Amazon Web Services ブログ
AWS Weekly Roundup: Amazon Bedrock、AWS Amplify Gen 2、Amazon RDS などの新機能 (2024 年 5 月 13 日)
AWS Summit は世界各国で最高潮を迎えており、最近では AWS Summit Singapore が開催されました! こちらは、Developer Lounge ブースでの AWS スタッフと ASEAN コミュニティメンバーの様子です。これには、サーバーレス、Amazon Elastic Kubernetes Service (Amazon EKS)、セキュリティ、生成 AI などに関するライトニングトークを行う AWS コミュニティ講演者が参加しました。
5月6日週のリリース
以下に、私の目に留まったリリースをいくつかご紹介します。もちろん、今回も興味深い生成 AI 機能が盛りだくさんです!
Amazon Bedrock での Amazon Titan Text Premier の提供開始 – これは、大規模言語モデル (LLM) の Amazon Titan ファミリーに新しく追加されたモデルで、Amazon Bedrock のナレッジベースでの検索拡張生成 (RAG) や、Amazon Bedrock のエージェントでの関数呼び出しといった主要機能向けに最適化されたパフォーマンスを提供します。
Amazon Bedrock Studio パブリックレビューの開始 – Amazon Bedrock Studio は、ナレッジベース、エージェント、およびガードレールなどの Amazon Bedrock の主要機能を備えたラピッドプロトタイピング環境を提供することで、生成 AI アプリケーションの開発を高速化するウェブベースのエクスペリエンスを実現します。
Agents for Amazon Bedrock がプロビジョンドスループット料金モデルのサポートを開始 – エージェント型アプリケーションがスケールするにつれて、アプリケーションにはオンデマンドの上限よりも高い入力/出力モデルスループットが必要になります。プロビジョンドスループット料金モデルにより、特定の基本モデルのモデルユニットを購入できるようになります。
Amazon Bedrock のナレッジベース内のベクトルストアとしての MongoDB Atlas の提供開始 – MongoDB Atlas ベクトルストア統合を使用することで、Amazon Bedrock 内の基盤モデル (FM) に組織のプライベートデータソースをセキュアに接続する RAG ソリューションを構築できます。
Amazon RDS for PostgreSQL が pgvector 0.7.0 をサポート – ベクトル埋め込みを保存するためにオープンソースの PostgreSQL 拡張機能を使用し、生成 AI アプリケーションに検索拡張生成 (RAG) 機能を追加することができます。このリリースには、インデックス化できるベクトルのディメンション数を増やし、インデックスサイズを縮小する機能のほか、距離計算での CPU SIMD の使用に対する追加のサポートも含まれています。Amazon RDS Performance Insights による Amazon RDS for Oracle での Oracle Multitenant 設定のサポートも開始されました。
新しいリージョンでの Amazon EC2 Inf2 インスタンスの提供開始 – これらのインスタンスは生成 AI ワークロード用に最適化されており、アジアパシフィック (シドニー)、欧州 (ロンドン)、欧州 (パリ)、欧州 (ストックホルム)、および南米 (サンパウロ) の各リージョンで一般提供されています。
Amazon Polly での新しい生成エンジンの一般提供開始 – Amazon Polly の生成エンジンは、Amazon Polly の最も高度なテキスト読み上げ (TTS) モデルで、現在はアメリカ英語音声が 2 つ (Ruth と Matthew)、イギリス英語音声が 1 つ (Amy) 含まれています。
AWS Amplify Gen 2 の一般提供開始 – AWS Amplify は、TypeScript を使用してフルスタックアプリケーションを構築するためのコードファーストな開発者エクスペリエンスを提供し、開発者が TypeScript でデータモデル、ビジネスロジック、および認証ルールなどのアプリケーション要件を表現できるようにします。プレビューが開始されて以来、AWS Amplify Gen 2 は、カスタムドメイン、データ管理、プルリクエスト (PR) プレビューなどの機能を備えた新しい Amplify コンソールを含めた多数の機能を追加しています。
Amazon EMR Serverless が Amazon Managed Service for Prometheuss による Apache Spark ジョブのパフォーマンスモニタリングを追加 – これは、ジョブ固有のエンジンメトリクスと、Spark のイベントタイムライン、ステージ、タスク、およびエグゼキュータに関する情報を使用して、ジョブを分析、監視、最適化できるようにします。また、Amazon EMR Studio のアジアパシフィック (メルボルン) およびイスラエル (テルアビブ) リージョンでの提供も開始されました。
