AWS Startup ブログ

複数国で同時開催! チームで協力して課題を解く AWS Startup Multi-Country GenAI GameDay 開催レポート

アマゾン ウェブ サービス ジャパンは 2024 年 8 月 26 日、東京都目黒区の ARCO TOWER ANNEX にて、イベント「AWS Startup Multi-Country GenAI GameDay」を開催しました。

AWS GameDay」とは、ゲーム化されたリスクのない環境で AWS ソリューションを実装して、現実世界の問題解決スキルを競う共同学習演習。技術の専門家が AWS のサービスやアーキテクチャパターン、ベストプラクティス、およびチームワークを学ぶことができる、実践的なイベントです。

今回は「Multi-Country GenAI」というフレーズが示す通り、複数国での同時開催かつ生成 AI を活用した演習となりました。ここでは、当日の模様をレポートします。

「AWS Startup Multi-Country GenAI GameDay」イベント概要

「AWS GameDay」はチームで取り組む共同学習演習です。各チームには「トラブルがシステムで起こったと仮定し、その課題を解決する」とか「特定の要件を満たすようなアプリケーションを構築する」といった演習のテーマが提示され、AWS のサービスを有効活用しつつ問題を解いていきます。従来型のワークショップとは異なり、参加者の行動の自由度が高く、かつ AWS の学習やチームビルディングに役立つ演習となっています。これまで複数回にわたり、AWS はこの「AWS GameDay」を開催してきました。

昨年に行われたイベントの模様はこちらをご覧ください。

「AWS Startup Multi-Country GenAI GameDay」というイベント名にあるように、今回のイベントは例年の「AWS GameDay」とは異なる点がいくつかあります。

まず、複数国での同時開催であること。日本と韓国・インドでの同時開催となり、Web 会議で各会場を中継しました。日本からは 8 チームが参加。3 カ国で合計して 26 チーム(約 100 名)の規模でした。また、別日程でシンガポール・オーストラリア・ニュージーランドでも開催する予定です。

Web 会議での中継の様子

そして、もうひとつの特徴は生成 AI を使った演習であること。近年、生成 AI の技術は飛躍的に進化を遂げており、その重要性がますます高まっています。クリエイティブな分野に限らず、ビジネスの幅広い領域で活用されるようになって、私たちの社会や経済に大きな影響を与えています。AWS は生成 AI に関連するサービスを提供しているため、このイベントではそうしたサービスを活用して課題を解く演習を実施しました。

今回のイベントでは、世界各国の参加者たちが 4 人 1 組のチームになり、スコアを競います。各チームに AWS アカウントが発行され、AWS の各サービスを有効活用して各種の課題を解決していきます。さまざまな観点から採点を行い、ポイントを一番多く獲得したチームが優勝です。

イベント冒頭ではインド拠点にいる AWS 社員より、「AWS GameDay」の目的やこれまでの歴史について説明。その後、日本拠点の AWS 社員が会場の方々に向けて、構築するシステムの概要や前提条件などを説明しました。

「AWS Startup Multi-Country GenAI GameDay」開始!

いよいよ「AWS Startup Multi-Country GenAI GameDay」本編がスタートです。各チームのメンバーたちは与えられた条件や達成すべきゴールの情報を整理し、計画を立てます。本イベントの特徴はチーム戦であるという点。会場の各所で、メンバー同士の意見交換をする様子が見られました。

イベントでは生成 AI にフォーカスした問題が出題されたこともあり、普段あまり AWS の生成 AI 系のサービスに触れていない方が、新しい知識を学ぶ機会にもなったようです。「AWS GameDay」はゲーミフィケーションの要素を取り入れたワークショップであるため、参加者が楽しみながら技術の習得ができるのも長所です。

今回の「AWS Startup Multi-Country GenAI GameDay」では、トータル 2 時間の作業時間が用意されました。限られた時間のなかで可能な限り多くのポイントを獲得するように、各チームとも集中して問題に取り組んでいました。また、密なコミュニケーションを通じてチームビルディングにもプラスになったようでした。

表彰式。果たして上位入賞したチームは?

作業終了後は、厳正な審査を行ったうえで結果発表となりました。

国内第 3 位・世界第 5 位に入賞したのは株式会社RevComm のチームです。景品として、AWS のサービスやアーキテクチャを楽しみながら学べるトレーディングカードゲーム「AWS BuilderCards」が進呈されました。

<株式会社RevComm からのコメント>
上位入賞できてよかったです。わからない箇所があったら積極的に他のメンバーに受け渡すという方法で、みんなで協力し合いながら問題を解いたのが功を奏しました。

国内・世界第 2 位に入賞したのは株式会社カミナシのチームです。景品として、「AWS BuilderCards」と AWS のロゴがプリントされた T シャツが進呈されました。

<株式会社カミナシからのコメント>
私たちのチームは普段あまり AI を扱っていないのですが、イベントを機に学習できてよかったです。軽率に回答を提出してしまった箇所で減点になり優勝できなかったので、次回のイベントではもっとがんばります。

栄えある国内・世界第 1 位に輝いたのは、株式会社LayerX のチームです。優勝チームには景品として、「AWS BuilderCards」と AWS のロゴがプリントされたパーカーが進呈されました。

<株式会社LayerX からのコメント>
昨年の「AWS GameDay」には LayerX の別のメンバーたちが参加し、優勝しました。その彼らから「優勝してこいよ!」と激励を受けていたので、無事に優勝できて良かったです。本当にありがとうございました。

AWS では今後も、定期的に「AWS GameDay」を開催する予定です。この記事を読んでくださっている方も、演習を通じてシステム構築のノウハウを学ぶため、そしてチームメンバーとともに切磋琢磨するために、ぜひ次回のイベントにご参加いただけますと幸いです。