Amazon Web Services ブログ
Amazon MQ – ActiveMQのマネージドメッセージブローカーサービス
メッセージングは、分散アプリケーションのパーツを繋げ、弾力性を追加し、スケーラビリティの高い実装を可能にするアーキテクチャです。例えば、今年、Amazon Simple Queue Service (SQS) とAmazon Simple Notification Service (SNS)は、全体で400億件、1秒あたり1000万件にもおよぶPrime Dayのお客様の注文を処理しましたが、目に見えた問題は発生しませんでした。
SQSとSNSは、クラウドで生まれたアプリケーションに幅広く利用されてきました。しかしながら大規模なお客様の多くは、既にオープンソースベースあるいは商用ライセンスのメッセージブローカーを利用しています。彼らのアプリケーションはミッションクリティカルであり、そこで使われるメッセージングも重要です。お客様は、メッセージインフラストラクチャのセットアップと継続的なメンテナンスが”苦痛である”と言っており、少なくとも1週間に10時間をこの雑用に費やしているとおっしゃっています。
新しいAmazon MQ
11/28日、3クリックで数分ではじめられるApache Active MQのマネージドメッセージブローカーサービスであるAmazon MQ をローンチします! 御存知の通り、Active MQは高速で機能が豊富な人気のオープンソースメッセージブローカーです。キューとトピックを提供し、耐久性あり/無しのサブスクリプション、プッシュベースとポーリングベースのメッセージングとフィルタリングを提供します。
マネージドサービスとして、Amazon MQではActive MQの管理とメンテナンスが考慮されています。これには、ブローカーのプロビジョニング、パッチ適用、高可用性のための障害の検知とリカバリ、メッセージの耐久性に関する責務が含まれています。
Amazon MQでは、Active MQ consoleと、JMS,NMS,AMQP,STOMP,MQTT,WebSocketを含むメッセージングのための業界標準のAPIやプロトコルに直接アクセスができます。これによって、これらの標準を利用するあらゆるメッセージブローカーからコードの書き換えなしにアプリケーションごとAmzazon MQへ移行できます。
開発やテスト用にシングルインスタンスのAmazon MQ brokerまたは、AZを跨って素早い自動的なフェイルオーバーを提供するActive/Standbyのペアを作成できます。どちらの場合もデータはAZをまたがって配置され、ブローカーインスタンスとメッセージストレージを従量課金でご利用いただけます。
Amazon MQはAWSファミリーの一員であり、サービスAPIの認証と認可に対してAWS Identity and Access Management (IAM)を利用します。Amazon CloudWatchメトリクスを利用して、キューの深さのような注目すべきメトリクスを継続的に監視し、 必要に応じてコンシューマーフリートのAuto Scalingを発動したりすることが可能です。
Amazon MQ Brokerの起動
Amazon MQコンソールを開き、AWSリージョンを選択します。ブローカー名を入力し、Next stepをクリックします:
次にスタンバイを作成するよう指定してインスタンスタイプを選択し、Create brokerをクリックします(Advanced settingsセクションでVPCの指定やその他の設定の調整が可能です):
5-10分でブローカーが作成され、利用できるようになります :
ブローカーにアクセスするためのURLとエンドポイントがクリックで表示されます:
表示されたリンクからActiveMQのWebコンソールにアクセスできます:
ブローカーは、インスタンス、トピック、キューのメトリクスをCloudeWatchに出力します。こちらはインスタンスメトリクスです:
今すぐご利用可能です
Amazon MQは、現在ご利用可能であり、US East (Northern Virginia), US East (Ohio), US West (Oregon), EU (Ireland), EU (Frankfurt), Asia Pacific (Sydney)リージョンで使い始めることができます。.
1月あたりシングルAZのマイクロインスタンスに対して最大750時間、最大1GBまでのストレージのAWS無償枠が1年間提供されます。その後、インスタンスの使用時間とメッセージストレージ容量に対して課金が行われます。AWS外部からのアクセスがある場合はインターネットデータ転送料金が追加でかかります。