Amazon MemoryDB が IAM ポリシー向けの 2 つの新しい条件キーをローンチ – 新しい条件キーは、セキュリティを強化し、コンプライアンス要件を満たすための AWS Identity and Access Management (IAM) ポリシー、またはサービスコントロールポリシー (SCP) の作成を可能にします。また、Amazon ElastiCache はその最小 TLS バージョンを 1.2 に更新しました。
Amazon Lightsail がより大きなインスタンスバンドルの提供を開始 – これには、16 個の vCPU と 64 GB のメモリが含まれます。この提供により、Lightsail でウェブアプリケーションをスケールし、より多くの計算集約型量およびメモリ集約型ワークロードを実行できるようになります。
Amazon Elastic Container Registry (ECR) が GitLab Container Registry 向けのプルスルーキャッシュサポートを追加 – ECR を利用するお客様は、アップストリームレジストリをプライベート ECR レジストリ内の名前空間にマップするプルスルーキャッシュルールを作成できます。ルールが設定されると、GitLab Container Registry から ECR 経由でイメージを取得できるようになります。ECR は、キャッシュされたイメージの新しいリポジトリを自動的に作成し、イメージのアップストリームレジストリとの同期を維持します。
AWS Resilience Hub がアプリケーションレジリエンスドリフト検出機能を拡張 – この新しい機能強化は、アプリケーションの入力ソース内でのリソースの追加や削除などの変更を検出します。
AWS からの発表の完全なリストについては、「AWS の最新情報」ページをご覧ください。
その他の AWS のニュース
その他の興味深いプロジェクトとブログ記事をいくつかご紹介します。
LLM を使用したゲームの構築 – Banjo Obayomi が行った、Amazon Bedrock でさまざまな LLM を使用してスーパーマリオレベルを生成する楽しい実験をご覧ください!
Amazon Q を使用したトラブルシューティング – Ricardo Ferreira が、Apache Kafka、Go、および Protocol Buffers を使用しながら、厄介なデータのシリアル化問題を解決した方法を詳しく説明します。
Amazon Q in VS Code の使用開始 – Rohini Gaonkar による素晴らしいステップバイステップガイドをご覧ください。このガイドでは、生成 AI を活用したコード補完チャットや生産性向上能力といった拡張機能のインストール方法を説明します。
AWS オープンソースニュースと更新 – 私の同僚である Ricardo が、AWS コミュニティからの新しいオープンソースプロジェクト、ツール、イベントなどに関する記事を書いています。最新情報については、Ricardo のページをご覧ください。
近日開催予定の AWS イベント
カレンダーを確認して、近日開催予定の AWS イベントにサインアップしましょう。
AWS Summits – クラウドコンピューティングコミュニティがつながり、コラボレートし、AWS について学ぶために一堂に会する無料のオンラインおよび対面イベントに参加しましょう。最寄りの都市でご登録ください。日程は、バンガロール (5 月 15~16 日)、ソウル (5 月 16~17 日)、香港 (5 月 22 日)、ミラノ (5 月 23 日)、ストックホルム (6 月 4 日)、および マドリッド (6 月 5 日) です。
AWS re:Inforce – 米国ペンシルバニア州で 6 月 10~12 日に開催される AWS re:Inforce で、2 日半にわたる生成 AI 時代の没入型クラウドセキュリティ学習に参加しましょう。
AWS Community Day – 世界中のエキスパート AWS ユーザーや業界リーダーによるテクニカルディスカッション、ワークショップ、ハンズオンラボが提供されるコミュニティ主導のカンファレンスに参加しましょう。日程は、トルコ (5 月 18 日)、中西部 | コロンバス (6 月 13 日)、スリランカ (6 月 27 日)、カメルーン (7 月 13 日)、ナイジェリア (8 月 24 日)、ニューヨーク (8 月 28 日) です。
今後開催されるすべての AWS 主導の対面イベントおよび仮想イベントと、開発者向けのイベントをご覧ください。
5月13日週はここまでです。5月20日週の Weekly Roundup もお楽しみに!
— Abhishek
この記事は、Weekly Roundup シリーズの一部です。毎週、AWS からの興味深いニュースや発表を簡単にまとめてお知らせします!
原文はこちらです。