Amazon Web Services ブログ
AWS Weekly Roundup: Amazon Q Business、Amazon DCV、AWS re:Post Agent などが HIPAA 対象に (2024 年 10 月 7 日)
9 月 30 日週の金曜日、私は Amazon Web Services (AWS) のスピーカーとして、杭州で開催された China Engineer’s Day 2024 (CED 2024) に出席する機会に恵まれました。これは、中国で最も影響力のあるプロの開発者コミュニティの 1 つである中国計算機学会 (CCF) によって主催されるイベントです。
CED 2024 では、AI 開発ツールが開発者の生産性を向上させる方法について話しました。光栄なことに CCF から優秀賞を授与され、Amazon Q は出席者から大きな注目を集めました。
それでは、9 月 30 日週の AWS に関するその他のエキサイティングなニュースを見てみましょう。
9 月 30 日週のリリース
私が注目したいくつかのリリースをご紹介します。
Amazon Q Business が HIPAA の対象に – Amazon Q Business が、医療保険の相互運用性と説明責任に関する法律 (HIPAA) の認定を受けました。つまり、健康保険会社や医療提供者などのヘルスケアおよびライフサイエンス組織は、Amazon Q Business を使用して、米国の HIPAA 法で規制されている機密性の高いワークロードを実行できるようになりました。
NICE DCV が Amazon DCV に名称変更 – NICE DCV は、Amazon DCV にリブランディングされました。この高性能リモートディスプレイプロトコルでは、ネットワーク状態が変化しても、任意のクラウドまたはデータセンターから任意のデバイスに、リモートデスクトップとアプリケーションストリーミングを安全に配信できます。Amazon DCV は、サーバー側で Windows ディストリビューションと主要な Linux ディストリビューションの両方をサポートしています。クライアントは、Windows、Linux、macOS 用のネイティブ DCV クライアントとウェブブラウザを使用して、デスクトップやアプリケーションストリーミングを受信できます。DCV サーバーとクライアントは暗号化されたピクセルのみを転送し、データは転送しないため、機密情報がダウンロードされることはありません。Amazon DCV on AWS を Amazon Elastic Compute Cloud (Amazon EC2) と併用すると、33 の地理的リージョンと 31 のローカルゾーンにわたる AWS 108 のアベイラビリティーゾーンを利用できます。2024.0 リリースでは、最新の Ubuntu 24.04 LTS がサポートされるようになりました。詳細については、Sébastien Stormacq による新しいローンチブログ記事をご覧ください。
AWS re:Post が re:Post Agent をリリース – AWS re:Post は、キュレーションされた知識や活気あるコミュニティへのアクセスを提供し、ユーザーが AWS でさらに成功できるよう支援します。re:Post Agent は、re:Post コミュニティの質問に迅速かつインテリジェントに回答できるよう設計された、生成 AI アシスタントです。これにより、利用可能な AWS ナレッジベースが拡張されます。また、コミュニティのエキスパートは AI が生成した回答を確認することで、レピュテーションポイントを獲得できます。
Amazon Timestream for InfluxDB を使用した高度な設定 – 今回のリリースでは、ユーザーが AWS マネジメントコンソールからインスタンスの CPU、メモリ、ディスク使用率メトリクスを直接モニタリングできる機能が導入されました。
Amazon Bedrock のナレッジベースの新しいインジェスト停止 API – この新しい API により、ユーザーは進行中のインジェストジョブを自由に停止できるようになります。データインジェストのワークフローをより細かく制御できるため、ユーザーは完了を待つことなく、偶発的なインジェストプロセスや望ましくないインジェストプロセスをすばやく停止できます。新しい StopIngestionJob API を使用することで、進化するニーズに迅速に対応できるようになり、コスト削減につながる可能性があります。この機能は、Amazon Bedrock のナレッジベースが提供されている、すべての AWS リージョンで利用できます。
Amazon AppStream 2.0 のストレージ制限の引き上げ – Amazon AppStream 2.0 では、アプリケーション設定パーシステンスのデフォルトサイズ制限が 1 GB から 5 GB に拡大されました。この引き上げにより、エンドユーザーは手動の介入なしで、またパフォーマンスやセッションセットアップ時間に影響を与えることなく、より多くのアプリケーションデータと設定を保存できるようになります。
