Amazon Web Services ブログ
AWS Weekly Roundup: Mithra、Amazon Titan Image Generator v2、AWS GenAI Lofts など (2024 年 8 月 12 日)
VP of AI and Data であるSwami Sivasubramanian 博士が 2005 年に Amazon でインターンをしていたとき、Amazon の CTO であるワーナー ヴォゲルス博士が最初の上司でした。19 年の時を経て、2 人は VivaTech Conference で同じステージに立ち、Amazon のイノベーションの歴史 (Amazon Web Services (AWS) での従量制料金モデルの開拓から、「古き良き AI」を使用したカスタマーエクスペリエンスの変革まで) と、生成人工知能 (生成 AI) の時代に 2 人を夜眠れなくさせるものについて振り返りました。
競合他社のことを考えて夜眠れなくなったことがあるかとたずねられたヴォゲルス博士は、ガードレール、セキュリティ、プライバシーなどのお客様のニーズに耳を傾け、それらのニーズに基づいて製品を構築することが Amazon の成功の原動力であると主張しました。Sivasubramanian 博士は、Amazon SageMaker と Amazon Bedrock を、このお客様第一のアプローチの結果として生まれた、成功した製品の代表例とみなしていると述べました。「競合他社を追いかけると、競合他社が構築しているものを構築することになります」と Sivasubramanian 博士は付け加えました。「実際にお客様の声に耳を傾ければ、実際にイノベーションをリードすることになるのです」。 お客様中心のイノベーションに関するさらに 4 つの教訓については、AWS キャリアブログにアクセスしてください。
例えば、弊社はお客様中心のセキュリティのために、サイバー脅威を検出して対応するための強力なニューラルネットワークモデルである Mithra を構築して使用しています。このモデルは、AWS グローバルネットワークからの 1 日あたり最大 200 兆件のインターネットドメインリクエストを分析し、平均 182,000 件の新たな悪意のあるドメインを驚くべき精度で特定します。Mithra は、AWS がグローバルスケール、高度な人工知能と機械学習 (AI/ML) テクノロジー、そして継続的なイノベーションを活用して、クラウドセキュリティをリードし、インターネットを誰にとってもより安全なものにしている一例にすぎません。詳細については、Amazon の Chief Information Security Officer である CJ Moses のブログ記事「How AWS tracks the cloud’s biggest security threats and helps shut them down」にアクセスしてください。
8月5日週のリリース
私が注目したいくつかのリリースをご紹介します。
Amazon Bedrock の Amazon Titan Image Generator v2 – 新しい Amazon Titan Image Generator v2 モデルを使用すると、テキストプロンプトと参照画像を使用して画像作成をガイドしたり、生成された画像のカラーパレットを制御したりできるほか、背景を削除し、モデルをカスタマイズしてブランドスタイルと主題の一貫性を維持することもできます。詳細については、私のブログ記事「Amazon Bedrock で Amazon Titan Image Generator v2 が利用可能に」にアクセスしてください。
Amazon Bedrock における Anthropic の Claude モデルのリージョンレベルの拡張 – Anthropic の最新の高性能 AI モデルである Claude 3.5 Sonnet が、米国西部 (オレゴン)、欧州 (フランクフルト)、アジアパシフィック (東京)、アジアパシフィック (シンガポール) リージョンにおいて、Amazon Bedrock でご利用いただけるようになりました。Anthropic の手頃な料金で使用できるコンパクトな AI モデルである Claude 3 Haiku が、アジアパシフィック (東京) およびアジアパシフィック (シンガポール) リージョンにおいて、Amazon Bedrock でご利用いただけるようになりました。
VPC およびサブネットのプライベート IPv6 アドレス指定 – Amazon VPC IP Address Manager (IPAM) を使用して、VPC およびサブネットのためにプライベート IPv6 をアドレス指定できるようになりました。IPAM 内では、プライベートスコープでプライベート IPv6 アドレスを設定して、ユニークローカル IPv6 ユニキャストアドレス (ULA) とグローバルユニキャストアドレス (GUA) をプロビジョニングし、それらを使用してプライベートアクセスのために VPC とサブネットを作成できます。詳細については、「Understanding IPv6 addressing on AWS and designing a scalable addressing plan」および VPC ドキュメントにアクセスしてください。
Amazon EFS の最大 30 GiB/秒の読み取りスループット – 読み取りスループットを 30 GiB/秒に増加し、Amazon EFS のシンプルかつ完全に伸縮自在でプロビジョニング不要のエクスペリエンスを拡張して、モデルトレーニング、推論、財務分析、ゲノムデータ分析のための、大量のスループットを伴う AI および ML ワークロードをサポートします。
Amazon Redshift ML の大規模言語モデル (LLM) – Amazon Redshift ML の一部として、Amazon SageMaker JumpStart で事前トレーニング済みの公開 LLM を使用できます。例えば、LLM を使用してフィードバックを要約したり、エンティティ抽出を実行したりできるほか、Amazon Redshift テーブルのデータに対して感情分析を実施することもできるため、データウェアハウスに生成 AI のパワーをもたらすことができます。
