスプランニングなど、幅広いテーマについて議論が交わされました。

パートナーからの要望に応え、MSP Day を 1 日限りのイベントから 4 つの地域に対応するイベントに拡大し、MSP 特有の技術的およびビジネス的なガイダンスを提供します。2025 年には、より多くのパートナーと追加の地域をサポートするため、MSP Build ワークショップをさらに拡大します。さらに、より多くの AWS MSP に専門知識をもたらすため、MSP Sales および MSP Technical Accreditations も追加します。

「AWS と Ollion の多様なチームが集まり、マネージドクラウドに関する刺激的なワークショップを行い、革新的なアプローチを探求し、様々な業界のお客様により良いサービスを提供する方法を戦略的に検討しました」と、Ollion 社のチーフマーケティング・成長責任者である Lauren Dettloff 氏は述べています。「金融サービス、製造、小売、サービスなど、大小様々な組織と連携してパートナーシップを組む方法について議論するワークショップに参加できたことを光栄に思います。」

推奨アクション : MSP プラクティスの構築と成長を目指す組織は、AWS Skill Builder で、無料のオンデマンド MSP Day コンテンツにアクセスしてください。

パートナーの運用効率向上を促進する AI の活用

パートナーから、AWS とより迅速に関り、意思決定を加速させる方法を求めているという声が寄せられています。AWS は、パートナーが AWS とビジネスを行い、規模を拡大する方法を自動化するための機能に投資しています。生成 AI の力を AWS パートナーセントラルと AWS Marketplace Management Portal に拡張し、運用効率の向上と AWS とのより迅速な関わりを支援する機能を提供します。

11 月 26 日、AWS パートナーセントラルと AWS Marketplace Management Portal で利用可能な、パートナー向けの新しい生成 AI 搭載バーチャルアシスタント AWS Partner Assistant をローンチしました。Amazon Q Business を基盤とする Partner Assistant は、よくある質問に対する迅速な回答を容易にし、生産性の向上と AWS パートナージャーニーの加速を支援し、より早くベネフィットを享受できるように支援します。Partner Assistant は、様々なトピックに関するガイドやドキュメントからリアルタイムのガイダンスと簡潔な要約を生成することで、手動での検索の必要性を減らします。パートナープログラムの学習、AWS Marketplace への出品と販売のガイダンス、APN インセンティブとベネフィット、その他多くの情報を得るために Partner Assistant をご利用ください。(本機能は 2024 年 12 月現在、英語のみで提供しています。)

「AWS Partner Assistant は画期的です」と、Sotyra 社のセールスディレクターである Nancy Caudle 氏は述べています。「AWS サービス、パートナープログラム、認定に関する質問に即座に正確な回答を提供してくれました。文脈を理解し、関連情報を提供する能力は、ドキュメント検索の時間を何時間も節約してくれます。24 時間 365 日の AWS エキスパートを手元に置いているようなものです。この追加機能により、AWS パートナーとしての生産性が大幅に向上するでしょう。」

さらに、Amazon Bedrock を使用してファンデーショナルテクニカルレビュー (FTR) の自動化を進めています。AWS ファンドプログラム、AWS スペシャライゼーションプログラム、共同販売サポートのために AWS ISV Accelerate プログラムへのアクセスを求めるパートナーは、自社のソリューションで FTR を通過する必要があります。FTR の新しいプロセスでは、パートナーが英語以外の言語で回答を提出することができ、数分で審査結果を提供します。FTR を通過されたパートナーは、より迅速に共同販売とインセンティブプログラムにアクセスし、顧客に自社のソリューションを見つけてもらいやすくなります。

推奨アクション : AWS パートナーセントラルアカウントと AWS Marketplace アカウントまたは AWS アカウントの連結機能 (パートナーセントラル要ログイン) を通じて、これらのアカウントの連結を実行し、AI の力でパートナージャーニーを加速してください。

2025 年以降の展望

AWS は、AI 搭載の共同販売ツールや AWS Marketplace の拡大から、スタートアップや中小企業向けの専用サポート、新しい AWS スペシャライゼーションまで、あらゆる業界の顧客に卓越した価値を提供できるようパートナーを支援しています。これらの新しいイニシアチブを活用することで、新たな収益源を開拓し、顧客へのリーチを拡大し、ますます競争が激しくなる市場で差異化を図ることができます。

パートナーエクスペリエンスの向上、プロセスの合理化、コミュニケーションの改善、コラボレーションの促進を続ける中で、AWS は引き続きみなさまのフィードバックに耳を傾けていきます。AWS はパートナーを、Customer Obsession (顧客重視) における力の乗数効果をもたらす存在だと考えています。これらの取り組みは、AWS パートナーとしてのみなさまの成功に対する私たちのコミットメントを反映しています。

前途には大きな可能性を秘めた未来が広がっています。強化したパートナーシップと新たなビジネスチャンスの創出に向けて、顧客サービスの向上を実現しながら、共に前進していきましょう。

AWS Partner Experience Transformation ブログシリーズを通じて、最新情報を引き続きご提供します。さらに、AWS Marketplace、プログラム、AWS パートナーセントラルの最新強化について What’s New でもご確認ください。

AWS パートナーセントラルにログインして、パートナージャーニーを最大限に活用してください。

AWS パートナーセントラルアカウントをお持ちでない場合は、AWS パートナーネットワークに参加して、AWS で構築、マーケティング、販売、成長しましょう。