先週は 40 以上ものローンチとリリースがありました。重要なものを選ぶのが難しかったほどです。すでに言及した内容に加えて、重要になる可能性のある機能アップデートのリストを次に示します。
- Amazon Aurora Serverless v2 が最大 256 個の ACU のサポートを開始
- Amazon Aurora MySQL が RDS データ API のサポートを開始
- Amazon Aurora が PostgreSQL 16.4、15.8、14.13、13.16、12.20 をサポート
- Amazon Redshift が RA3.large インスタンスの提供を開始
AWS のお知らせの詳細なリストについては、「AWS の最新情報」ページをご覧ください。
AWS のその他のニュース
その他にも、先週の注目アイテムをご紹介します。
Amazon WorkSpaces シンクライアント – Amazon WorkSpaces シンクライアントのインベントリは、米国、フランス、ドイツ、イタリア、スペインに加えて、英国の Amazon Business で購入できるようになりました。スマートかつ費用対効果の高いデバイスで、AWS エンドユーザーコンピューティングサービスへの安全なアクセスをすぐにご利用いただけます。この優れたガジェットは、デジタル要塞のようなものです。不正なデータストレージやアプリケーションを防止すると同時に、多数のシンクライアントを簡単に管理およびモニタリングするためのツールを IT 管理者に提供します。
ハリケーン「ヘレン」の影響を受けたコミュニティの支援 – AWS 災害対策チームは、地域のパートナーや人道支援団体と緊密に連携して、米国南東部で支援を必要としている人々に重要な物資を届けています。また、AWS テクノロジーを導入して、再接続の支援、現場での救援活動の支援、地域での食糧配給ニーズのサポートを行なっています。
Amazon Pharmacy での処方箋の流れ – Amazon Pharmacy の AI ユースケースを読んで、薬の調剤プロセスの複雑さを解消し、患者体験を改善しましょう。このシステムでは、未加工の処方データを標準化された形式に転記し、医療略語を同等のフルテキストに変換し、医薬品の詳細を業界データベースと照合して検証します。この自動化プロセスとそれに続く薬剤師のレビューにより、潜在的な投薬ミスが 50% 減少し、処理速度が最大 90% 向上したため、薬剤師は重要なタスクとパーソナライズされたケアに集中できるようになりました。
WIRED 誌の生成 AI に関するソートリーダーシップの記事 – Antje による「Wired」のニュースコラムをご確認ください。AWS があらゆる規模や経験レベルの組織に AI の変革力を提供している方法について説明しています。すべての AI 愛好家やビジネスイノベーターにお勧めします。AWS は、生成 AI の魔法をあらゆる規模の企業にもたらすことを使命としており、テックに長けた企業にも新規参入企業にも、さまざまな AI ツールを提供しています。大きな夢を抱くスタートアップにも、業界をリードし続けることを目指す大企業にも、AWS は AI 革命のレッドカーペットを広げてお待ちしています。ワイルドなテックファンタジーを現実に変える、このチャンスをお見逃しなく!
今後の AWS イベント
カレンダーを確認して、これらの AWS イベントにサインアップしましょう。
AWS re:Invent 2024 – 12 月 2〜6 日にラスベガスで開催される、毎年恒例のテックイベントへの登録が開始されました。私も、新しいリリースについて知るのが待ちきれません。また、セキュリティトピックに焦点を当てた 2 つのチョークトーク (Dev311 – 生成 AI を使用したコードセキュリティの強化と、SEC228 – AWS 中国リージョンにおけるマルチレベル保護スキームのコンプライアンスへの対応) に参加できることを楽しみにしています。
AWS Innovate 移行、モダナイズ、構築 – クラウドを初めて使用する方も、経験豊富なユーザーも、AWS Innovate で何か新しいことを学習できます。これは無料のオンライン会議です。北米 (10 月 15 日) またはヨーロッパ、中東、アフリカ (10 月 24 日) のうち、都合の良い時間と地域でご登録ください。
AWS Community Day – 世界中のエキスパート AWS ユーザーと業界リーダーによるテクニカルディスカッション、ワークショップ、ハンズオンラボが提供されるコミュニティ主導のカンファレンスに参加しましょう。10 月 12 日にソフィアで、10 月 19 日にヴァドーダラー、スペイン、グアテマラで開催される AWS Community Day をお見逃しなく。
今後開催される AWS 主導の対面イベントおよび仮想イベントと、デベロッパー向けのイベントをご覧ください。
10 月 7 日週はここまでです。10 月 14 日週の Weekly Roundup もお楽しみに!
– Betty
この記事は、Weekly Roundup シリーズの一部です。毎週、AWS からの興味深いニュースや発表を簡単にまとめてお知らせします!
原文はこちらです。