Amazon DataZone のデータ製品 – Amazon DataZone でデータ製品を作成できます。これにより、特定のビジネスユースケースに合わせてカスタマイズされた、明確に定義された自己完結型パッケージにデータアセットをグループ化できます。例えば、マーケティング分析データ製品では、マーケティングキャンペーンデータ、パイプラインデータ、顧客データなど、さまざまなデータアセットをバンドルできます。詳細については、AWS ビッグデータブログの記事にアクセスしてください。
AWS のお知らせの詳細なリストについては、「AWS の最新情報」ページを定期的にご確認ください。
AWS のその他のニュース
興味深い他のニュース項目をいくつかご紹介します。
Jeff Barr による AWS Goodies – AWS に関するもっとエキサイティングなニュースを知りたいですか? Jeff Barr は常に最新情報をキャッチアップモードで提供しており、自ら見つけたり、共有されたりしたすべての興味深い情報を共有できるよう最善を尽くしています。Goodies は週に 1 回の頻度で掲載されます。Jeff の LinkedIn ページをフォローしましょう。
AWS とマルチクラウド – AWS の既存の機能と、マルチクラウド環境における継続的な強化についての優れた記事をぜひお読みください。この記事では、Jeff がマルチクラウドに対する AWS のアプローチについて説明し、実際の例をいくつかご紹介するとともに、AWS サービスのラインナップ全体における最新のマルチクラウドおよびハイブリッド機能のいくつかをレビューしています。
Amazon Q Developer でのコード変換 – Amazon では、Amazon Q Developer Agent for Code Transformation を使用して 30,000 を超える本番アプリケーションを古い Java バージョンから Java 17 に移行するよう、小規模なチームに依頼しました。Amazon Q Developer を利用してこれらのアップグレードを自動化することで、チームは、これらのすべてのアップグレードを手動で行う場合にかかったであろう労力と比較して、4,500 年超に相当するデベロッパーの労力を削減し、最新の Java バージョンに移行することで、会社全体で年間 2 億 6,000 万 USD のコスト削減を実現しました。
AWS CDK への貢献 – AWS Cloud Development Kit (AWS CDK) は、使い慣れたプログラミング言語を使用してクラウドアプリケーションリソースをモデル化およびプロビジョニングするためのオープンソースのソフトウェア開発フレームワークです。AWS CDK に貢献することは、AWS サービスの知識を深めるのに役立つだけでなく、コミュニティへの貢献や、使用しているツールの改善にもつながります。
今後の AWS イベント
カレンダーを確認して、これらの AWS イベントにサインアップしましょう。
AWS re:Invent 2024 – 第 1 ラウンドのセッションカタログをご覧ください。今年の AWS re:Invent でのさまざまな学習機会のすべてを詳しく確認し、今すぐアジェンダの作成を開始しましょう。あらゆる関心と学習スタイルに合ったセッションが見つかるでしょう。
AWS Innovate Migrate, Modernize, Build – ワークロードを AWS クラウドに効果的に移行し、アプリケーションをモダナイズして、クラウドネイティブで AI 対応のソリューションを構築するための実証済みの戦略と実用的なステップについて学びましょう。エキスパートと一緒に学び、AWS の可能性を最大限に引き出すこの機会をお見逃しなく。今すぐアジアパシフィック、韓国、日本 (9 月 26 日) に登録しましょう。
AWS Summits – 2024 年の AWS Summit シーズンが終わりを迎えようとしています。 クラウドコンピューティングコミュニティがつながり、コラボレーションして、AWS について学ぶために一堂に会する無料のオンラインおよび対面イベントに参加しましょう。最寄りの都市でご登録ください: サンパウロ (8 月 15 日)、ジャカルタ (9 月 5 日)、トロント (9 月 11 日)。
AWS Community Days – 世界中のエキスパート AWS ユーザーと業界リーダーがリードするテクニカルディスカッション、ワークショップ、ハンズオンラボが盛り込まれたコミュニティ主導のカンファレンスにぜひご参加ください。日程は、ニュージーランド (8 月 15 日)、コロンビア (8 月 24 日)、ニューヨーク (8 月 28 日)、ベルファスト (9 月 6 日)、ベイエリア (9 月 13 日) です。
AWS GenAI Lofts – AWS AI のエキスパートとつながり、業界のリーダーによる講演、ワークショップ、Fireside Chat、質疑応答に参加しましょう。すべての Loft は無料で、AI ジャーニーの加速に役立つよう、あらゆる参加者が何かを得られるように、細心の注意を払って厳選されています。Loft は、サンフランシスコ (8 月 14 日~9 月 27 日)、サンパウロ (9 月 2 日~11 月 20 日)、ロンドン (9 月 30 日~10 月 25 日)、パリ (10 月 8 日~11 月 25 日)、ソウル (11 月) で開催される予定です。
近日開催されるすべての対面イベントと仮想イベントを閲覧できます。
8月12日週はここまでです。8月19日週の Weekly Roundup もお楽しみに!
– Channy
この記事は、Weekly Roundup シリーズの一部です。AWS からの興味深いニュースやお知らせを簡単にまとめたものを毎週ご紹介します!
原文はこちらです。